菜の花通信

月別アーカイブ: 2013年12月

正木のいえ  H25.12

正木公園の銀杏や桜の木の紅葉がとてもきれいでした。散歩に出かけたとき、入居者様も「わぁ!!」と感嘆の声を上げられました。
色づいた葉もいつしか木枯らしに吹き飛ばされ、冷たい風が身にしみる季節となりました。
「正木の家」開所から約2年になろうとしています。早く満床にしなければ・・・との気負いが先だった1年目。入居者様のため・・・と言い続けてきた2年目。
ここにきて働きやすい職場環境について、ある職員から進言をされました。
言われた時は「えー!私、こんなに頑張ってきたのにー」って、正直ショックでした。しかし、冷静に考えると、多くの職員が居なければ正木の家は成り立たないことにも気づきました。
偶然ですが、書店で「こわせない壁はない」という本を手に取りました。
私は「介護とはこうあるべき。こうしなさい」と書いた壁を、自分の背中に建てていたように思いました。入居者に対する私の関わり方と、他の職員の関わり方は違って当たり前なのです。年齢も違うし、声のトーンも違う、考え方も違うんだから・・・。
なぜ分からなかったのでしょうか。
常識や思い込みにとらわれていた自分、過去やその場の空気に縛られていた自分がいました。
本の中に書いてありました。
「自分の中にすき間を開けてみよう」「何もない空白、余白は、心の余裕、包容力、創造力といった可能性をもっている」「すき間は発想を転換させる」
これからは、すき間時間を見つけ、心に余裕のある熟女になりたいと思います。  (赤)

Unknown

ヘルパーのつぶやき  H25.12

お世話になっている福祉用具の会社の方が、介護用ロボットスーツの試作品を持ってきてくださいました。それを身につけると、少しの力で相手のからだを持ち上げたり、移乗したりができるというものだそうで、試着もさせていただきました。

将来的には着た人の呼吸の強さで操作することになるそうですが、この日は横でボタンを押してもらってのお試しです。せぇの~、で操作をしてもらうと、腰を誰かにうしろから持ち上げてもらっているような、同時に太もも部分もサポートされているような感じ。

たしかに、これが普通に使いこなせるようになれば、腰痛防止の強い味方になりそうです。

ロボットといえば、数年前、自動尿取りロボットをいちはやく使われたご家庭がありましたが、あと始末がけっこう大変で、何よりも使われたご本人の拒否が強く、すぐにやめてしまったことがありました。そりゃイヤですよね、オムツの中で機械が動いてオシッコが吸われるなんて。

私たちが後期高齢者になるころの、近未来の介護業界はどうなっているのでしょう。みんなが幸せになれるロボットが完成しているといいですね。   (玉)

今おもうこと  H25.12

朝晩の冷え込みも厳しくなり、年の瀬間近!と実感する時期になりました。何かと気忙しい毎日ですがお変わりありませんか。
今年も皆様のお力添えで、大きな事故なく1年の終わりを迎えられそうです。ありがとうございます。改めて心よりお礼申し上げます。

今春から始まった新たなサービス付き高齢者向け住宅の計画については、この場でも何度かご紹介させて頂きましたが、先日久しぶりに、施主さんとその後について話をする機会がありました。現在、既存の建物に入居されている方々と立ち退き交渉の最中で、融資の為の事業計画書も取引金融機関に提出されたとのことでした。完成予想の平成27年度分整備補助金については、まだ予算化されていないため、実行するか否かの最終決定は来春頃になると思われますが、いずれにしても実現に向けてコマが回り始めた感じです。

現時点の計画では1階が食堂とデイサービスを兼ねた大浴場、多目的相談室と事務所。2階以上が居住スペースで7階建、50室超の規模です。すでに既存の訪問介護利用者さん数名からは、「完成したら俺も世話になるわ!」と、嬉しい言葉を聞かせてもらったりしていますが、とにかく責任重大です。

4年前に開所した「松原のいえ」は、「誰かが居れば安心して住み慣れた場所で暮らせる」というコンセプトを具現化したものですが、利用料が安い分、宿直という形の、スタッフの献身的な労力によって成り立っていることも事実で、かく言う私も週に2回程泊まっています。入居者の自立度が年々低下するのは不可避で、いずれは看取りまでと考えているのですが、そうなれば夜中も介護が必要・・・という事態も避けられないでしょう。

入居者や家族は安心するでしょうが、来る日も来る日も、その「安心」を支えるのは「マンパワー」なんですね。

おそらくこの先も、日本の高齢者は予想通り増え続け、要介護者も増加することは間違いないでしょう。国主導という側面もあって、都市部では今後もサービス付き高齢者向け住宅など、高齢者の受け皿整備は進むものと予測されます。でも、いくら器があっても、つまるところ支えるのは人です。自分自身のリタイアがいつ頃になるかは想像つきませんが、そのときでも、支えてくださる方々がきちんと集える仕組みであり続けられるよう、より一層智恵を絞らないと・・・と、最近よく考えるようになりました。

大きな山をスプーンで崩していかねばならないような気持ちですが、新しい1年もたゆまず歩もうと思っています。

よい新年をお迎えください。        丸山秀樹

 

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