菜の花通信

月別アーカイブ: 2014年2月

正木の家  H26.2

暦の上では立春が過ぎましたが、厳しい寒さはもう少し残るのでしょう。新聞に「太陽の光は立春前から変わり始める」とありました。やさしく、あたたかな春の光を浴び入居者との散歩が楽しめる日が待ち遠しいです。

先日、NHKテレビで「ユマニチュード」という認知症ケアを紹介していました。フランス人のイヴ・ジネストさんがつくりあげたものです。
ユマニチュードの4つ基本
◇相手を見つめること
◇話しかけること
◇触れること
◇できるだけ自分で立つよう支援する
『私たちが人として存在するには、誰かに見つめられて言葉を交わし、ふれあい、そして自分で立つことが大事だからです。それがなければ、あなたは存在しないと言っているのと同じです』
どうでしょうか?とてもシンプルなテクニックですよね。
「そんなこと、わかっていつもやっていること・・」
とも思いますよね。車椅子に座っている方に、いつも同じ目線で話しているだろうか?
何もせず、座っておられる方に声をかけているだろうか?自分で立てる方にすぐに手を差し伸べてしまっていないだろうか?

「いつでもそばにいますよ。安心して下さいね」って感じていただける環境。私達も入居者にとってはご自分を取り巻く環境の一部なんですよね。まなざしや言葉やしぐさで、入居者と心が通じ合う回路を作りましょう。回路はたくさんあったほうが楽しく過ごせるのではないでしょうか。
放映の30分間、グラスの手を止め私自身の介護を振り返る時間となりました。  (赤)

さくら (1)

ヘルパーのつぶやき  H26.2

12月に引き続き、今月は事務所で新型ベッドのデモンストレーションがありました。主にケアマネージャーさんに向けたデモでしたが、「パラマウントの営業さんがイケメン」という情報が伝わるや、訪問スタッフ一同たちまち集合!
ふだん高齢者さんばかり見ているから、若い男性へのハードルがどんどん下がっているのでは?という懸念も抱きつつ・・・。でも本当に一生懸命で素敵な営業さんでした。
思えば前の事務所のころは、狭くて畳敷きで、とてもベッドを置いて動かすなんてできなかったので、こんな機会もなかったのです。やっぱり引っ越ししてよかったですよね! などと、小さな喜びを再確認する訪問部女子一同でした。(玉)

今、おもうこと  H26.2

雪に見舞われたり、氷点下の朝が続いたりと、立春を過ぎて尚、寒さが増しているようにも感じますが、陽射しは日増しに力強くなり、春が確実に近づいてきているようです。まだまだ手袋やコートを手放せない日が続きますが、皆様お変わりありませんか。
日中の移動に車を利用することが多く、車内で聴くラジオやCDの音楽は欠かせないものとなっています。そんな毎日、普段はほとんど聞き流しているラジオの音楽に、ふと耳を奪われたりする瞬間があります。
記憶に残る映像や、遠い昔に刷り込んだ感情などを、流れる音楽が思い出させてくれるといえばわかりやすいでしょうか。仰げば尊し♪を聴くと卒業式を思い出すようなものかもしれませんね。
過日、耳に残ったのは「ふるさと♪」という曲でした。
誰にだって生まれた場所はあるし、その場所を含めた家庭環境は、たとえ短い期間だったとしても、やはり故郷そのものでしょう。その後の人生において、結婚して引越しをしたり、仕事の都合で転勤になったり、意図するところとは別の事情で転居せざるをえなかったり・・・。
ままあることだと思います。
原稿を書いている今は、折しも東京都知事選の最中。故郷を捨てたくないのに捨てざるを得ない状況におかれている方々の切実な想いが、民意に反映されることがあるのだろうか?と少しいぶかったりもします。
自身の少年期、ウサギこそ追えなかったものの、小鮒は毎日のように釣って遊びました。田園地帯に変わりませんが、今では川のほとんどにコンクリートの蓋がついて、おもむきは変わってしまったようです。
その後、就職で東京、子どもができて八ヶ岳と、それぞれ10年近い時間を過ごしましたので、当時の環境や、都度お世話になった方々の顔を思い出しながら、住んだ場所を「ふるさと」と呼べなくもないのかなぁと、懐かしさ半分ですが感じたりもしました。
我が人生、いくつになっても開拓途上でありまして、こころざしを果たしていつの日にか帰るべき場所がどこなのか、いまだ見当もつきませんが、毎日ひたひたと、生きるために懸命に暮らしている方々の多くは、もしかしたら同じような心境なのかな。地図にもないけど、心の奥にある大切な場所。そこを想う人々の気持ちこそが「ふるさと」だとしたら、ちょっぴり素敵だなぁ・・なんてツラツラと思いました。ほんの2分半のことですが。
春はもうすぐそこまで来ています。どうぞお元気でお過ごしください。       丸山秀樹菜の花