菜の花通信

月別アーカイブ: 2021年2月

正木のいえ2月

1月半ば、入居者N様が脳梗塞による嚥下障害にて胃ろう造設となり
残念ながら退所となりました。食べる事が何よりも好きだったN様。
毎食のご飯を楽しみにされて、「ここのご飯は美味しいもんね」
といつも言ってくれていました。

社長が持ってくるお饅頭には「やったー」と手をあげ大喜び。
毎週日曜に来所する息子さんの差し入れも楽しみにされており、
夕食前にハンバーガーや菓子パンをペロリ。
更にそのあとすぐに夕食も完食されていました。
夏祭りでは大好きな焼きそばやタコ焼きを美味しそうに頬張り、
クリスマス会にはお寿司やケーキを前に満面の笑み・・・。

そんなN様の嚥下障害。残念でなりません。
今はリハビリ病院に転院され、頑張って訓練を受けておられるそうです。
まだ73歳という若さで、とても頑張り屋のN様。
その頑張りが報われ、大好きな焼きそばやハンバーガーを食べられる日が
来ることを願って止みません。

そして、立春の2月3日、正木の家には新しい入居者様が入所されました。
とってもお元気で茶目っ気たっぷりな95歳のS様。
会った瞬間キュンっとくる事間違いなしです。そんなS様についてはまた来月・・。

あすか

今おもうこと2月

私の古い友人。彼はコンサート機材や舞台装置の運搬を業とする運送会社を営んでいましたが、
折からの自粛でほとんど仕事がなくなってしまったとのこと。
音楽や芸術にあまり縁のない身ですが、左様な話を聞くと身につまされるものを感じます。

不要不急の掛け声のもと、安全で文化的な活動まで抑制してしまうのは如何なものかと
考えずにはいられません。人と集い、同じ感動を分かち合う行為は不要か。
混雑する地下食料品売り場は安全で、換気に配慮した劇場は危険なのか。

正しく恐れ、深く考え、広く見渡せる視野を、私たちは今こそしっかり持つべきなのではないのかなぁ。
まだ若い頃、切なさや虚しさに打ちひしがれる長い夜を、一編の映画やレコードにどれほど救われたことか。

そろそろ春の足音が聞こえる頃、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹