菜の花通信

カテゴリー別アーカイブ: 今おもうこと

今おもうこと2月

私の古い友人。彼はコンサート機材や舞台装置の運搬を業とする運送会社を営んでいましたが、
折からの自粛でほとんど仕事がなくなってしまったとのこと。
音楽や芸術にあまり縁のない身ですが、左様な話を聞くと身につまされるものを感じます。

不要不急の掛け声のもと、安全で文化的な活動まで抑制してしまうのは如何なものかと
考えずにはいられません。人と集い、同じ感動を分かち合う行為は不要か。
混雑する地下食料品売り場は安全で、換気に配慮した劇場は危険なのか。

正しく恐れ、深く考え、広く見渡せる視野を、私たちは今こそしっかり持つべきなのではないのかなぁ。
まだ若い頃、切なさや虚しさに打ちひしがれる長い夜を、一編の映画やレコードにどれほど救われたことか。

そろそろ春の足音が聞こえる頃、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今おもうこと1月

紙ストローや中身計り売りの洗剤使用など、持続可能な社会実現に向けた取り組みが始まっています。

時代劇のようにワラジ履きで移動は徒歩とはいきませんが、個人レベルでも出来る事を!
の取り組みは、孫子の代まで青い地球を存続させる上で大切なことです。
でも人間って身勝手で、「寒いー」と言ってすぐにエアコン、「時間が無い!」と言ってすぐに車。
それぞれ理由をつけ、これまでの便利さを求めます。

ペットボトルやレジ袋の手軽さにどこかで見切りをつけねばならない筈なのに、
便利の連鎖を断ち切れません。冷えて澄んだ空の向こうに眺める美しい山並み。
手間を省く便利な暮らしを「快適」と置き換えてしまっている私たちの愚行を、
今、改めるべきだとは思うのですが・・。

寒さもこれから本番、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今おもうこと12月

すでに今年も残り半月。
年初には予想だにしなかった状況に世界中が見舞われた1年でした。

誰かのせいでも、何かの影響でもない、人間も地球で暮らす生き物の一部に過ぎないという事実を、
賢人の言葉や古い書物よりも身にしみて知らされたように思います。

普段なら帰省の準備にとりかかる時期ですが、様子はまるで違っていて、
離れて暮らす親族に会ってよいのやら悪いのやら・・。
施設での暮らしを余儀なくされている高齢の親を思う気持ちとは裏腹に、
感染拡大のニュースが行動を抑制し続けます。

いったい、先の見通しの立たないという状況がいつまで続くのか。
医療や介護、その他、止められない業務に従事している人々のやりきれない思いは、
そこに尽きるのではないのかな。

年末年始、普段にも増しての感染防備と体調管理をされ、どうぞよい新年をお迎えください。

丸山秀樹

今おもうこと11月

いつの頃からか、考え込んだり思い悩んだりすることが
随分減ったなぁと感じるようになりました。
元よりどちらかといえば楽天的な方でしたので、
食事が喉を通らないほど悩んだ経験もないのですが。

良し悪しは別として、あれこれと考えるだけのエネルギーがなくなったのか、
何かを感じるココロが退化してしまったのか。
十代の頃、1冊の本やレコードに心酔して明け方まで過ごしたこと、
何度もあったと思い出すのですが、近頃は3ページ読む前に眠くなります。

自分の人生に不要な思考を排除する方向での不惑ならよいのですが、
何か大切な感性を失いつつあるとしたら、かなり寂しい気もします。

日中との温度差で体調を崩しやすい季節ですが、
どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今おもうこと10月

未曾有の災害やウィルスの脅威、一国の新総理が決まる場面や、
世界中に影響を及ぼす大国の大統領が選ばれる過程、
その他年表に刻まれるであろう事象報道を見ているふとした瞬間、
テレビドラマでも見ているかのような錯覚にとらわれ、
惚けてしまったのかと焦ることがあります。

あまりに衝撃的なニュースが多いせいなのか、時代が巡る速度が早くなっているためなのか?

次々と起こる事実に翻弄され、昨日までの正しさが変わって、あり方や生き方を
見直さねばならない状況の昨今。

自分らしくあり続ける難しさは増すばかりですが、ひとしく生きている私たちは出来ることをする。
「 たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日、私はリンゴの樹を植える。」

常にそうありたいとは思うのですが・・。

どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹