菜の花通信

カテゴリー別アーカイブ: 正木の家

正木のいえ2月

1月半ば、入居者N様が脳梗塞による嚥下障害にて胃ろう造設となり
残念ながら退所となりました。食べる事が何よりも好きだったN様。
毎食のご飯を楽しみにされて、「ここのご飯は美味しいもんね」
といつも言ってくれていました。

社長が持ってくるお饅頭には「やったー」と手をあげ大喜び。
毎週日曜に来所する息子さんの差し入れも楽しみにされており、
夕食前にハンバーガーや菓子パンをペロリ。
更にそのあとすぐに夕食も完食されていました。
夏祭りでは大好きな焼きそばやタコ焼きを美味しそうに頬張り、
クリスマス会にはお寿司やケーキを前に満面の笑み・・・。

そんなN様の嚥下障害。残念でなりません。
今はリハビリ病院に転院され、頑張って訓練を受けておられるそうです。
まだ73歳という若さで、とても頑張り屋のN様。
その頑張りが報われ、大好きな焼きそばやハンバーガーを食べられる日が
来ることを願って止みません。

そして、立春の2月3日、正木の家には新しい入居者様が入所されました。
とってもお元気で茶目っ気たっぷりな95歳のS様。
会った瞬間キュンっとくる事間違いなしです。そんなS様についてはまた来月・・。

あすか

正木の家1月

あけましておめでとうございます。

正木の家は今年、開所10年という節目を迎えております。
この9年間で21名の入居者様と出会い、関わらせていただきました。
誰一人として忘れることのできない個性派ぞろいです。

正木の家、永遠の主S様。産まれながらのお嬢K様。
抜群のスタイルの持ち主W様。男気溢れるT様。
ダンディーK様。いつもにこにこA様。
芸者ワルツのM様。等々など…。

21名の入居者様の人生最後のステージを一緒に過ごさせていただけたことは本当に幸せな事です。
これからもたくさんの方と関わらせて頂く機会があるでしょう。
忘れる事の出来ない人たちの最後の時を、一緒に過ごせることに感謝し、
10年という節目の年を過ごしたいと思います。

こんなご時世なのでパーッとお祝いもできそうにありませんが、
コロナが落ち着いたら派手に十周年のお祝いをしたいものです。

よろしく社長!

あすか

正木の家12月

今年も残すところあと僅か。
皆様コロナ疲れでウンザリしている事と思います。
この1年、「コロナが終息するまでの我慢だ。」と言い続けてきましたが、
とうとう終息する事なく今年が終わりそうです。

私もやれ外食できないだの、やれ旅行に行けないだの、ブーブー文句ばかり言っていたように思います。
来年は少しだけ文句を言うのをやめ、コロナ終息を静かに待ちたいと思う今日この頃です。

さて、正木の家はと言うと、今日も入居者様の元気な声が響いております。
みんな自己アピールが凄い!
T様は「あー」と大きな声を出しては職員を捕まえてアピール。
N様の「〇るみー」と何度も自分の名前を呼んでアピール。
М様の「ご飯下さい。お金下さい。」と2階中に響き渡るくらいの大きな声でアピール。
U様は職員が近くに行くと、可愛らしい目でじぃーっと見つめてアピール。
K様は歩き回っては職員の近くに来てアピール。

皆様、私はここにいるよーと訴えているようです。
自己アピールは人が備えている自己防衛本能だそうです。
自分の存在を周囲にアピールすることで、自分に危機が訪れたときに助けを求めやすくする目的があるのだとか。
皆様、自己アピールすることで本能的に「私に危険が及んだら助けてね。」っと伝えているようです。
生きる気力満々です。アピールが続く限り、皆様元気なことでしょう。

ちょっとうるさいくらいが安心できる正木の家。
来年も入居者様の「元気いっぱい」の声が響きわたる正木の家である事を願って。
良いお年をお迎え下さい。

あすか

正木の家11月

11月5日(木)バス旅行に出かけました。
今年はコロナウィルスのおかげで、楽しみにしていたイベントも軒並み中止。
入居者様のお楽しみが激減しておりました。

そんな中、コロナが落ち着いてきたこのタイミングを逃すまいとバス旅行を決行。
観光バスで『アクア・トト』に行ってきました。
入居者9名様全員、トータル753歳のバス旅行がスタート。

バスに乗り込むや否や、職員の膝枕で気持ちよさそうに眠るT様。
大須の街並みを観て「変わったね~」と得意セリフのN様。
そうこうしているうちにあっという間に到着です。

まずはご飯。
カレーや唐揚げ丼等、皆様モクモクと食べ進めます。
いつもと同様、ご飯までは平和、その後はてんやわんやです。
K様は食べ終わると、テーブルに貼ってある感染予防の注意書きを剥がして回り、
しまいには侵入禁止のポールを外して中にまで入ろうとする始末。
そしてそれに振り回される社長丸山。散々社長を振り回しぐったり疲れて座り込み。
そんな男性2人をおいて女性陣は水族館へ。
はじめは魚に興味を示すも、意外に広い館内に疲れて魚どころではない状態。
ぐったりしながら水族館を観終わるも、デザートのアイスクリームを食べると全員復活。
後半追いついたK様も何事もなかったかのように、嬉しそうにソフトクリームを食べました。

そして帰りのバスはいつもと同様、響き渡るM様のしゃべり声。あれやこれやとありましたが、
皆様無事に帰ってこられました。どこに行っても、何もしても、皆様お変わりなくて何よりです。

来年も皆様変わらずお元気で、762歳のバス旅行に行けることを願っています。

あすか

正木の家10月

最近、河野太郎に夢中な私。
おもしろTwitterも、サスペンダー姿も好きですが、何より話が分かりやすい。
知識をひけらかす事なく、難しい言葉を使わず、回りくどくなく、
政治や政策に詳しくない私にもストンっと入ってくる。

聞く相手が分かりやすいように話をするには技術も必要ですが、
何より思いやりなのだと思うのです。
ただ自分の知識や考えを話すのではなく、相手が分かりやすいように話ができる。
そんな思いやりのある太郎さんが大好きです。

自分の伝えたい事を、分かりやすく相手に伝える事は本当に難しいと思います。
特に認知症ケアではその難しさはひときわです。
言っている事が理解しにくい入居者様に対して、どう分かりやすく伝えるか、
正直毎日手探りです。

例えば、座るで伝わらなければ、違う言い回しで。
腰を掛ける、腰を下ろす、お尻を置く。それでも伝わらなければ自分が座って見せる。
食べるが伝わらなければ、箸を持つ、掴む、口に運ぶ、とひとつずつやり方を伝える。
毎日まいにち、どう言ったら伝わるのか試行錯誤です。
うまく伝わらない事もしょっちゅう。でも、どうしたら伝わるのか、
それを考える事も思いやりだと思います。

思いやりとは「思い」を「遣る」。
思いを相手に向けるという意味なのだとか。上手に出来なくても、
相手の事を考えて行動出来たら全て思いやりです。
太郎さんのようには出来なくても、思いやりの心は忘れずにいたいです。

あすか