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今、おもうこと 26年11月

カテゴリ名: 今おもうこと

先日の新聞に、「徘徊」→「ひとり歩き」といいかえませんか?という記事がありました。
広辞苑によれば、徘徊とは「どこともなく歩き回ること」とありますが、認知症の方が歩き回るのは、帰宅や買い物など、それなりの目的や理由がある・・・。本人の立場から見た言葉を使い、外に出る気持ちを理解しようという狙いでした。

私たちがヘルパーの資格を取った時の教科書には、認知症ではなく、地方という表現が使われていました。それから10年。
認知症という言葉がすっかり定着したばかりか、専門職のみならず広く一般の方にもずいぶん正しく、その意味が伝わるようになったと思います。
であるならば、徘徊をひとり歩きと言い換えるように努めていけば、さらに幅広く認知症に対する誓いが深まるかもしれませんね。

今月5日には、東京で認知症についての国際会議(主要7カ国)が開催されました。
今や世界レベルの問題ということで、早期診断や地域による支援体制についての議論されたようです。
なにより世の中を動かしている現役世代、わけても政治や経済に影響力のある立場の方々が、いずれは自分の身に起こることだと意識し始めたから、きちんと議論する場ができたのではないでしょうか。

「子供を叱るな来た道だもの、年寄りを笑うな行く道だもの」

 

寒くなります、お身体を大切にお過ごしください。

 

丸山秀樹