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誤嚥を防止する対策3 〜食事での環境調整〜

カテゴリ名: 介護の知識

食べることは栄養をとるた目だけが目的ではなく、味わう、食感、見た目の全てを楽しむ事です。その人に合った正しい食形態を選択し、環境を整えて楽しく食事をしていただきましょう。

<食形態について>

食形態とは一体どういうことなのでしょうか?食形態は主に4つに分類することができます。

普通食
私たちが食べているのと同じ食事

やわらか・ソフト食
常食より柔らかいおかずやおかゆ

きざみ食
噛む力が低下した人に合わせて、食材を刻んだもの

ミキサー・ペースト食
噛まなくてもいいように食材に水分を加えミキサーにかけペースト状にしたもの

嚥下の状態をしっかり観察して、その食形態が一番その人に合っているか選択してください。

 

<とろみについて>

嚥下の状態が悪くなってくると、まず水分をとることが難しくなってきます。
とろみをつけるとゆっくり喉に流れていくので、安全にお食事を取れるようになります。
最近は、薬局などでいろいろな種類のとろみ剤を見かけます。

上手なとろみのつけ方

ダマにならないよう、少量ずつ加えてかき混ぜる。
乾いたコップには先にとろみ剤を入れてから水分を入れてかき混ぜる。
いつも同じ状態でとろみがつけられるよう、同じスプーンやコップを使用する。
仕上がりを待つ(とろみがつくまでに10分くらい置いておく)
牛乳や酸味の強い果汁はとろみがつきにくいため、とろみ剤を入れすぎないよう注意する。

ダマやとろみの付けすぎは窒息につながり危険です。

 

<スプーンや食器類について>

最近は様々な介護用食器具類が売られています。上手に活用しましょう。

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えの部分が太くなっていて持ちやすいスプーンや、自由に角度を付けられるものなどがあります。

 

他にも声かけやセッティング、食事に集中できる環境作りなど、その人にあった環境を整えて楽しく安全に食事を楽しんで頂けるように工夫してみましょう。