正木の家 7月
カテゴリ名: 正木の家
★ヒトは忘れる!(正木の家)
『健康寿命の延伸10か条』という冊子に
「ヒトは忘れるようにできていて、モノは無くなる」とありました。
とは言え、忘れられずクヨクヨ引きずってしてしまう時は、やはりあります。
入居者のK様、キャリアウーマンで定年後もひとり暮らしをしておられましたが、
限界となり昨年入所されました。
入所後、住んでいた家をお姉さんが片づけると、
認知症に関する冊子や、認知症の講演会の資料、ありとあらゆることをメモした紙、
などがたくさん出てきたそうです。
忘れていく自分に気づき、私は認知症ではないかと不安になり、認知症について調べ、
話を聞き、さぞ不安な日々を送っていたと思います。
そんな日々も過ぎ、今のK様は忘れていることを忘れます。
テレビで認知症についてやっていても他人事。
他者様を見て、「 あの人、何を言っても憶えていないのよ!」と怒ったりします。
さて、それは本人にとって悪い事でしょうか。
「 私は認知症ではないか」と不安に襲われ、悩んでいた頃に比べたら
何倍も健康的な気がします。
忘れてしまえばクヨクヨもしない。
ある意味、健康寿命の延伸10か条の一つをクリアです。
(あすか)