正木の家:H25.5月
カテゴリ名: 正木の家
先日、入居者A様と中村区役所へ出かけ、近くにあるその方のお住いにも立ち寄りました。以下はそのときのひとコマです。
(赤) :「これから一緒に出掛けましょうか?」
(A様):「えーー。どこへいくの?」
〜車中〜(名駅付近で)
(A様):「賑やかな所だね。名古屋となんもかわらんねぇ」・・・「ここが豊橋か!??」
(赤) :中村区役所つきましたよ
(A様):「うん、わかった。ここで降りるんだね。」
区役所へ書類提出後、3分ほど車椅子に乗っていただきご自宅へ向かいました。
(A様):「こんなところで離されたら迷子になってまう。たのむよ!」(豊橋に来てると思っておられる様子)
ご自宅へ着くと、長男様がおられ「一人で豊橋支店をやっているのか、大変だな」と労をねぎらっておられました。頼りにされていたお嫁さんが不在で早々においとましましたが、お別れ時、手を振る姿がとても自然でした。
中村区役所駐車場まで戻って乗車中、お嫁さんが走って会いに来てくださいました。
「まあ、あんたさんもこの近くにいたのかね。そうかね〜」と、いかにも他人行儀な挨拶に、お嫁さんの目には涙がにじんでいました。その光景を見て私はお嫁さんに駆け寄り「ごめんなさいね」と思わずハグしてしまいました。
「お母さん、いいところでお世話になってよかったね!」とお嫁さん。その言葉を聞いて私も涙が出てきました。
お嫁さん(ご家族)の気持ちは複雑なんですよね。面倒見たいけどできないジレンマ。私たちは家族にはなれませ
んが、安心して過ごしていただける環境が提供できているのかな・・・。
私たち職員も環境の一部です。良い環境となるべく心していきましょう。 (赤)