正木の家 6月
カテゴリ名: 正木の家
★明日は今日の続きじゃないかも(正木の家)
5月は正木の家にとって、とても寂しい出来事がふたつありました。
4月から入院しておられたK様の転所と、突然のT様との別れ。
お二人とも開所してまもなく正木の家に入所され、もう6年のお付き合いでした。
正木の家で90歳を迎え、認知症の進行やADLの低下はみられましたが、
まだまだお元気で、これからもお付き合いは続いていくものだと思っていました。
T様と最後に交わした言葉を、私は思い出す事ができません。
出勤したら、当たり前のようにいつもの席にいて、「おはよう」 とあいさつを交わすものだと思っていました。
K様もまたいつものように復活、退院して正木の家に帰って来てくれるものだと、
当たり前のように思っていました。
90歳を超えたお二人の年齢を考えたら、いつまでも同じ日々が続くことはないと、
わかっているようでわかっていなかったのです。
一日一日の大切さを分かっていなかったのです。
入居者様と過ごす毎日がどんなに貴重なものか、改めて感じさせてもらいました。
当たり前のように一緒に過ごす日々を、当たり前と思わず、毎日を大切にしたいと思います。
(あすか)