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カテゴリー別アーカイブ: 今おもうこと

今おもうこと9月

カテゴリ名: 今おもうこと

竹内まりやの歌う「人生の扉」は、彼女が人生の折り返し点を過ぎて書いた曲。
ほぼ同世代としてすごく共感します。

毎日、命のとなりで仕事をしていると言えば大げさかもしれませんが、
それでも年に何度か、利用者の訃報を聞くたびに今年の桜や山の紅葉が、
その方にとっては最後だったんだと痛感します。

今、見えてる風景や口にする美味しい食べ物も、ひょっとするとこれが我が人生
最後かもしれない・・と考えれば、文句を並べたり横柄な態度はとれませんよね。

残暑はまだまだ続きそうですが、味覚の秋もすぐそこまで来ています。
秋刀魚の値段も気になりますが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今おもうこと7月

カテゴリ名: 今おもうこと

令和元年と位置付けられた今年も、すでに折り返しをすぎました。

年々加速しているような月日経過のスピードにたじろぐばかりの毎日ですが、
それでも合間を縫ってときどき釣りに出たりできるのは、平和な国に暮らせている
ことの証なのかナ・・と。

参院選を間近に控え、この国はどこに向かっているのか?
舵とりを託せる人は誰なのか、社会の一員として向き合わねばならない筈なのに、
考える余裕さえ与えないような時の変化に翻弄され続けていないでしょうか。

社会の仕組みとなった介護という業も、続く時代を支えてくれる人があればこそ。
立ち止まって考えないといけませんね。

暑い季節を迎えますが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今思うこと6月

カテゴリ名: 今おもうこと

平成21年5月、ふとしたきっかけから、戸建の民家を改装して
「少しの見守りがあれば、最後まで安心して暮らし続けられる」
をコンセプトにした松原のいえ運営が始まりました。
入居者4人と管理人で5人という家族?構成。

発起人で当初から管理者を務めていた人が、意見の相違から途中で去り、
成り行きというか責任上、私が管理者として泊まることになったのが翌年2月でした。
その日の夜、雑記ノートに「死ぬ時はみなひとりだし、今から先のことを想像しても意味ないし・・。
家族でもあり家族でもなし。でも一緒に居る不思議。トイレやおやすみなさいを済ませてから風呂に入りました。
桶を洗うスポンジや洗面器がないこと、風呂に入って気が付いた・・・(後略)。」と綴っていました。

およそ十年前になります。その後、亡くなられた方や、他の施設へ転居された方など、
いろいろな人生を見送らせていただき、可能な限り・・というか、ほぼすべての告別式にも参列してきました。
これって、やはり家族の領域?ですか。
そう言えば、施設に入っていた友人の親が亡くなられ、告別式に参列したのですが施設の関係者は
誰ひとり居なかったなぁ。

それぞれ施設の運営方針にもよるでしょうし、大規模な施設では亡くなられる方も多いでしょうから、
いちいち参列などしてられないか。

アドバンス・ケア・プランニングについては前にも触れましたが、人生最終章の組み立てについて、
いろんな例がメディアでも紹介される昨今。
どこでどんな最期を迎えるのか、決定するのも自分自身・・という時代が来ているようです。
そんな中、消えていく命の一番近くで仕事させてもらうのは、大変なことも多いけど、
すごく学びの多いことなんだと、ことあるたびに痛感します。

この先、施設運営にこれまでと変わるところはないでしょうし、変わらず精進しようと思います。
過ごしにくい季節ですが、どうぞお元気でお過ごしください。              

丸山秀樹

今おもうこと 5月

カテゴリ名: 今おもうこと

朝、それほど時間の余裕があるわけでもないのに、テレビの星座占い、観るともなく観てしまいます。
同じ誕生月の人など、世界中に何百万人もいるしそれらすべての人が同じ運命をたどるわけでもなく。
都合の悪いことが書いてあると、オレには関係ないナって、瞬間的に思うくせに、
「ラッキーな1日になる!」なんてアナウンスがあると、妙に前向きな気分になったりして。
身勝手なものですね。

このごろよく耳にする悲惨な交通事故などは、誰の身にも起きてほしくないものですが、
それでも運・不運も含めて起きることは変えられない・・。
そのハザマで生かされているんだろうなって思います。

活動しやすい季節到来!どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今おもうこと 2月

カテゴリ名: 今おもうこと

コンビニは言うまでもなく、居酒屋の店員さんもこの頃はほとんど外国人。
しかも日本語で「ヤキトリはシオ?タレ?」と。
いやぁーマイッタ。
遠く離れた日本で、しかも難解な言葉ゆえに味わう苦労といったら計り知れず。
ほんとたいしたモノです。逆の立場で考えたとき、
たとえば単身パリへ乗り込んで、「コマンタレブー」などと言えるか?
とてもそんな度胸、持ち合わせてないです。でも最近話題のポケトークなる翻訳機もあるし、
ワールドワイドにチャレンジすべきかも。春はもう
すぐそこまで来ているようです。

どうぞお元気でお過ごしください。    

丸山秀樹

今おもうこと 1月

カテゴリ名: 今おもうこと

およそ20年前のこと。
新聞の紙面には、インターネットと介護保険という文字が毎日
のように踊っていました。
この頃で言えばAIやロボット、自動運転の車みたいなものですね。
その頃のスーパーコンピューター以上の性能を持つスマホを、
幼児がサクサク操作するシーンを目にするたび、
時代はここまで進んでいるのか!とたじろぐばかりです。

いつの時代でも安全で快適、無駄のない道具を開発することに
人間は知恵を使ってきたわけですが、
今以上便利な何かが自分に必要なのか? 
与えられるまま、すでに考える力も失い、漂っているような気がします。
「昔はよかった・・」 と言う訳ではありませんが、
せめてもう少し、ゆっくり時代が進んでくれたらと思います。
寒さもまだまだ続きそうです。
どうぞお元気でお過ごしください。       

丸山秀樹

今おもうこと 12月

カテゴリ名: 今おもうこと

終末期を迎える患者の7割が、自分で意思決定できないという現状から、
アドバンスドケアプランニングという定義が盛んに論じられるようになり、
このたびそれが「人生会議」という言葉に置き換えられました。

事業を始めてこれまで、幾たびも人様の終末期に立ち会わせていただき、
自分なりにどうあるべきか?の答えは秘めているつもりですが、
それもその状況下で意識があってのこと。
意思確認不能な状況で延命することに意味があるのかどうか、
それは本人のみならず家族にとっても難しい判断だと思います。
人生会議という名に変えて、今後議論が深まるとよいのですが・・・。

先のことは誰にもわからないので、やはり健康な状態を維持するよりありませんね。
寒さもこれからが本番です。
どうぞお元気でお過ごしください。
             
丸山秀樹

今、おもうこと 11月

カテゴリ名: 今おもうこと

先日の中日新聞、介護の日を前に「介護の仕事を知ろう」という全面広告を掲載。
中で紹介されていた上条百合奈さんという女性、特養で働きながら、
モデルとしても活躍されている美人!
(詳しくはインスタグラムをどうぞ)。
中学時代の職場体験が刺激になり、
生きる希望を持ってもらう介護の仕事に進むことを決めたそうです。
少子高齢化が波のように押し寄せ、介護の担い手不足も合言葉のような毎日ですが、
こんな素敵な方がひとりでも多く出てきてくれたら・・。
働き方もフレキシブル、好きなことをあれこれやって生きていける
世の中にしないといけませんね。
学生時代に先生から、「 医療に限界はあっても介護に限界はない」と聞かされ、
心の支えになっているとか。

日増しに寒くなりますが、どうぞお元気でお過ごしください。  

丸山秀樹

今おもうこと 10月

カテゴリ名: 今おもうこと

年に1度か2度、人前でギターを弾くことがあります。
必死で練習した高校生のころと違い、指が思うほど動かないのですが、
どうにかって感じ。
素敵な楽曲を聴くたび、「 よし今度こそ俺もマスターするゾ!」って心に
決めるのですが、次の日もギターは壁に立てかけたまま。
それでまた1年が過ぎます。なんだかな〜。
でも、最近考え方を変えました。次々と起こる日常のトラブル、身体の不調
や老化のきざし。不安や焦燥。やり場のない怒りと諦め。
こんなにたくさんのモノと戦いながらもしぶとく生きているのだから、
そんな自分をありのまま受け止めてあげよう・・と。
さらに人に聴かせられるような演奏ができれば尚いいんですけどね。

朝晩冷えるようになります。
どうぞお元気でお過ごしください。    

丸山秀樹

今おもうこと 9月

カテゴリ名: 今おもうこと

地震、洪水、土砂崩れ、高潮など、次々起こる天災地変。
昨日まであった日常が一変する様を画面越しに見るたび、
避けようもない現実なんだと痛感させられます。
なかでも電気がこないことによる影響は計り知れず、
現生活の脆さが浮き彫りに。
ケータイの電池があっても、中継局が機能しなければ使えないんですね。
いっそ、便利な道具がなにも無い時代の暮らしに戻した方が、
生き延びられる確率が上がるのかも。
明日かもしれない、避難所で水や食料の到着を待つ状況を想像するたび、
燃料(薪)や水(井戸)のある地域に引っ越すべきではないかと、
かなり真剣に考えたりします。

そろそろ過ごしやすい季節になりますか。
どうぞお元気でお過ごしください。
            

丸山秀樹