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正木の家2月

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悲しい悲しいご報告が続いております。先日2月3日、M様が満百歳で永眠されました。3年と少し前、97歳で正木の家に入所されたM様。97歳とは思えないお元気っぷりで姿勢も良く、いつもジャケットを羽織り、キリッとした方でした。

始めは帰宅願望がでるかと心配しておりましたが、すんなり正木の家になじんでいかれました。入所してすぐに行った遠足ではよりも楽しそうで、学生みたいにはしゃいでおられました。観覧車に「初めて乗る~」と嬉しそうに乗られ、翌年の観覧車も「初めて~」と嬉しそうに言っておられました。

食べることも大好きで、食欲旺盛。おやつのみたらし団子を「美味し~初めて食べる。」と、みたらし団子が出るたびに言っておられました。外食に行くと、他者のご飯が気になって気になって、くれといわんばかりのガン見。あげざるを得なくなった職員から分けてもらい、美味しそうに頬張っておられました。どこに行っても、何をしてもいつも初体験で、いつも楽しそうに笑ってはしゃいでおられました。手を口に当ててお上品に笑ったり、大きな口で声を出して大笑いしたり、思い出されるのは笑顔ばかり。3年と少しの短い間でしたが、正木の家で一緒に楽しい日々を過ごし、一緒にたくさん笑い合えた、本当にかけがえのない時間でした。

百年という長い年月の、最後の時を正木の家で過ごして下さったことを本当に嬉しく思います。ご家族が口をそろえ、最後がここで良かったと言って下さいました。有難いお言葉と、忘れられない笑顔が私たちの頑張るパワーになります。

このところ悲しく、寂しい出来事が続いておりますが、頂いたパワーをもとに、日々精進の毎日でございます。M様の安らかな永眠をお祈り申し上げます。

あすか