誤嚥を防止する対策4 〜食事介助〜
カテゴリ名: 介護の知識
食事形態を考慮し、環境を整えて出来るだけご自分でお食事して頂くことが一番ですが、いろいろな理由で難しい方もいらっしゃいます。
正しい食事介助を身につけましょう。
食事介助が必要か決めるポイント
手でスプーンや箸がうまく使えない
自分で食べると疲れてしまい、十分な量が摂取できない
一口量が多く、急いで摂取しようとする傾向がある
自分で食べると時間がかかり過ぎてしまう方。
食事動作が自立していても、一口量が多く、調整が困難な方、駆け込んだり詰め込んだりする傾向のある方、嚥下せずに口腔内に溜め込んでいる方、むせたり痰がらみが見られるにもかかわらず食事を続けてしまう方は要注意です。
窒息、誤嚥につながる可能性があるため、声かけや見守りが必要です。
食事介助のポイント
利用者と同じ目の高さで、横に座って介助する。
声かけしながら、ペースに合わせて
原則、健側からの介助
舌の中央に食べ物を置く
閉口を確認してから、まっすぐスプーンを引き抜く
一口はティースプーン1杯程度から始める
口に食べ物が入っている状態で話しかけない
喉の動きを確認してから、次の一口を入れる
時々声を出してもらい、口の中の食べ物の残留をチェックをする
窒息・誤嚥を疑うサイン
むせる
湿性嗄声
呼吸の変化(呼吸が荒くなる、肩呼吸など)
顔面紅潮
チアノーゼ
最初だけご自分で召し上がって頂き、途中から介助するなど、できる限りご自分で召し上がって頂けるように工夫してみましょう。