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正木の家 11月

カテゴリ名: 正木の家

★わたしのジョウシキ?
昼食のカレーを、入居者様と一緒に食べていたある日のこと。
テーブルの向かい側でK様がカレーをお箸で食べようとしていました。
そのK様を見て、ついつい出てしまった一言。
「Kさん、スプーン使ったら?」
言った瞬間に「あっしまった!」と思いました。
案の定、「 これでいいんだわ」と箸で食べ続けられました。
余計なひと言だったのです。
カレーはスプーンで食べるものというのは、私の勝手な常識です。
何で食べたっていいのです。
美味しく食べられたらそれでいいのです。
私達が生活する為には、一般的に言う「常識」は欠かせないものです。
しかし、認知症の人と接する時、これが時々邪魔をします。
その人(認知症の人)独自の感覚や価値観に、
自分の常識を押しつけてしまう。そして、つい
つい余計なひと言。
介護の現場で働いている人なら、少なからず思い当たる節があるのではないでしょうか。
見守り、その人のその時の常識を理解し受け入れる。
分かっちゃいるけど難しい…。(あすか)