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今おもうこと1月

カテゴリ名: 今おもうこと

何度めかの感染拡大の報道。
耳目にするたび、携帯電話を忘れて家を出てしまったときのような焦燥感に苛まれます。

自身や職員も含め、事業所が関わる誰かが感染したら・・。
起きてもいないコトを想像して不安がるのは、人間の悪い癖だと思うのですが、
焦る気持ちはジワジワと膨らみます。かと言って出来ることは従前の感染予防対策のみ。
新年が始まって早々だけに、やるせない思いの方々も多いですよね。

気休めにもなりませんが、起こることを変えるのは無理なので、
あとは自分のこころ持ち次第。建物入場前の体温チェックや手指消毒をするのも日常となり、
新しい生活様式で今年もコツコツ励みたいと思います。

目に見えないウイルスの存在を、あまり意識せずに生活できる日が訪れるのはもう少し先なのかな。

今年の冬は例年より寒い予報。
どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家12月

カテゴリ名: 正木の家

さてさて今年も最後の1ケ月となりました。

最近の正木の家は11月に素敵な入居者様が入所され、秋の遠足があり、
12月にはクリスマス会、年が明ければお正月、お寿司大会とイベント続きで
なんだかみんなソワソワしています。

新しく入所されたN様。超元気な96歳です。
よく食べ、よく喋り、よく笑い、何をしていても楽しそう。
もう既に正木の家では癒しの存在になっています。

そんな素敵なN様が入所され、入居者様9名、合計772歳のバス旅行が決行されました。
今年のテーマは『刈谷ハイウェイオアシスで観覧車に乗ろう!』です。
昨年に引き続き観光バスを貸し切って刈谷まで。
景色を楽しみながらバスに揺られあっという間に到着です。
皆様各々選んだご飯をたらふく召し上がり、さあいよいよ観覧車。

N様、人生初の観覧車体験にずーっとにっこにこで景色を眺めていました。
皆様も怖がることなくとってもいい笑顔。
そして、なんと今日は正木の家のお父さんことK様の88歳のお誕生日でした。
皆でハッピーバースデーを唄ってお祝いです。
お父さんも一生懸命ケーキのロウソクを消してくれました。
正木の家に来て8回目のお誕生日。色々あってなんだか感動してしまいました。
やっぱり入居者様が元気で笑っていてくれる事が、私たち職員の元気の源です。

入居者様が楽しければ私たちも楽しい。ホームの中にいるだけではなかなか実感できない、
そんな事を感じさせてくれたバス旅行でした。
入居者様と職員がみんな元気で、笑顔で暮らせる正木の家がずっーと続くといいな。
そんな事を思いながら今年残り1ケ月を過ごしたいと思います。

あすか

今おもうこと12月

カテゴリ名: 今おもうこと

先日、少し休みをもらって広島にでかけました。
原爆資料館とか宮島のコースで学ぶところ多かったのですが、道中気になったのが
呉の造船ドックにあった洋上風力発電の風車を建てるために作られた専用の船。

巨大なクレーンのついたほぼ真四角の船で、中には宿舎や体育館も整備され、
ひとつの工事が済んだら、自力航行して次の風車を建設するというもの。

再生可能なエネルギー利用への転換が、諸外国に比べ遅々として進まない我が国ですが、
これで一気に風力発電大国になるかも!って強く感じました。

すでに他のゼネコンで稼働中の船もあり、他にも計画があるそうです。
変化は以外に早いかも。

どうぞよい新年をお迎えください。

丸山秀樹

正木の家11月

カテゴリ名: 正木の家

今年もあと2ケ月を切りました。
毎年あっという間に1年が過ぎていき、気づけばもう11月です。

振り返れば、今年は悲しい別れが3度も訪れました。
2月に入所したばかりだったM様、9月の終わりに永眠されました。
96歳のとても可愛らしい素敵な方でした。
あっという間に正木の家の人気者になり、他の入居者様からも
「Mちゃん」と呼ばれ親しまれていました。
隣に座ると必ず手を握ってこられ、にっこり微笑む顔が本当に愛らしく、
一緒にいると癒される・・そんな人でした。

9月の初め頃からほとんど食事が摂れなくなり、
食べてくれるものと言ったらチョコレートくらい。
そんな状態で2週間以上も頑張ってくれました。
最後の2週間は、娘様が毎日のように足繫く正木の家に通われ、
親子2人の時間を過ごされました。
きっと娘様と過ごす為の2週間だったのでしょう。
本当に優しく、みんなから愛される人でした。
そしてそれと共に強く逞しい人だったように感じました。

お別れの時、「最後が正木の家でよかった」と娘様が言って下さいました。
こんな言葉をいただく事ができ、本当に有難い限りです。
悲しい別れと共に、最後を看取らせていただく事のできる有難さを感じられた年でもありました。

今年もあと少し。
今月からは、また新しい入居者様も入所されました。日々有難さを感じながら、
新しいご縁を大切に、とにかく毎日ハッピーに2021年の残された時間を過ごしたいと思います。

あすか

今おもうこと11月

カテゴリ名: 今おもうこと

1年に一度くらいは会いたいね!
って言いながら、古い友達とも会えなくなって2年近く。
まあ、会ったところで話す内容は十年一日。
動きの悪くなった体の事や病気の話が増えてるぐらいかな。
同窓会なんかもそうですが、でも会って顔見て会話をすると、
数十年も前の様子がまるで昨日の事のようによみがえるから不思議です。

コロナ禍で世の中の仕組みがずいぶん変わり、
必要以上に人と会わないことが半ばフツーとなった昨今。
仕事や商談はともかく、人間同士のやりとりは、
相手の波長や体温が感じられる距離であって欲しいなぁ・・。
なんて思うのは、すでに前時代的なんでしょうね。

朝夕の冷えこみが身にしみる季節を迎えました! 
どうぞお元気でお過ごしください。 

丸山秀樹

正木の家10月

カテゴリ名: 松原のいえ

オカメインコ2羽と一緒にH様が正木の家にやってきました。
黄色のリュックがチャームポイントの、とても若々しい83歳。
社交的で姉御肌な性格が幸いしたのか、すんなり正木の家に溶け込んでくれました。
更に何事も「はい、はい」と受け流せる懐の深さ。これには私も見習わなければと感心しきりです。

そんなH様。文頭にも書いたように黄色のリュックがチャームポイント。
どこに行くにも黄色のリュックは欠かせません。居室から2階に降りてくる時も、
カラオケの時も、トイレの時も。夜中のトイレ時にもリュックを背負って出てきたのには、
私もちょっとびっくりしました。

それほど大切なリュックなのに、何故かトイレには時々忘れてしまう。
そんなところがまたチャーミングなH様。とっても衣装持ちでおしゃれなお洋服がたくさん。
1日に何度も衣装チェンジが繰り返されます。居室から降りてくる度に衣装をチェンジし、
毎回ばっちり決めて降りてこられます。

さすがお洒落さん~と思いきや、用事があって居室をたずねると、
パジャマのズボンにタンクトップ姿でインコちゃんにご飯をあげてるH様。
そのギャップがたまらなく素敵です。しっかりしているようで時々可愛いらしい一面をみせてくれるH様。
これからどんなドラマが生まれるのか楽しみです。

一緒にやってきたオカメインコちゃん。名前はナナちゃんだかララちゃんだか、
ぴーちゃんだかキキちゃんだか…。ほんとのところは分かりませんが、
とにかく赤いほっぺの可愛いインコちゃん達です。

あすか

今おもうこと10月

カテゴリ名: 今おもうこと

新しい総理大臣が選出されました。
この国の行先がどう変わるのか、大勢の国民が見守っています。

私たちが携わる介護や医療など、制度によって報酬が支払われる仕事は制度ビジネス。
制度外のビジネスでは、市場調査や戦略、価格決定や与信管理など、さまざまな検討や企画立案が求められ、
その優劣が収益をも左右します。

対して私たちの仕事は、初めから価格が決まっていて、サービスにも細かな取り決めがあります。
また介護を必要とする人が増え続ける中、税や保険料など財源が今以上に増えないように制度は設計されます。
そこに今後担い手が明らかに不足する事態となることへの手当てがあるのか?

秋も本番!どうぞお元気でお過ごしください。 

丸山秀樹

正木の家9月

カテゴリ名: 正木の家

7月から8月にかけ、正木の家に新しい入居者様2名とオカメインコ2羽が入所されました。

7月に入所されたI様。
入所当初は笑顔もなく、毎日険しい表情で「今日はうちに帰るから」の繰り返し。
食事以外はひとり居室で過ごす日々が続いていました。当たり前です。
自分の家があるし、ひとりで暮らせると思っているのに、急に知らない所に連れてこられ、
納得できるわけがありません。「家に帰りたい」そう思うのは当然のことだと思います。

しかし実際にはご自宅はもう住める状態ではなく、ご近所とのトラブルも絶えませんでした。
周りの人は心配して入所した方がいいと言う。でも本人はちゃんと暮らしていると言う。
認知症のご家族がいる方にはあるあるですよね。

そこで、施設で働く私たちに出来ることは、まず「家に帰りたい」と言う思いを否定しない事。
家が一番なのは当たり前。でも、「家がいいけど、ここも悪くない!」と思ってもらえればそれでいい。
しょうがないか・・程度でいいと思うのです。
そのためには正木の家を、彼女にとって居心地のいい場所にする必要がありました。
日中は出来る限り好きなように過ごしてもらうようにしました。部屋に居たければそれでいいし、
レクにも参加したくなければそれでいい。でも一緒に過ごしている時はできるだけ話しかけ、
コミュニケーションをはかるように心掛けました。更にすみれ(チワワ)の存在や、
お好きだったパチンコ台を導入したこともあり、1週間を過ぎたあたりから表情が変わり始めました。
笑顔が増え、彼女の方から話しかけてくれるようになり、「帰る 」と言う言葉もあまり出なくなってきました。
少しずつ、正木の家がI様にとって悪くない場所になってきているのかな?そんな事を思っていました。

そしてひと月程たった頃、こんな嬉しい事を言ってくれました。
「ここの人はみんないい人。」「ここに居れば安心。」と。
悪くない場所でいいと思っていたのに、正木の家、なんと安心できる場所まで昇格しました!
本当に嬉しかった。思わずうれし泣きするところでした。

やれやれ、ちょっとひと安心と安堵した所に、次の入居者様が入所されました。
オカメインコを2羽連れて・・(続)。

あすか

今おもうこと9月

カテゴリ名: 今おもうこと

スキーでパラレルターンと言えば、上級者のテクニックですが、
パラレル(平行)というコトバ、この頃、ふと頭をよぎるようになりました。

米テロ後の長年に渡るアフガン戦略、東京オリンピック開催の賛否、
後手後手になるコロナ対策、世界中で起こる異常気象と甚大な被害、
その他あれもこれも。あのとき、こうしておけば良かったのに。
こちらを選択すれば結果は違ったのに。

SF映画じゃないですが、もしかしたら戦争のない世界や、
コロナと共存している世界がこの世のどこかに平行して存在しているのではないのか?
目や耳を覆いたくなるようなニュースが多すぎ、感覚がおかしくなっているのか、
あるいは衰えはじめた脳の誤作動か。

過ごしやすい季節を迎えます。
どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家8月

カテゴリ名: 正木の家

先月5日、入居者M様が96歳で永眠されました。
とってもおしゃべり好きだったM様。
入所して7年間、亡くなる10日ほど前まで
毎日M様のしゃべり声が正木の家には響いていました。

機嫌が悪いとすごい勢いで怒ったり、悲しいと涙を流していたり、
嬉しいと満面の笑みで「 最高!」と叫んだり・・。
本当に感情豊かで素直な人でした。

歌も大好きで「旅の夜風」を良く唄って聞かせてくれました。
盆踊りや闇之森神社のお祭りでは、うちわを振りながらとても楽しそうに踊っていました。
食べる事が大好きで、「 ご飯ちょーだい」とよくおねだり。
美味しいと「うまいな~。一番!」と言って下さいました。
喫茶店で培われた愛嬌と美人顔を武器にみんなから愛されるそんな人でした。

M様の元気な声が聞こえなくなった今、正木の家は少し寂しくなってしまいました。
入居者様の最後の時間を一緒に過ごせるのは、とても幸せな事ではあるけれど、
旅立たれた後、いつもの場所にいないのはやっぱり寂しいものです。
きっと今頃は、大好きだったお父さんと一緒にスイカでも食べている事と思います。

ご冥福をお祈り申しあげます。
M様の元気な声と可愛らしい笑顔は、いつまでも正木の家で語り継がれていく事でしょう。

あすか