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今おもうこと8月

カテゴリ名: 今おもうこと

私たち介護職に限らず、社会で働いている人の多くは、決められたスケジュールに従って活動しています。販売とか運転の仕事とかもそうですね。

何曜日の何時から、 〇〇様のお宅で掃除、毎日何時から何時まで入浴介助等。たしか先週も先々週も同じスケジュール。で、それを4回(月によっては5回)こなせばひと月が過ぎる。

この通信を作るのも月に1回なので、書き終わるとひと月。

ルーティーンという言葉、あまり好きではないですが、繰り返されるものの意。語源はフランス語の「道」だそうで、決められた道を歩む意味があるようです。

繰り返される日々が退屈だと感じなくもないですが、我が道と思えば、変わらず歩き続けられるのは幸せなことかも。

残暑きびしい毎日ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家7月

カテゴリ名: 正木の家

年に4回、運営推進会議で身体拘束適性化委員会を開催しています。その会議で、不適切ケアについて外部の方も交え話し合います。

不適切ケアとは、明確に身体拘束、虐待とまではいかないものの、適切であるとはいえない、いわばグレーゾーンのケアを言います。例えば、自分で食べられるのに時間がかかるから介助してしまう。まだ自分で歩ける入居者様を、危ないからと車椅子に乗せる・・などなど。思い当たる節が全くないわけでは決してありません。

こういったケアが実際に行われている、行わざるを得ない時があるというのが現状です。自分で食べられるからと、職員が手を出さずずっと見守り続けていたら…。自分で歩けるからと、入居者様の自由に歩いてもらっていたら…。何時間もずっと食事を食べ続けていることになってしまうし、何度も何度も転倒を繰り返してしまうことになってしまう。それでも不適切ケアだからやってはいけないとするのか。じゃあどこまでは良くて、どこまではダメなのか。

正木の家でも、実際ご自分で食べられる時もあるけど、箸でおかずをツンツンしているだけで、なかなか進まない時もある、そんな入居者様がいます。声を掛けても進まない、おかずをひと口サイズにして食べやすくしてみたり、器を変えてみたり、工夫に工夫を重ねてみましたが、やはり進みません。食欲がないのかと、食べられるか聞くと「食べる」と言う。でも進みません。適切なケアをするならば、本人が満足いくまで見守るのが正解なのでしょう。しかし、実際には難しいのが現状です。そこで正木の家では、食事の時間をだいたい1時間と決め、1時間以内に終わらないようなら、職員が手伝うことにしました。出来る限りご自分で食べてもらい、難しかったら手伝おう。その目安を1時間としよう!

これが不適切と言われればそれまでですが、職員さんがありとあらゆる手を考え、工夫し、出来る限りのことをやった上でのこのルールを、私は間違っているとは思いません。パッと見、不適切ケアでも、それに至るまでにどれだけ工夫をしたかが重要だと思います。入居者様の事を考えず、ただ「しょうがない」で行うケアと、入居者様のことを考え、出来る限りのことはやったけど「こうせざるを得なかった」ケアでは、全く違うことだと思います。とは言え、ないにこしたことのない不適切ケア。

「めんどくさいな~」と思っていた身体拘束適性化委員会でしたが、日々のケアを振りかえる、いい機会でもあるんですよね。

あすか

今おもうこと7月

カテゴリ名: 今おもうこと

三十代のほとんどの時間、薪で暖をとるような田舎暮らしをしていました。

同じように便利すぎる生活に違和感を覚えた人々が周りにも暮らしていました。

なかでも印象に残っているのが、森の木の実や枝でアクセサリーを作りながらイベントで販売していた夫婦。

借家の庭で野菜などもつくりながら、聞けば「月に十万円あれば子供の給食費や電気代も払えるのでそれ以上は必要ないんです!」と。アクセク働くしか能のない私には、かなりの衝撃でした。

たしかに経済成長とか好循環とか、政治家が語るセリフを耳にするたび、本当に豊かな暮らしがその先にあるのですか?と 問いたくなるのも事実です。が、モノだけではココロは満たされないって、モノに溢れた暮らしを続ける私に問う資格もありません。

暑い日が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家6月

カテゴリ名: 正木の家

行ってきました回転寿司!!コロナの5類引き下げとM様の快気祝いをかねて、とっても久しぶりの回転寿司です。

まずはやっぱり茶碗蒸し。M様、茶碗蒸しが到着するなりかき込む、かき込む。

かき込みながらも、目の前で職員のお寿司が到着すると、食べたそうに眼で追い、自分のお寿司を食べながらも、他のお寿司が目の前に置いてあると手を伸ばす。

もうとにかく目に入るお寿司が全部食べたいM様。口いっぱいにお寿司を頬張っていました。

更に職員が注文したラーメンを半分食べ、シメのデザートにアイスを食べ、もう本当に大満足のお顔でした。

帰りはとっても上機嫌で、カメラにポーズまで決めていました。前の席に座っていた私は、ずっとM様の視線をあびながら、なんだか申し訳ないような、ちょっとよく分からない気持ちで食べることとなりました。

そんなこんなの回転寿司でしたが、ワタワタしながらも、ケタケタ笑いながら食べたお寿司はとっても美味しく、とっても楽しいひと時でした。

ちなみに他3名の入居者様と一緒に出掛けたのですが、 M様のインパクトが強すぎ・・・。

でも皆様、帰りの道中とっても満足なお顔をしていたのは憶えています。

また行きたいな~。次はお好み焼きとか!

あすか

今おもうこと6月

カテゴリ名: 今おもうこと

幼い頃から釣りが好きで、ヒマさえあれば釣竿かついで太公望。

今でもそれは変わりませんが、実際に出かけられる日はずいぶん少なくなりました。

もちろん魚がかかった瞬間が最高なんですが、なにも釣れなくてもそれはそれで素敵な時間。

なんでかなと想いを巡らせたのですが、一緒にある水の音のせいだと気づきました。

渓谷でのヤマメ釣りも、海の上のヒラマサ釣りも、一緒にあるのは常に水音。

この先、サカナを掛ける体力がなくなっても、ときどき水音だけは聴きに出かけたいナ。

まぁ、お風呂のお湯を張りながら聞く水栓からの音も似たようなものか・・。

仕事には不向きな雨音も、水音だと聴けば心なごみますか。

過ごしにくい日々ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家5月

カテゴリ名: 正木の家

入院されていたN様が無事退院しました!少しやせておられましたが、麻痺もほとんどなく、元気に正木の家に帰ってきてくれました。

ただ、バルーンをぶら下げて…。入院してから自尿がなく、病院では導尿をしていたそうですが、退院にあたってバルーンの挿入となりました。

なんとか抜く方向にもっていきたいと、日中は膀胱トレーニングを開始しました。バルーンの入った入居者様は、正木の家では初めてで、最初はみんな戸惑いはありましたが色々と頑張ってくれました。

とくに夜間は眠れないと動き回られる為、夜勤さんはバルーンが抜けないようにとN様の居室に待機し、一緒に過ごしてくれていました。大変だったと思います。

それでもみんなが様々な知恵を振り絞って工夫し、お互いに教え合い、 N様の為にと協力し合ってくれました。N様自身も「ない方がいいなぁ~」と言いながら頑張ってくれました。

そして今回は、訪問看護さんにとてもお世話になりました。夜間にバルーンを抜いてしまった時も朝の4時に駆けつけ、入れ直してくださいました。

ようやくバルーンの抜去をしてみようと協力をお願いした時も、1回失敗に終わって2回目をお願いした時も、いつも快く引き受けて下さいました。そして今、しっかり自尿もあり、なんなら尿意もあるという素晴らしい回復を遂げております。

みんなが同じ方向に向かって、入居者様の為に動いてくれる。そしてたくさんの人に支えられている。正木の家はそんなところです。 本当にありがたい限りです。

あすか

今おもうこと5月

カテゴリ名: 今おもうこと

5月になるとよく、事業所を始めたころの心境を思い出します。

他人の体を支えたり、オムツを替えたりなどしたこともないのに、よくも介護を生業としようとしたもの。まだ若くてエネルギーがあったのでしょう。

聞きかじりの介護保険法や制度を学びながらの運営で、予想に違わず初年度は大赤字。

以降、薄氷を踏む思いで日々をしのいできましたが、たくさんのスタッフの努力と奇跡に近い幸運に恵まれ、今日まで継続できています。

周りに数件あった訪問介護事業所もこれまでにすべて撤退され、地域では数少ない古参事業所となりした。

この先、制度改定も含め、どんな展開になるのか想像もつきませんが、若手スタッフを中心に、地域のニーズに応えていけたらと思います。

爽やかな季節が、少しでも長く続きますように。

どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家4月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家で一番元気な98歳N様が先月30日救急搬送されました。

いつものように朝起きて朝食を食べ、針仕事をしながら普通に過ごしておられたようですが、職員さんが「何かおかしい!?」と、すぐに気づき対応してくれました。

MRIの結果、左側に脳梗塞がみつかりました。

お嫁さんと付き添いながら心配しておりましたが、話し掛けるとしっかり返してくれるし、右手や右足も元気に動かし、なんならちょっと目を離したすきに、右手で左腕の点滴を抜くしまつ。元気な姿に少し安堵していました。

でも、先生から入院の話をされた時は、さすがに気弱になっており、「早く帰ってきてよ!」と言う私に「帰れるかな~」と弱々しい声で言われました。「そんなこと言わないで帰るよって言ってよ!」と声を掛けると、笑いながら「帰るよ!」と答えてくれ、右手で拳を握りながら「頑張る! 負けんぞ!」と何度も繰り返し言ってくれました。

強い、強いN様。きっと元気な姿で帰ってきてくれることと思います。

そしてなにより、いち早く異変に気付き、対応してくれた職員さん達。さすがです!正木の家が、入居者さんが頑張って帰ってきたいと思える場所であるのは、間違いなくあなた達のおかげです。

あすか

今おもうこと4月

カテゴリ名: 今おもうこと

街中で入学式や入園式に臨む親子の姿を目にするたび、心のどこかに温かな湯がさしたようになり、懐かしさもあって思わず涙腺が緩みます。

親とずっと一緒に居たかったはずなのに、新しい世界に飛び込み、成長していくために、親に「さようなら」を言わねばならないとき。

「保育園にちゅれていかないで!」って泣き叫んでいた我が子の姿を、つい重ねているのかもしれません。

桜の咲く頃、さようならと言って自分の足で歩きはじめ、いつか遠く大きな場所へひとりで進んでいけるようになる。

さようならの語源は「左様であるならば」だそう。

何事もあるがままでよいのかもしれません。

陽光輝く季節、なにもしていなくても心浮き立つ気分になりますね。

どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

お花見🌸

カテゴリ名: 正木の家

東別院の桜が満開です😊

見頃は今週いっぱいかな??

正木の家の入居者様と、松原のいえのYさんも参加され お花見へ行ってきました✨

東別院内をゆっくり桜を観てまわり、写真もたくさん撮って🤳

最後にお参りをして帰りました🙏

正木の家に帰ってからは、、、

お昼を食べ、桜餅も食べ🤤皆様、食欲も旺盛です。

食欲があるのは元気な証拠っですよね🎵