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正木の家:H25.7月

カテゴリ名: 正木の家

「その方を知る」

今、水井さんが実践者研修を受けています。

修了まで10日間、中5日間は施設実習で、テーマを決め取り組んでいます。

ある入居者様を対象として、『その方を知る』そして『スタッフ間で情報の共有を図る』がテーマだそうです。

本人様から伺った生活歴情報、ご家族様から得た情報をシートにまとめていました。

私はご本人からお話を聞いているからそれも知っている、その話知っている・・・と、自分は分かっていると思い込んでおりましたが、エーッそんな話聞いたことない!

そうなんだ!その出来事がこの話に繋がっているんだ!と、知らないことや勝手な思い込みがあまりにもたくさんで驚きました。

聞いても記録に残していない・・・

自分一人でわかったと思い込んでいた・・・

カンファレンスでは通り一辺の検討で本人の気持ちに沿っていない・・・等。

研修を通じて反省することが多々ありました。

チームケアの在り方、そして情報共有の大切さに改めて気づかされましたと、水井さん。

一人ひとりに向き合ったケアを行う上では「その方を知ることが大切である」ということですね。入居者様との日常生活から得た情報や発見は他のスタッフにも伝え、統一したケアを目指していきたいものです。 (赤)

ヘルパーのつぶやき:H25.7月

カテゴリ名: 未分類

菜の花の名物?ヘルパー、ジムさんが帰ってきました!退職されてから数年たっていたのですが、街角で偶然ジムさんを見かけた柿野さんが声をかけたら、なんと「ただ今求職中」とのこと。

それならば!と、仕事が決まるまで障害支援の助っ人として手伝ってもらうことに、トントン拍子で話が決まったのです。ニックネームのとおり、暇があればジムで体をきたえているジムさん。

そのやさしさと頼もしさで、利用者さんのファンが増えることまちがいなしです。         (玉)

今おもうこと H25.7月

カテゴリ名: 今おもうこと

線路沿いの公園でセミが鳴き始めました。今年は梅雨入りも早かったですが、
明けも例年より早く、この先しばらくは強い太陽の陽射しと向き合わなければなりません。
夏本番。汗と紫外線対策で、毎日のケアは普段にも増して大変ですが、皆様お変わりありませんか。

インターネット配信のおかげで、事務所に居ながらにして介護関連のニュースを読むことができますが、そんなニュースのひとコマ。内閣府の調査(昨年秋)では、今後自分が認知症になる可能性について、55歳以上男女の34.9%がまったく感じていないそうです。

調査は全国の男女3千人を対象に実施されたもので、認知症になる可能性については、「まったく感じない」に続き、「まれに感じる」28.3%、「ときどき感じる」25.3%、「いつも感じる」は5.7%とのことでした。

また最後を迎えたい場所についての質問では、「自宅」が54.6%で一番多く、「病院などの医療施設」27.7%、「特別養護老人ホームなどの福祉施設」4.5%と続き、整備が急速に進んでいる「高齢者向きケア付き住宅」は4.1%だったそうです。

大半の人は認知症にもならず自宅で最期まで暮らせる・・と想像しているってことですね。(日本の超高齢社会の未来が本当にそうなるとよいのですが。)

かくいう私も先月55歳となりましたが、目先の雑事に追われるばかりで、落ち着いて老後を考えるなど夢のまた夢。「死ぬまで働く!」を口実にして、かなり楽観的に生活しています。

 

現在契約している利用者さんの中でも、要支援の認定を受けながら、コツコツと長年続けてきた仕事を継続されている方や、趣味に打ち込んでおられる方など、生涯現役だなぁって感動させられるケースもけっこう多いです。誰しもいつまでも元気で過ごしたいと願っているでしょうし、できれば認知症などの病気にはなりたくないと思っている筈ですが、一説によれば認知症と診断される人の数は増加の一途だとか・・・。

先のことは誰にもわかりませんし、起きてもいないことを心配するより、今日1日を笑って楽しく過ごすことに力を注ぐべきだと、この頃すごく感じています。

 

夏の太陽は容赦なく照りつけますが、それもこの季節ならではのもの。

ポジティブシンキングでこの夏を乗り切りたいと思っています。どうぞお元気でお過ごしください。                  丸山榮出樹

脱水症の予防と改善

カテゴリ名: 介護の知識

高齢者は以下のような理由で脱水症になりやすいといわれています。

 ①身体の水分量が減る  ②腎臓の機能が低下する

 ③感覚機能が低下する  ④利尿剤の影響

◆脱水症の初期症状

○ なんとなく元気がなくなる(活動性が低下する)  ○ 微熱がでる

○ 皮膚が乾燥する  ○ 唾液分泌量が減少し、○ 渇感をおぼえる

◆水分摂取を促すポイント

言葉で「水を飲んでください」と促しても、「飲みたくない」とか「喉が乾いてない」と拒否されることもあります。さまざまな工夫をして脱水症にならないように工夫する必要があります。

①好きな飲み物を用意し、いつでも飲めるように工夫する。

→ 比較的よく飲んでいる飲み物を把握し、いつでも飲めるようにしておく。

②家族や友達と一緒に飲む。

→ 一人でお茶を飲むのは味気ないものかもしれません。できれば誰かと一緒にお茶を飲む機会を増やすことを考えてみましょう。

③ゼリーや寒天質のものを食べてもらう。

→ 「飲み物」だけでは、飽きてしまう可能があります。ゼリーなど、水分量の多いものをおやつに取り入れてみましょう。

④こまめに水分を摂取するように促す。

→ 高齢者が1回に飲む水分の量は、それほど多くはありません。こまめに水分を摂取することを促しましょう。

ヘルパーのつぶやき:H25.6月

カテゴリ名: 未分類

訪問部の車が新しくなりましたー! 会社の車は代々ホンダのライフですが、今までの和風な「きなこ色」から今度はあざやかな「ピンクゴールド」に一変です。

乗りこむと、新車のいい匂い! 誰もが「最初の傷をつけたくない!」と思うので、ソローリソロリ、運転はとても慎重になります。

カーナビもついて、これで初めての利用者さん宅に行くときも迷子になることはないはず。スマートキーを失くしては大変なので、スタッフのあやちゃんがUFOキャッチャーで1400円もつぎこんでゲットした(!?)大きなドラえもんのキーホルダーをつけました。

ナンバーは「7087」(なのはな)です。

正木の家:H25.6月

カテゴリ名: 正木の家

☆初ツイッター(赤澤のつぶやき)

今の私、動きが鈍くなった気がする。

頭の中ではやるべきことわかっているのに・・。

要領悪く、段取り悪い!毎日ばたばたしている気がする。

なんでかな?・・・

安定したケアができていないから?入居者の居心地、悪いんじゃないですか? どうしたらよいのでしょう・・。そう!一人ひとりにあったケアをしなければいけない。声かけでも、その方に合った声かけ、その場に即した声かけや対応が必要なんだ。

≪認知症が進んだから≫なんて考えるのではなく、今、この場の不安を解消してあげられることを考えていこう。この方はどんな気持ちでこういう言動をされるのか推し量ってみよう。その方の頭の中、心の中はわからないけれど・・、でも私達が何とかしてあげたいという気持ちは通じるのではないかしら。

 

『ここは正木?金山に帰りたいの。歩いて来たから帰る。パパ怒るよ。』

「遠いから車で行きましょうか。」と、玄関まで降りたものの動かれず。30分位同じ内容の会話が続く。

「パパが迎えに来てくれるって言っていましたよ。ここで待っていましょうか。」

『おねえちゃんがそう言うならそうするわ。』

「ありがとう。一緒にコーヒーでも飲みましょうか。」

『はい。』

涙が出そうなくらいうれしい気持ち。想いが通じたのかなぁ。

いいえ、その方が、私の事を気遣ってくださったのだと思います。ですから『ありがとうございます』なのです。

毎日、笑顔で挨拶ができ、入居者皆さんの笑顔が見られますように!!

ベランダの朝顔のように、花開くような笑顔を引き出していきましょう。

今おもうこと:H25.6月

カテゴリ名: 今おもうこと

梅雨入り宣言直後からの好天続きで、なんとなく得したような気分で過ごせましたが、やはりヘルパー泣かせの雨の季節。この先、梅雨後半に大雨続きで水害も・・なんてことにならないとよいのですが、本番はまだこれからですね。過ごしにくい日々が続いていますが、皆様お変わりありませんか?

 

先日、世界的にも著名な建築家が東日本の震災で自身の価値観を根底からくつがえされ、建築物を「作品」とか「アート」と呼ばせてきた過去を引きずる自身をリセットし、建築家の存在理由を根底から問い直した・・というテレビ番組を見ました。
その建築家が手掛けた仙台市福田町南仮設住宅にある「みんなの家」は、切妻屋根の木造平屋建て。中央に暖炉、小上がりや壁際に作り付けられた椅子には手作りのカラフルな座布団が並び、壁には子どもたちが描いた絵が飾られていました。
(先頃、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞したとのこと。)
宿直中でしたがとても興味深く、ついつい最後まで見てしまいました。

 

事務所にはほとんど毎日のように、高齢者向け住宅や有料ホームの案内が届きます。過去、実際に独居生活困難となられた方を紹介したケースもありましたし、今進めているサ付き住宅「かなやまの家」の検討が始まってからは、数多くの内覧会にも参加しました。
現在、私たちが運営する施設も含め、安心とかやすらぎの文字をカタログに印字することは簡単ですが、ほんとうに必要とされる暮らしの場がそこにあるのか。内覧会の帰り道、決まってそんな疑問が胸中に膨らむのを覚えました。
報道で知る限りで恥入りますが、避難所生活においても、人間らしく生きたいと願う人々は、空き箱を食卓として笑顔で食事を楽しもうとします。あるいは仮設住宅の狭間でミニコンサートを開こうと尽力されます。極限状態でも人々は集まり、何らかのコミュニケーションを交わそうと試みる。

目頭が熱くなるようなそんな感動的な姿を幾度も見かけたはずなのに、いざ高齢者のための・・という冠が付くと、そこは提供する側の都合優先の場所になってしまっていないか・・。
最低限の安全確保とベッドしかない家に共同のリビングルームをつくる。
ここまではたいていどこでも同じです。
そこに行くと人々が自らの意志でソファやテーブルを囲み、あるいはまたお茶を飲みながらのんびりできる。目には見えませんが、そんな心の安らぎを得られる空気が流れる場所、それが私たちの目指す「かなやまの家」でなければなりません。
かなりハードルは高いですが、実現できれば入居者にとって自らが選んだと納得してもらえる「私の家」になるのでは?と再確認した6月でした。

アメニモマケズ、お元気でお過ごしください。       丸山榮出樹

ヘルパーのつぶやき:H25.5月

カテゴリ名: 未分類

最近、年相応に少し聴力が落ちてきた感じ。
テレビのとくにドラマのセリフがききとりにくいのです。
今放送中の朝ドラ「あまちゃん」は、方言が多いのでますます
わかりにくい。そこで、テレビに「字幕」を出す機能を使うことにしました。
ふむふむ、これだとセリフといっしょに登場人物の名前も出てくるので、とてもわかりやすくなります。

いつもびっくりするほどの大音量でテレビを見ている実家の母親に、「こんなことができるよ」とリモコンを操作して字幕を出してあげたら、「こんなことができるの!?」と大喜び。

こんどは利用者さんにもおすすめしてみようかと思います。   (玉)

正木の家:H25.5月

カテゴリ名: 正木の家

先日、入居者A様と中村区役所へ出かけ、近くにあるその方のお住いにも立ち寄りました。以下はそのときのひとコマです。

 

(赤) :「これから一緒に出掛けましょうか?」

(A様):「えーー。どこへいくの?」

〜車中〜(名駅付近で)

(A様):「賑やかな所だね。名古屋となんもかわらんねぇ」・・・「ここが豊橋か!??」

(赤) :中村区役所つきましたよ

(A様):「うん、わかった。ここで降りるんだね。」

区役所へ書類提出後、3分ほど車椅子に乗っていただきご自宅へ向かいました。

(A様):「こんなところで離されたら迷子になってまう。たのむよ!」(豊橋に来てると思っておられる様子)

 

ご自宅へ着くと、長男様がおられ「一人で豊橋支店をやっているのか、大変だな」と労をねぎらっておられました。頼りにされていたお嫁さんが不在で早々においとましましたが、お別れ時、手を振る姿がとても自然でした。

中村区役所駐車場まで戻って乗車中、お嫁さんが走って会いに来てくださいました。

「まあ、あんたさんもこの近くにいたのかね。そうかね〜」と、いかにも他人行儀な挨拶に、お嫁さんの目には涙がにじんでいました。その光景を見て私はお嫁さんに駆け寄り「ごめんなさいね」と思わずハグしてしまいました。

「お母さん、いいところでお世話になってよかったね!」とお嫁さん。その言葉を聞いて私も涙が出てきました。

お嫁さん(ご家族)の気持ちは複雑なんですよね。面倒見たいけどできないジレンマ。私たちは家族にはなれませ

んが、安心して過ごしていただける環境が提供できているのかな・・・。

私たち職員も環境の一部です。良い環境となるべく心していきましょう。 (赤)

今おもうこと:H25.5月

カテゴリ名: 今おもうこと

週末ごとの荒天を恨んだ4月も過ぎ、吹く風が心地よい季節になりました。

街路樹が見せるまばゆいばかりの新緑は、時に流されやすくうつろいやすい私たちの心を諭すかのように、自然の営みが普遍であることを胸の奥深いところへ静かに感じさせてくれます。
日々の営みに休みはありませんが、皆様お変わりありませんか。

 

前にもご紹介したと思いますが、菜の花では現在、昭和十年生まれの方を筆頭に7名の70代ヘルパーさんが活躍中です。しかも皆さん、ほぼ毎日という活動ぶり!

定年後における再雇用の厳しさや年金支給開始年齢の繰り上げなど、この先も年長者の方々にとって明るい話題が少ないと予想される昨今ですが、なんとも有り難く素晴らしいことだと感じます。

 

なんらかの理由で体の機能に不具合があり、自由に働けなくなった方々には申し訳ないのですが、
今後さらに進む超高齢社会を乗り越えていくには、働けるうちは働く!という方法が一番効果的ではないかと思います。もちろん前述の支援を必要とされる方々に対しても、人生経験豊富な年長者の手助けは、きっと労力以上の何かをもたらしてくれるはずでしょう。

 

先月号で少し紹介しましたサービス付高齢者向け住宅の話ですが、どうやら実現に向けて動きだすことになりました。今秋までにプラン策定、1年かけて立ち退きと現存建物の取り壊し、平成27年1月着工という計画です。詳細はまだこれからですが、おおよそ50~60戸の規模。1階にはクリニックと食堂、大浴場。2階が事務所とステーション及び託児室、3階以上は専用住居というのが現状のプランで、関係各方面にも打診しながら毎週のように打ち合わせを行っています。

 

食堂や託児室、各階の清掃や管理、もちろんヘルパー業務や夜勤・宿直も含め、ほんとうにたくさんの人に支えてもらわなければ実現し得ないことですが、言葉を選ばず敢えて文字にするなら、「高齢者の高齢者による高齢者のための住宅」というコンセプト!

 

元気で動けるうちは、たとえ短時間でも働いていただける仕組みを作り、いよいよ不自由になってしまった場合は、
そのままそこに住んでもらえるような場所にできれば・・と日々思案に暮れています。
この件につきましてはアイデアやご意見も大募集中。よろしくお願いいたします。
日中は汗ばむような季節を迎えますが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山榮出樹