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今おもうこと6月

カテゴリ名: 今おもうこと

京都や奈良を訪れる外国人の姿を目にしなくなって久しく、
空いている神社に参拝したり、人通りの少ない錦市場を歩いたりするのがラクだったのですが、
添乗員付きツアーに限って外国人訪日再開のニュース。

外国人に限らず、旅行客で混雑する観光地がまた日常のひとコマとなり、活気も戻るのかな。
中にはマナーの悪い客人を目にする事も・・。

「観光とは異なる文化や自然に触れて感動する、人間だけの高度な営為」と何かで読みました。
長い歴史や美しい自然に対する共感が、「混雑」と「活気」の分岐となるのか。
来る人も迎える人も互いに敬意を持って接して欲しいと願うばかりです。

空模様が気になる時期ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家5月

カテゴリ名: 正木の家

先日、地域の方が「どじょうすくい」を披露してくださいました。

まずは笑み筋体操で笑う為の準備運動です。
笑み筋体操とは、顔の表情筋を動きやすくするストレッチ運動。
笑うことは健康に良いとよく言われています。

笑いたくない時でも、笑み筋体操で脳をだませば、楽しい気持ちになり健康になるそう。
正木の家の皆様はというと、笑いながらの笑み筋体操。笑い声をあげながら、
楽しそうに体操をしておられました。これは効果も2倍です。

さてさて、準備運動が終わったらいよいよどじょうすくいです。
手拭いにカスリの着物と一文銭の鼻あてをして登場です。
ひょうきんな振り付けと表情で皆様大笑い。
ほぐれた表情筋で素敵な笑顔が溢れていました。
職員以外の人との交流も入居者様にとってとても良い刺激になっていたように思います。

コロナウィルスによって2年以上、こういった機会を設けることもできませんでした。
地域の方との関わりも減ってしまい、正木の家が閉ざされた場所になりつつありました。
そんな中、このような機会を頂き、新たなスタートになったように思います。

今年は闇之森八幡社のお祭りも開催予定だそうです。
まだまだ完全にオープンにはできませんが、少しずつでも地域との関わり、
外部の方との交流を再開し、開かれた正木の家を取り戻したいと思います。

あすか

今おもうこと5月

カテゴリ名: 今おもうこと

立ち並ぶ超高層ビルや高層マンションには独特の美しさがあります。
帰宅して眠りにつく人の、何百と続く窓灯りのひとつひとつに人生があり、いとおしささえ感じます。

この精緻な構造物が、ひとたび大災害によって破壊されたら・・と想像する自身の胸には、
建物同様、復旧不可能なほどの穴が空いたような複雑な感情が生まれます。

タブレット端末の操作ひとつでほぼすべての身体的快楽を得られるデジタル時代。
掌中の情報端末で瞬時に世界中とつながる。
手にするたび、便利さの裏に隠れている何かに気づかなければならないのでは・・と、
高層建築を眺めた時と同様、背中に冷水を浴びたような感覚になるのは私だけなのか。

そんなことを思いつつ、手中のスマホで今日もポチッ。

よい季節になりました。
どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家4月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家の入居者様は9名中8名が女性です。
更に職員も全員女性です。

そんな中、ただひとりだけの男性入居者K様ですが、女子たちの中ですっかり馴染んでくれています。
分かりやすく言うと、社長丸山のような感じです。

そんなふたり、最近めっきり仲良しです。社長は正木の家に来たら、真っ先にお父さんことK様のもとへ。
ツンデレなお父さんにだいたい冷たくあしらわれ、それでも毎回構わずにはいられない社長。
K様は社長が来たら来たで冷たくあしらうくせに、いないといないで寂しそう。

そんなどっちつかずな関係のふたりですが、カラオケタイムでは仲良くデュエットでイチャイチャ。
本当に微笑ましくて素敵な関係です。

この先もまだまだ元気でいてね、お父さん。
いなくなったら社長丸山が弱っちゃうから・・と願う今日この頃です。

あすか

今おもうこと4月

カテゴリ名: 今おもうこと

手を引かれながら入学式に向かう幼い子の姿を目にするたび、心が温かい湯で満たされたように感じます。

これから出会う身の廻りのすべてに、願わくば安全とわずかばかりの幸があらんことを!
って瞬時に思い描いているのかもしれません。

平和や幸福を訴える詩や歌は、世界中のアーティストによって幾度も表現されてきたはず。
穏やかな暮らしに必要なものが何なのか、多くの人は理解しています。
なのに正義や真実は、いつもそれを都合よく使う方にねじ曲げられ、
受け入れられないような事が次々と起こる。

湧き上がるような優しさで心を満たすために、まず何かを愛することからはじめましょうよ。
それしかないかな。

いよいよ新緑まばゆい季節。どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家3月

カテゴリ名: 正木の家

テレビをつければコロナのニュースばかり・・と思えば、
今度はロシアとウクライナの問題で、世界中がワッサワッサしております。
そんな中、プーチン氏は認知症ではないかとまことしやかにささやかれ・・。
精神状態がおかしい・・、目つきがやばい・・などなど。
だから認知症だって?ちゃんと検査をしたわけでもないのに憶測で物事を言わないでほしいです。

正木の家の入居者様は認知症だけど、精神状態はおかしくないし、目つきもヤバくないし、
みんな素敵でハッピーだもん!
まだまだ認知症に対する偏見がこんなにもあるものかとなんだか悲しい気持ちになります。

さてさて、そんな暗い話はさておき、ハッピーな認知症の入居者様が揃う正木の家では、
節分に恵方巻大会を開催しました。まずは巻き寿司作りです。
玉子やかんぴょう、かっぱに納豆、皆様きれいに巻いていかれます。
今年の恵方は北北西。皆様、恵方を向いて(黙って)召し上がられました。
「あ~お腹いっぱい」と大満足。福を呼び込んだら鬼を払わねばということで、
正木の家にも腹が黒そうな鬼がやってきました。遠慮がちに豆を投げる入居者様。
皆様本当にやさしい…。

節分も満喫したし、正木の家は今年もハッピーな年になること間違いなし。
ハッピーな認知症と向き合って、ハッピーに暮らす正木の家は、今日もハッピー2倍です!
さて、次なるイベントは餃子大会!みんなで協力して180個の餃子を作って暴れ食いする予定。

あすか

今おもうこと3月

カテゴリ名: 今おもうこと

シベリア抑留や満州のお話を聞かせてくださった利用者さんも、殆ど鬼籍に入られ、
また身の周りにも先の大戦経験をお持ちの方は数える程になりました。

そろそろ桜の便りも聞かれる今、90年前と同じような事態が東欧で繰り広げられています。
起きて欲しくない事だと、世界中の誰もが思っていた筈なのに、また?
ロシアの国情は分かりませんが、資源の無かった我が国が、世界中の反対を押して大陸に進出し、
挙げ句戦争を仕掛けたのは旧知の事。

2年越しのコロナ禍で見通しのつきにくい世の中が、更に見通せなくなりました。
一体、人間の本質は変わらないのか。

塞ぎこみたくなるような気分ですが、いよいよ春です。
どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家2月

カテゴリ名: 正木の家

年が明け、増えるだろうなと思っていたコロナ感染者数、
想像したとおりみるみるうちに増えて、またまたまたの蔓延防止。
コロナによる自粛生活も3年目を迎えています。

みんな同じ立場なのだから、出来るだけ文句を言わないようにしよう!
と固く誓った決意も早々と崩れ去り、毎日文句のオンパレードが続いております。
「何処かに行きたい」 「あれがしたい」 と欲求だけが増えるばかり。
いけねえ、いけねえと思いながらも、やる気がでないのはコロナのせいだと言い訳ばかり。

そんなダメダメな私とはうらはらに、正木の家の入居者M様。
何事にもおごらず、多くを望まず、常に謙虚。
「身体が丈夫だで幸せだわナ~」
「お腹いっぱい食べられて幸せだナ~」
ちょっと病院に付き添ったでけで
「こんなに良くしてもらい幸せだナ~」
何をしていても、いつもニコニコしながら「幸せだナ~」と言ってくれます。
私たちにとって当たり前の事を、幸せな事と感じられるM様。
お話をするたびに、「なんかごめんなさい」と自分自身を反省する次第です。

私もM様のようにおごらず、望まず、謙虚に生きよう!と思います。
と簡単には言えませんが、欲と文句は減らせるようにしていきたいものです。

あすか

今おもうこと2月

カテゴリ名: 今おもうこと

スノボハーフパイプで平野歩夢君が金メダル!の速報。
70年代、流行に遅れまいと必死に2枚板で滑るスキーの練習をしていた頃、
サーフボードのような1枚板で颯爽と滑る人をときどき見かけました。
当時はまだ珍しかったのでよく記憶しています。

板の裏面にはBURTONのロゴ。
ずいぶんあとで知ったのですが、そのバートン氏が始めたスポーツが、
スノーボード競技のルーツだったんです。

50年前はゲレンデを滑走するだけでカッコよかったのですが、
今は空高く舞い上がり、何度も回転しながら、人間ワザとは思えないような
そのスタイルを競い合う。隔世の感がありますね。

春も近づき、花粉も気になる時期ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家1月

カテゴリ名: 正木の家

あけましておめでとうございます。
年が明け、正木の家は11年目を迎えました。

元旦の初詣で早々にW様が転んだのはさておき、
今年は何事もなく皆様お元気で新年を迎える事ができました。

毎年12月から1月にかけて、体調を崩される入居者様が少なからずいるのですが、
今年の入居者様はすこぶる元気。クリスマス会でお寿司とお肉をたらふく食べ、
大晦日には年越し蕎麦、お正月にはまたまたお寿司と、おせちに社長特製お煮しめを
「 もう何も食べられない」と言う程お腹いっぱい召し上がっておられました。
中でも正木の家の破天荒女子W様は、皆様が箸をおいた後も一人で食べ続けるという、
見事な食べっぷりをみせてくれました。皆様お元気でご飯がたくさん食べられる、
こんな当たり前の事が一番幸せだなと感じる素敵な新年でした。

1月にはもうひとつお楽しみが待っています。昨年は開催できなかったお寿司大会です!
目の前で握ってもらうお寿司、またまた素敵な食べっぷりを拝めることと思います。
当たり前の毎日に時々特別を。今年も正木の家は良く食べ、良く寝て、よく遊ぶ。
そんな1年にしようと思います。

あすか