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カテゴリー別アーカイブ: 正木の家

正木の家 4月

カテゴリ名: 正木の家

★出会いに感謝!(正木の家)

4月の初め、縁結び祈願を兼ねて島根へ。

足立美術館が目的でしたが島根といったら出雲大社。

しっかり縁結びのお願いもしてきました。

途中タクシーの運転手さんから、鏡の池の縁占いが人気の

八重垣神社を教えてもらいました。

鳥居をくぐるとすぐに『連理の杉松』と言われる杉の木がたっています。

その杉、途中から松の木が生えているのです。

人為的なものではなく、自然のものなのだそうです。

松を受け入れた杉の木の寛大さ、寄り添うようにそっと生えている松の木の慎ましさ。

出会うべきして出会った杉と松の木はとても神秘的なものでした。

この杉松を見て、改めて出会いの大切さに気付かされた気がします。

正木の家、入居者様、職員さんとは、やはり出会うべきして出会ったもの。

日頃感謝はしているものの、しんどい時にはそれを忘れてしまって・・。

忘れてもまた思い出せる自分でいたい。

この旅はそんな出会いへの感謝を思い出せる素敵旅でした。

(あすか)

正木の家 3月

カテゴリ名: 正木の家

★みんなの知恵で乗り切ろう!

ここ1週間程前から、 U様の食事が進まなくなりました。

口は開けるけれど、咀嚼しない。

右頬に溜めてしまい、なかなか嚥下もしない状態が続きました。

咀嚼できないのならミキサー食?

でも咀嚼ができなくなるのは避けたい。

じゃあ繊維質の葉物や肉、魚だけミキサー食にしてみては?

スルメ噛んで咀嚼の練習は?

お煎餅はしっかり噛んで食べるから、おやつはお煎餅?

エンシュア増やした方がよくない?

等々、職員からどんどんアイデアが出てきます。

みんなの工夫もあり、まだ口の中に残ってしまうものの、

徐々に食事が進むようになりました。

正木の家は職員全員のアイデアや工夫に支えられ6年間

やってきたのだなと実感。

先日たまたま読んだ漫画に、工夫は禅語からきている言葉だと知りました。

意味は一心に修行に励むこと。

一心に励むからこそアイデアや工夫が生まれるのだそうです。

皆で一心に励み、入居者様の事を考えているからこそ出てくる

アイデアや工夫の数々。

より良いケアをしていく為の必需品かな。

これからもアイデアウーマン活躍の場でありますように。

 

(あすか)

 

正木の家 2月

カテゴリ名: 正木の家

★人生いろいろ!

正木の家には働き頭のお姉さんが2人。

起床後リビングに降りると、二人で手分けしてカーテン、ブラインドを

開けてくれます。

朝食後は食器拭き。食器担当とお盆担当に分かれてテキパキ。

それが終わると洗濯。干し役とたたみ役に別れ、

せっせとこなしてくれます。

午後からも食器拭き、洗濯と仕事が続きます。

そんな2人ですが、同じことをしているのに仕事の仕方が全く違うのです。

ひとりはゆっくり時間をかけ、隅々まで丁寧に。

もうひとりはパッパと素早く、でもちょっと雑。

分からなければ「まぁこれでいいか」と。

性格出ますね。

2人の働きっぷりから、若いころはこんな生活を送ってきたのだろうなと

妄想が膨らみます。

認知症の人にとって、その人生歴を知ることはとても重要だと言われています。

家族や本人から聞いて知る人生歴も大切ですが、生活を共にするからこそ見える9人生歴も大切な気がします。

それを知る事が出来るのも、深く長く一緒に居るからこそできる

私達の特権なのだと思います。

グループホームだからこそ見えるもの、出来る事が

まだたくさんありそうです。

もっともっとみつけていきたいと思います。

 

(あすか)

正木の家 1月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家は年末からT様が熱発され、バタバタと新年を迎えました。

インフルエンザが心配だったので29日には北川先生にお願いし検査をしてもらいました。

結果は陰性でひと安心。

97歳という年齢だけに熱発すると心配になってしまいます。

息子さんにも連絡すると、その日のうちに来て下さいました。

様子をみてちょっと安心され、

「 明日から東京に行くんだけど、ババァがどうなるか分からんから海外には行けん」と

言っておられました。

言葉は乱暴ですが、お母様に対する深い愛情がひしひし伝わってきました。

元日の朝には熱も下がり、起こしに行った私に一言、「無理しちゃいかんよ 」と。

こんな時に他人を思いやる器の広さ!

T様が息子さんやお嫁さんから愛されているのも、職員がT様を大好きなのも、

このお人柄なのだと思います。

認知症故に発する言葉が少なくなっても、その人からにじみ出る人柄は変わりません。

まだまだT様から学ばせてもらうことはたくさんありそうで、

いつまでもお元気でいてほしいものです。

(あすか)

正木の家 12月

カテゴリ名: 正木の家

★1年分のありがとう!

1年が過ぎるのは本当にあっという間です。
今年は3名の入居者様との寂しい別れがありました。
そして3名の入居者様と嬉しい出会いがありました。

年末になると、お別れした入居者様の顔が浮かんできます。
職員同士の会話でも話題に上がる事が多いように思います。
今年1年をしっかり振り返りなさいと言ってくれているのでしょうか。
別れは寂しいものではありましたが、沢山の経験を与えてくれました。
そして、新しい出会いを連れてきてくれました。

今年1年をしっかり振り返り、来年の正木の家をより良いものにしていけたらと思っています。
開所して6年、たくさんの出会いと別れにかかわれたことに本当に感謝しています。
そしてまだまだ未熟な私を、支え続けてくれる職員の皆様に感謝しています。
                 

あすか
 

正木の家 11月

カテゴリ名: 正木の家

★スター誕生??(正木の家)

先月、闇之森八幡社秋祭のカラオケ大会に正木の家の歌姫i様と
唄ごえ十八番の店長ゴリカツさんが出場しました。
昨年に続き2回目の出場です。
今年も入居者様とうちわを持って応援に出掛けました。
歌は『もしかしてPART2』
歌姫は黒のドレス。店長はスーツにサングラス、
更にワイングラス片手にと衣装もばっちりです。
2人共さすがの貫録で全く緊張してる様子もありません。
歌が始まるとみんなで大歓声です。
そんな歓声に余裕の笑顔で手を振る歌姫、さすがです。
最後には正木の家と唄ごえ十八番の宣伝もしてもらい、
みごと大役をこなしてくれました。
来年ももちろん出場予定です。
目指せ第2の真咲よう子!
皆様応援してくださいね。
                 

(あすか)

正木の家 10月

カテゴリ名: 正木の家

★今日も来てくれるかなぁ〜

入居者様3名には訪問マッサージがあり、歩行練習も行ってくれています。
施術は30代の男性2名。
若い男性と手をつないで歩く事をとても楽しみにしておられる様子。
特に、N様は「 今日○○先生来る?」と何度も確認し、
訪問時間前になると、時計を見ながら
「あと3分…。あと2分…。」とカウントダウン。
先生が顔を出すと、「 ○○先生!」と名前を呼び、満面の笑です。
マッサージ中は「 先生いい人いないの?」 「結婚しないの?」と
先生の女性関係をチェック。
歩行練習になると「色っぽく立てばいい?」と先生に猛アピールされて
います。
先生も「そんな事しなくていいから」とそっけなくも
笑顔で優しい対応をしてくださり、そんな2人の掛け合いを見ていると、
なんだかこちらが微笑ましい気持ちにさせられます。

いくつになっても異性の目を意識していると、
肉体的にも精神的にも若々しさを保つ効果があり、
更に認知症予防にも有効なのだとか。
「 ときめき」を感じると脳が活性化し、ドーパミン等の良い神経伝達物質の分泌が活発になるとの事。
男性職員の少ない正木の家に、この先生2人は「ときめき効果」をもたらしてくれています。

いつまでも若くいたいならトキメキ!
大切なようですよ。        

(あすか) 

正木の家 9月

カテゴリ名: 正木の家

8月末『正木の家夏祭り』を開催しました。

今年は唄ごえサロン利用者さんも参加で、昨年にも増しての大盛況。
入居者様、ご家族、地域の方・・笑顔の絶えない3時間となりました。

この頃、正木の家が地域の方に受け入れられているなぁと感じる事がたくさんあります。
小学校の運動会を見に行くと、「正木の家でしょ。暑いからテントの中に入りな。 」
と声を掛けて下さったり、盆踊りに行けば、正木の家の為に
場所を確保しておいて下さったり・・・。

地域で暮らす人々の温かさに触れる機会がどんどん増えてきている気がします。
認知症に対する誤解と偏見はまだまだあります。
入所相談では「ひとり暮らしは危険…。」 という理由だけの事も少なくありません。
ちょっとの助けがあれば、そこで暮らしていけるのに…。

入居者様と接してくれる地域の方や唄ごえサロンの方を見ていると、
気づいてくれる人、助けてくれる人はたくさんいるのだと感じます。

認知症の人が住みやすい町。認知症でも大丈夫な町。
こんなに温かい人がいる正木町は、そんな町にきっとなれる気がします。

(あすか)

正木の家 8月

カテゴリ名: 正木の家

★これからもよろしく!PART2

正木の家にもうひとり、新しい方が入居されました。
パワフルな81歳N様。
初めてお会いしたのは坂文種病院でした。
お会いした時、 N様からはえもいわれぬ強い生命力を感じました。入所してからも、
「 まだまだ私は頑張れる」そんな力強さを感じます。
ほとんどない歯でどんぶり一杯のご飯を食べ、歩けなくなるからと、手すりを使って歩行練習をしたり・・・。
自分がこうと決めたら絶対に譲らないかたくなな性格。
生き抜こうとする前向きさと自信が感じられるのです。
前向きに生きる事、自分を信じ続ける事がいつまでも元気で生きられる身体を作るのだと感じさせられました。

菜の花ヘルパーさんや、正木の家職員さんの中にも70歳以上で頑張ってくれている方がたくさんいます。
見習うべき先輩達がたくさんいるこの環境に感謝し、
私も前向きに生きる力、自分を信じる心を鍛えていかなくてはいけません。

 

(あすか)

正木の家 7月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家に新しい入居者様が入られました。

Kさん(75)まだまだピチピチの70代です。

高校卒業後から定年まで大手企業で総務をされていたそうで、

最後は課長まで昇進したバリバリのキャリアウーマンです。

定年後はご自分でマンションを購入、自宅でお茶とお花の先生をされていたとの事。

同い年のSさんとすっかり打ち解け、 Nさんを含め70代の女子会が毎日開かれています。

徐々に正木の家に慣れてきてはいるものの、やはりまだ「どうしてここにいるのか」、「いつまでいるのか」と毎日不安は尽きません。

そんな時に頼りになるのがSさんの存在です。

誰とでも分け隔てなく仲良くなれるSさん。「そっかー」、「それは大変だね~」とうんうんとKさんの話を聞いてくれます。

Sさんの存在はKさんにとってとても重要な存在となっています。

もちろん正木の家にとってもとても重要な存在。

本当にSさん様様ですね。

はやくKさんの不安がなくなり、毎日笑顔で暮らせる日がくるようスタッフ一同思案中です。

 

(あすか)