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カテゴリー別アーカイブ: 正木の家

正木の家 12月

カテゴリ名: 正木の家

★1年分のありがとう!

1年が過ぎるのは本当にあっという間です。
今年は3名の入居者様との寂しい別れがありました。
そして3名の入居者様と嬉しい出会いがありました。

年末になると、お別れした入居者様の顔が浮かんできます。
職員同士の会話でも話題に上がる事が多いように思います。
今年1年をしっかり振り返りなさいと言ってくれているのでしょうか。
別れは寂しいものではありましたが、沢山の経験を与えてくれました。
そして、新しい出会いを連れてきてくれました。

今年1年をしっかり振り返り、来年の正木の家をより良いものにしていけたらと思っています。
開所して6年、たくさんの出会いと別れにかかわれたことに本当に感謝しています。
そしてまだまだ未熟な私を、支え続けてくれる職員の皆様に感謝しています。
                 

あすか
 

正木の家 11月

カテゴリ名: 正木の家

★スター誕生??(正木の家)

先月、闇之森八幡社秋祭のカラオケ大会に正木の家の歌姫i様と
唄ごえ十八番の店長ゴリカツさんが出場しました。
昨年に続き2回目の出場です。
今年も入居者様とうちわを持って応援に出掛けました。
歌は『もしかしてPART2』
歌姫は黒のドレス。店長はスーツにサングラス、
更にワイングラス片手にと衣装もばっちりです。
2人共さすがの貫録で全く緊張してる様子もありません。
歌が始まるとみんなで大歓声です。
そんな歓声に余裕の笑顔で手を振る歌姫、さすがです。
最後には正木の家と唄ごえ十八番の宣伝もしてもらい、
みごと大役をこなしてくれました。
来年ももちろん出場予定です。
目指せ第2の真咲よう子!
皆様応援してくださいね。
                 

(あすか)

正木の家 10月

カテゴリ名: 正木の家

★今日も来てくれるかなぁ〜

入居者様3名には訪問マッサージがあり、歩行練習も行ってくれています。
施術は30代の男性2名。
若い男性と手をつないで歩く事をとても楽しみにしておられる様子。
特に、N様は「 今日○○先生来る?」と何度も確認し、
訪問時間前になると、時計を見ながら
「あと3分…。あと2分…。」とカウントダウン。
先生が顔を出すと、「 ○○先生!」と名前を呼び、満面の笑です。
マッサージ中は「 先生いい人いないの?」 「結婚しないの?」と
先生の女性関係をチェック。
歩行練習になると「色っぽく立てばいい?」と先生に猛アピールされて
います。
先生も「そんな事しなくていいから」とそっけなくも
笑顔で優しい対応をしてくださり、そんな2人の掛け合いを見ていると、
なんだかこちらが微笑ましい気持ちにさせられます。

いくつになっても異性の目を意識していると、
肉体的にも精神的にも若々しさを保つ効果があり、
更に認知症予防にも有効なのだとか。
「 ときめき」を感じると脳が活性化し、ドーパミン等の良い神経伝達物質の分泌が活発になるとの事。
男性職員の少ない正木の家に、この先生2人は「ときめき効果」をもたらしてくれています。

いつまでも若くいたいならトキメキ!
大切なようですよ。        

(あすか) 

正木の家 9月

カテゴリ名: 正木の家

8月末『正木の家夏祭り』を開催しました。

今年は唄ごえサロン利用者さんも参加で、昨年にも増しての大盛況。
入居者様、ご家族、地域の方・・笑顔の絶えない3時間となりました。

この頃、正木の家が地域の方に受け入れられているなぁと感じる事がたくさんあります。
小学校の運動会を見に行くと、「正木の家でしょ。暑いからテントの中に入りな。 」
と声を掛けて下さったり、盆踊りに行けば、正木の家の為に
場所を確保しておいて下さったり・・・。

地域で暮らす人々の温かさに触れる機会がどんどん増えてきている気がします。
認知症に対する誤解と偏見はまだまだあります。
入所相談では「ひとり暮らしは危険…。」 という理由だけの事も少なくありません。
ちょっとの助けがあれば、そこで暮らしていけるのに…。

入居者様と接してくれる地域の方や唄ごえサロンの方を見ていると、
気づいてくれる人、助けてくれる人はたくさんいるのだと感じます。

認知症の人が住みやすい町。認知症でも大丈夫な町。
こんなに温かい人がいる正木町は、そんな町にきっとなれる気がします。

(あすか)

正木の家 8月

カテゴリ名: 正木の家

★これからもよろしく!PART2

正木の家にもうひとり、新しい方が入居されました。
パワフルな81歳N様。
初めてお会いしたのは坂文種病院でした。
お会いした時、 N様からはえもいわれぬ強い生命力を感じました。入所してからも、
「 まだまだ私は頑張れる」そんな力強さを感じます。
ほとんどない歯でどんぶり一杯のご飯を食べ、歩けなくなるからと、手すりを使って歩行練習をしたり・・・。
自分がこうと決めたら絶対に譲らないかたくなな性格。
生き抜こうとする前向きさと自信が感じられるのです。
前向きに生きる事、自分を信じ続ける事がいつまでも元気で生きられる身体を作るのだと感じさせられました。

菜の花ヘルパーさんや、正木の家職員さんの中にも70歳以上で頑張ってくれている方がたくさんいます。
見習うべき先輩達がたくさんいるこの環境に感謝し、
私も前向きに生きる力、自分を信じる心を鍛えていかなくてはいけません。

 

(あすか)

正木の家 7月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家に新しい入居者様が入られました。

Kさん(75)まだまだピチピチの70代です。

高校卒業後から定年まで大手企業で総務をされていたそうで、

最後は課長まで昇進したバリバリのキャリアウーマンです。

定年後はご自分でマンションを購入、自宅でお茶とお花の先生をされていたとの事。

同い年のSさんとすっかり打ち解け、 Nさんを含め70代の女子会が毎日開かれています。

徐々に正木の家に慣れてきてはいるものの、やはりまだ「どうしてここにいるのか」、「いつまでいるのか」と毎日不安は尽きません。

そんな時に頼りになるのがSさんの存在です。

誰とでも分け隔てなく仲良くなれるSさん。「そっかー」、「それは大変だね~」とうんうんとKさんの話を聞いてくれます。

Sさんの存在はKさんにとってとても重要な存在となっています。

もちろん正木の家にとってもとても重要な存在。

本当にSさん様様ですね。

はやくKさんの不安がなくなり、毎日笑顔で暮らせる日がくるようスタッフ一同思案中です。

 

(あすか)

正木の家 6月

カテゴリ名: 正木の家

★明日は今日の続きじゃないかも(正木の家)

5月は正木の家にとって、とても寂しい出来事がふたつありました。
4月から入院しておられたK様の転所と、突然のT様との別れ。
お二人とも開所してまもなく正木の家に入所され、もう6年のお付き合いでした。
正木の家で90歳を迎え、認知症の進行やADLの低下はみられましたが、
まだまだお元気で、これからもお付き合いは続いていくものだと思っていました。
T様と最後に交わした言葉を、私は思い出す事ができません。
出勤したら、当たり前のようにいつもの席にいて、「おはよう」 とあいさつを交わすものだと思っていました。
K様もまたいつものように復活、退院して正木の家に帰って来てくれるものだと、
当たり前のように思っていました。
90歳を超えたお二人の年齢を考えたら、いつまでも同じ日々が続くことはないと、
わかっているようでわかっていなかったのです。
一日一日の大切さを分かっていなかったのです。
入居者様と過ごす毎日がどんなに貴重なものか、改めて感じさせてもらいました。
当たり前のように一緒に過ごす日々を、当たり前と思わず、毎日を大切にしたいと思います。  

(あすか) 

正木の家 5月

カテゴリ名: 正木の家

★意欲はい・い・よ・く!(正木の家)

先月、K様(95)が入院されました。
気管支に物がつまり、左肺はほぼ機能しておらず、
右肺も肺炎で真っ白な状態でした。
救急搬送された時点では血中酸素が50台まで下がり、危険な状態でした。
入院して1ヶ月、まだ絶飲食ですが酸素も外れ、嚥下の訓練や、
車イス移乗で座位を保つリハビリもしておられます。
GW明けからはお粥食もスタート。ドクターもびっくりです。
食べる事が大好きなK様。レントゲンを撮っている時も、
「 今日、お昼ご飯は出ますか?」と、食事の心配をされ今も毎日、お寿司が食べたい〜、
今からお蕎麦屋さんに行きます〜等と食べ物の話をされています。

「食べたい」 この気持ちがK様に生きる気力を与えているのでしょう。
生きる気力を湧かせるものはやっぱり「意欲」なのだと思います。
生きたい、食べたい、歩きたい。 ○○したいと思う事で年齢、病気に負けない気力が生み出されるのでしょう。
そして、医療従事者でない介護職の私達に出来る事は、意欲を生み出す事、
意欲をなくさないようお手伝いをする事なのではないでしょうか。
いつまでも意欲をなくさないK様。この意欲で歳にも病気にも打ち勝ってくれる事を願っています。

(あすか)

 

 

正木の家 4月

カテゴリ名: 正木の家

★これから仲よく暮らしましょ〜

3月26日、正木の家に新しい入居者様が入られました。
正木の家ではまだまだピチピチの70歳。
色白でお肌もピッチピチです。
ユーモア満載で、いつも冗談を言ってはみんなを笑わせてくれます。
まず、顔を合わせると「 248 863!!」と、
名前をもじって元気に自己紹介。
英語もお上手で、立ち上がる時は「スタンドアップ!」
座るときは「シッドダウン!」と掛け声。
おやつを食べ終えると「ベーリーグッド!ワンスモア!」と
お代わり要求!? 毎日英語が飛び交っています。
さすがピチピチ70歳なだけあってとってもパワフル。
個性溢れる正木の家にはぴったりです。

おもしろい数え歌も教えてもらいました。
「いちにの三平さん、仕事もなくて碁ばかり打って、
ろくな事せずに、質屋で恥をかき食う事十人前 ~ ♪ 」
皆さんも唄ってみて下さいな。   

(あすか) 

正木の家 3月

カテゴリ名: 正木の家

★治ってよかった〜(正木の家)

K様が右上腕を骨折してしまいました。1週間程前から「腕が痛い」とは言っておられたものの、
外傷や腫れもなく動かしておられた為、様子をみていました。

しばらくして肩の下あたりがぷっくりと腫れ、右腕が動かせなくなってしまいました。
坂文種病院救急を受診すると、骨折との事。
大きなギプスをして帰って来られました。
痛いと訴えていた時、もっと早く気付いて受診していたら骨折まではいかなかったかも。

毎日のように「頭が痛い」、「目が痛い」等と様々な所が痛いと訴えられているK様。
この時も同じように考えていました。
毎日の訴えに慣れ、認知症介護の基本である、『気づき』や『観察』ができていなかったと
反省しました。

認知症ケアに慣れる事、その人に馴れる事は悪い事ではないと思います。
しかし、慣れることによって大切な事を見落としたり、疎かにしてしまう原因なります。
いつでも初心を忘れず、些細な事にも気づけるようでないといけないなっと感じました。

そんなK様。全く動かせなかった右腕ですが、
3週間もたたないうちに食事も右手で食べ、車椅子のストッパーも右手で外し、
動くわ動くわで職員、ご家族、北川先生もびっくりです。

恐るべし95歳!