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カテゴリー別アーカイブ: 正木の家

正木の家 6月

カテゴリ名: 正木の家

★ここに居てくださいね〜★

4月よりアニマルセラピーがスタートしました。

とってもかわいいワンちゃんが4匹、正木の家に遊びに来てくれています。

入居者様もまるで子供をあやすかのように、素敵な笑顔で接しておられます。癒し以上に「この子を守ってあげたい」という使命感が生まれ、感情を豊かにする効果があるとか。

「生きている意味」、 「ここにいるという存在意義」が入居者様に必要なのだと感じました。

子供も自立し、当たり前にしてきた生活ができなくなり、長年暮らした家を離れ、正木の家で暮らしている入居者様にとって、私がここにいる意味を感じてもらうにはどうすればいいのか。

入居者様から時々、「ここにいていいの?」、「何も出来ないけど…。」という声を聞くことがあります。

「私はここにいて役に立っている」、「ここにいていいんだ」と安心してもらえるようなケアが私たちにはまだまだできていないのかもしれま

せん。「毎日楽しければいいじゃん 」とのんきな私ですが、アニマルセラピーを通じて大切な事に気づかされた気がします。

『楽しみ』 +『使命感』を感じられたら、正木の家はもっと素敵になるのかもしれませんね。

 

あすか

正木の家 5月

カテゴリ名: 正木の家

  • 笑顔でね!ずっといつまでも

 

5月2日、入院中だったA様が永眠されました。

先月書いたように食事も始まり、お見舞いに行くとお話&沢山の笑顔。

職員はまだかまだかと帰りを待っていました。しかし、 A様の身体はもう限界だったようです。

食事を始めては誤嚥と熱発を繰り返し、CVポートから栄養を入れない限り、 身体がもたなくなっていました。

息子様は最後は正木の家でと望んで下さり、「 母の気持ちになって考えたら、正木のあのリビングがいい。 」と。

食事も正木の職員さんからなら食べれるかもしれない」 ・・とも言って下さいました。

本当に、本当に出来る事なら応えたかった。

しかし、ポートが取れない限り正木での受け入れは難しく、他施設への転居が決まりました。

結局、転居予定の日に熱発。その後もメドが立たぬまま病院で最後を迎える事ととなりました。

亡くなる4日前に病室に行った時、苦しそうながらも、笑顔で応えて下さったA様。

「退屈だね~」と言うと、「そうなのよ~」と笑いながら言って下さっていました。

「いっつも笑顔!!」それがA様でした。

そして最後のお顔もやっぱり「笑顔」でした。

A様からもらった笑顔の幸せを、これからは沢山の人に分けてあげられるようになりたいと思います。

笑顔=幸せ。

本当に沢山の幸せをありがとうございました。

 

(あすか)

正木の家 4月

カテゴリ名: 正木の家

★早く戻ってこられますように(正木の家)

先月、A様が心不全で入院。当初は点滴や酸素の管がつながれ、声をかけても弱々しい笑顔で、正木の家に戻れるのかとても心配していました。

ところが生命力の強いA様。しばらくすると酸素もとれ、食事も開始するとの事で「帰れる」と職員一同ホッと胸をなでおろしました。

しかし、ホッとしたのも束の間・・。

食事がなかなか食べられず、胃ろうでも受け入れは可能かと、ワーカーさんから確認の連絡。

胃ろうでは正木の家での受け入れは難しい…。モヤモヤしながら病院へ行ってみると、「 今日のお昼は全部食べられたそうです」と、ワーカーさん。本人もずいぶん元気で「Aさん」と声を掛けると「あら~」と笑顔。

ニコニコしながら「ぜんざいをあげたのよ~」とちらっと隣を見て「やっぱりこういう事はやらなきゃだめでしょ~」と。(笑)

??でしたが、沢山お話しをして下さいました。

まだまだ油断はできませんが、ひと安心です。

いつもニコニコ顔のA様。その笑顔に職員みんなが癒されていました。そんな愛されキャラA様の帰りをみんな待ち望んでいます。1日も早く戻れる事を願うばかりです。

 

(あすか)

正木の家 3月

カテゴリ名: 正木の家

★今日も明日もありがとう!

正木の家の入居者様は信仰心が厚い方ばかりです。毎月1回の法話では仏教讃歌を唄いますが、皆様覚えていらっしゃるようで、しっかり唄っておられます。

笑顔が癒しのK様は毎朝起きてこられると、水屋の上に貼ってある御札にしっかり手を合わせられます。昼夜問わず、思いつくと手を合わせて回られます。時にはエレベータに、時には洗面所に、そして先日はトイレに入り、オシッコかな?と思うと、便器に向かって手を合わせておられました。(笑)

ある日はご飯の前にお膳に向って手を合わせてお経読み。以前は般若心経の写経もしておられました。信仰心と言うわけではないかもしれませんが、 K様は人にやさしい心を持った方です。何かを手伝うと、「悪かったな〜ありがとうな。」とお礼を言って下さり、職員が忙しそうにしていると「何か手伝う事あるか?」と声をかけて下さいます。そして何よりもあの笑顔。まさ『仏』!?

私、信仰心は厚くありませんが、正木の家の『仏の笑顔』を見習い、感謝の気持ちを忘れず、思いやりの心を大切にしていきたいと思っています。

 

(あすか)

正木の家 2月

カテゴリ名: 正木の家

★青年よ大志を抱け(正木の家)

2月、正木の家にはあいち医療福祉専門学校から実習生が2名来ています。とっても元気で明るい男の子達で、正木の家の雰囲気も華やいでいます。

認知症の方とのコミュニケーションが主な課題で、彼らは笑顔、目線、非言語コミュニケーションの利用、話題集め等、自分達で考え、積極的に取り組んでくれています。

そんな彼らの笑顔や行動をみていると、私自身初心に帰る気持ちです。忙しさを理由に、基本的な事がおざなりになっている自分がいた事に改めて気づかされました。

初心に帰る機会を与えてくれるこの実習は、私達職員に対する実習でもあるように思います。

あいち医療福祉専門学校の介護福祉学科の昨年4月の入学者数は定員80名に対し、43名だと聞きました。

介護職員不足が問題になっている今、毎日「楽しいです!」と言ってくれる彼らはとても貴重な存在です。

介護はきつい仕事というイメージが定着していますが、大変だけどこんなにやりがいがあるんだよ!と伝える存在になってくれる事を願って

います。そして、そう伝えられる正木の家を目指していきたいと思います。

今後の彼らに乞うご期待です!

 

(あすか)

正木の家 1月

カテゴリ名: 正木の家

★いつも見てくれていてありがとう(正木の家)

 

年末に差し掛かってきたある夜の事、入居者様とご主人や息子さんの話で盛り上がっていました。すると突然、入居者M様が私の顔を見て、「あなた目が疲れてる。休まなきゃダメ。強いと思っていても、いつかバターンと倒れちゃうんだから。」と言われました。

そして、「 いつも動き回って、いつか倒れやしないかと私は目を光らせてるのよ。」と 私の手をギュっと握って下さいました。

突然の事にびっくりし、恥ずかしくなりました。疲れている事を入居者様に悟られてしまうなんて介護士失格だなっと。

笑って話しているつもり…なだけだったんですね。それと同時に、気遣い、心配してくれるM様の言葉、手の温かさに涙が出そうになりました。

 

私達は、自分が思っている以上に入居者様に見られています。

私達の言葉、行動を見て、気を遣い、時には大目に見てくれている所があるのかもしれません。人生の先輩として、大きな広い心で、私達の事を見てくれているのかもしれません。

介護士として、人間として大切な事はいつも入居者様が教えてくれます。

そんな教えを大切にし、これからも日々精進の毎日です。

 

(あすか)

 

正木の家 12月

カテゴリ名: 正木の家

きのうまでもこれからも(正木の家)

正木の家が開所し、早いもので4年が過ぎようとしています。入居者様も歳を重ね、介護度も高くなってきています。

認知症の進行も止めることができず、日々変わりゆく変化に戸惑いながらも、職員みんなで試行錯誤しながらケアをさせて頂いています。

ここのところなんだか落ち着かないK様。色々な事が分からなくなってきているのが不安なのか「すいませ~ん」、「どうしたらいいですか?」と職員の顔を見るたびに呼ばれます。

夜間も途中で覚醒してしまうとしばらく眠れず、「すいませ~ん」と呼ばれ、居室内を歩き回られます。歩行が不安定な為、職員もヒヤヒヤです。

それでも呼ばれたら「はいはい!」と飛んでいき、夜間も体をさすりながら眠るまでついててくれたりと、職員皆、一生懸命対応してくれています。

そんな職員の姿を見て、娘さんが、「職員さんがほんとに一生懸命やってくれて。気が強い母にいつもニコニコしながら接してくれて、私ではとてもできません!」と、とてもありがたいお言葉を頂きました。

そんなお言葉を頂けるのも、職員の頑張りがあってこそ。感謝してもしきれません。

来年「正木の家」も5年目に入ります。

まだまだ試行錯誤の日々は続きますが、頼りになる職員さん達と、より一層「正木さんち」を盛り上げていけたらなっ!と思います。

 

(あすか)

正木の家 11月

カテゴリ名: 正木の家

★お祭り大好き!(正木

先月14日、闇之森秋祭りに出掛けました。和太鼓を叩く元気な子供姿を見て皆様ニコニコ。

太鼓が終わると・・・

「私は、産まれも育ちも葛飾柴又、帝釈天に産湯をつかり、姓は車、名は寅次郎・・」っと寅さん登場。

M様、見るなり「キャー寅さーん!」と大興奮。

寅さんに握手をしてもらい、にっこにこです。

W様はしゃべり続ける寅さんに「もぉええわ〜!」とニコニコしながら厳しいツッコミ。

A様、U様も声を出して大笑いです。

寅さん出番も終わり、そろそろ帰ろうかと言

うと、W様「…。」無言。

「まだいる?」と聞くと「いる」と。

じゃあもう少しだけと思い、2人だけ残りカラオケを2曲聞いて帰りました。

日中はリクライニング車椅子で過ごす毎日で、

なかなか外出もできないW様。

ご主人話では、にじっとしている事が嫌いで、お祭りなどワイワイした雰囲気も大好き

だったとの事。この夏、盆踊りに出かけた翌日に熱発し、今回は大丈夫かなと心配しながら出

かけましたが、お祭りであの表情を見て、行ってよかったなぁとしみじみ思いました。

いつもと違う事をする時には心配や不安はつきものですが、だからと言って何もしないのは寂

しい。多少リスクがあれど、楽しい事、うれしい事には変えられませんよね。

 

(あすか)

正木の家 10月

カテゴリ名: 正木の家

先日、秋遠足と称しまして、ダリア・コスモスまつり絶賛開催中「なばな里」に出掛けました。

始めはみんなうきうき笑顔でしたが、しばらくすると「お腹がすいた」「お尻が痛い」とテンション↓。

ようやく到着し、腹ごしらえにレストランへ。

お造り定食、穴子重と皆様各々好きな物を注文しました。お酒大好きK様は昼間っから焼酎2杯。

「じゃあ私も」とH様もビールを注文。普段、ミキサー食多いT様も穴子重をそのままモリモリ。お腹もいっぱいになりテンション↑、いざ〜。

満開コスモスを前に「きれいね~」と笑顔です。

いつも気配りを忘れないK様はダリアお世話をしている人に「ご苦労様」と声をかけておられました。

M様はビール好きな息子さんに地ビールお土産。

 

後日写真を見ると、入居者様だけでなく、職員もいつもとは違った笑顔で映っていました。外出で名古屋を出るのは初試みで、体力が低下している入居者様には、少し遠いだろうかと心配もありましたが、無事に9名全員出掛ける事ができました。

行き中でM様が「前にあなたと菊を見に行ったわよね」と言われました。確かに菊人形展を見に行った際、私が車椅子を押しました。楽しかった事、

印象に残った事は、しっかり記憶に刻まれているだと改めて実感しました。来年も記憶に残る外出を9名全員で出来たらと思います。

 

(あすか)

正木の家 9月

カテゴリ名: 正木の家

★あたりまえはありがとう!

7月末に入所されたM様お話です。

入所されてまだ2ヶ月とたたないうちにあっという間に正木アイドル座を獲得しました。目はパッチリ、まつ毛バサバサでとってもお綺麗な上、言う事がまた素敵。ご飯時は「あ〜美味しい。最高!」と食事度に言って下さり、職員顔を見ては「ここはべっぴんさんばっかりだね~」と嬉しい言葉オンパレードです。目が合うと毎度にっこり微笑んで下さり、職員一同もうメロメロ。

T様をご主人と思い込み、目の前からいなくなると「お父さんどこいった?」と探す探す。隣K様とは、かみ合っているか、かみ合っていないか毎日『あんぱん』話で盛り上がります。

「パン買いにいかないかん」と立ち上がる立ち上がる。それを聞いたK様が「私、お金がないよ」とお金事で頭がいっぱい。『あんぱん』と『お金』話で なぜだか会話が弾みます。職員がお手伝いをお願いすると、「あいよ」と元気に答えてくださり、こちらがお手伝いさせてもらった時には「ありがとう」とお礼を言って下さいます。

先日、「人に何かをしてもらったら、当たり前顔をしていちゃだめなよ。」と話して下さいました。『あたりまえ』を『ありがとう』と言うが感謝という話を聞いた事があります。

愛らしく、常に感謝気持ちを忘れない、そんな素敵女子M様です。

 

(あすか)