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カテゴリー別アーカイブ: 今おもうこと

今おもうこと 12月

カテゴリ名: 今おもうこと

6歳か7歳ぐらいかなぁ。
男の子がおつかいか何か、胸に大きな包みを抱えて夕暮れの歩道を早足で歩いていました。
一生懸命なその姿、師走の空気がそうさせるのか、見ていてなんだか胸が熱くなりました。

人みな、老いも若きも「今」という瞬間を懸命に生きています。
人口減、経済不調、世情不安定、その他明るい話題の少ない昨今。
とくに若者からは自分将来像が描きにくいという声も聞こえてきます。
それでも生きていかねばならない。
そのヒントを、小走りで脇目もふらずに駆ける小さな子どもが教えてくれたような気がしました。

今日できることを精一杯やろう!
そんな決意で新しい年を迎えたいと思います。
慌ただしい時期ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹

今、おもうこと 10月

カテゴリ名: 今おもうこと

お天気は相変わらずイマイチですが、少し秋らしくなったのかな?

陽が落ちるのが早くなりました。あたりが暗くなると、いつもと同じ支援のスケジュールなのに、なんだか遅れているような気分になり、妙に気持ちがあせります。

どこかの家の台所からもれてくるシチューやカレーの匂いが、さらに気持ちを駆り立てます。

子どもの頃、「 よその家に灯りがともる前に帰宅しろ!」 と毎日のように父から怒鳴られていた影響でしょうか。

たまには早く帰って、秋の夜長、映画や読書を楽しむのも素敵な時間の過ごし方ですよね。

これから寒くなりますが、どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹

今おもうこと 9月

カテゴリ名: 今おもうこと

朝日新聞朝刊に 「教えて!2025年問題」という連載があり、毎日切り抜きました。

介護関連のセミナーや講義では、必ずといっていいほど紹介されてきたデータですが、実に9年後に迫ってきました。

今、お世話をさせてもらっている利用者さん、ほとんどが大正末期〜昭和初期生まれです。その対象の多くが戦後生まれとなる。

人口構成から推測し、病院も施設も看護師もヘルパーも、すべて足りなくなってしまう・・・という予想ですが、はたしてそうなのかな?と、

ひとり首をひねっています。ゴルフを楽しんだり、デパートでの買物が日常だったりした方々も多く存在する年齢層です。

言わずもがな、お世話のされ方も仕方も、現状のまま・・という訳にはいかなくなるはず。

今でこそ当たり前ですが、サービス付き住宅や往診専門のドクター。

みんな国が考えるより先に、必要性を感じた先達が行動してきました。法律は、やはり後追いの感じ。今、たよりになる仲間を募って、市内の便利な場所にて、蜂を飼ったり野菜を作ったりして暮らす場が作れないかと、けっこう真剣に考えています。

2025年問題。政策や財政面での対策も必要だと思いますが、足りないなら足りないなりに、人は自らの知恵と工夫でどうにかするんじゃないのかな。過剰に不安をあおるよりは、流れに任せた方がよい場合もありますよね。

どうぞお元気でお過ごしください。

 

 

丸山秀樹

今、おもうこと 8月

カテゴリ名: 今おもうこと

もとより涙腺の弱い私。

このところ時折テレビで見るオリンピックの映像に、けっこうやられています。日の丸旗が揚がろうがそうでなかろうが、精一杯戦った選手や、ちからの限り応援している家族・友人の映像など。

ただ眺めているだけですが、なぜか涙。さらに言えば、そこに至るまでの彼

らのストーリーは、自分勝手に想像しているだけ。身勝手な感動といえばそうですね。

トップアスリートたちの努力とはとても比較になりませんが、それでも人間が限界に挑む姿を見て、なにかを重ね合わせて観ているのかもしれません。

お盆と言えども普段通りの毎日ですが、もうしばらく楽しませてもらえそうです。そうそう、高校野球も同様、目が離せませんね。

まだまだ暑い日が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今、おもうこと 7月

カテゴリ名: 今おもうこと

毎月のことですが、月初めからの実績報告と請求処理。それと並行して給料計算や税金等の各種支払い。
併せて菜の花通信の原稿書きなど、15日頃まではアタフタの連続です。
スタッフで手分けして担当してくれるので、昔に比べると、ずいぶんスムーズに運ぶようになりました。

それにしてもひと月という時間が過ぎるのがあまりに早くて・・。

通信とお給料を無事皆様にお届けしたら、なんとすでに月半ば。

あっという間に月末が来て、それでまたひと月の繰り返しとなります・・・嗚呼。

歳月人を待たず・・と言いますが、ほんとうに誰の都合にもかまわず時間は流れていきます。

しかも悲しいほど正確に。

小学生ぐらいの頃はまだ、1日とか1週間がすごく長く感じました。

今も昔と同じように時は流れているはずですが、年を追うごと、確実に加速しているように感じます。

そういえば小学校の運動場も、当時はとても広い場所だと感じていましたが、オトナになった今見るとそれほどの広さは感じません。

自身のモノサシが延びてたるんでいることはまちがいないのですが、それ以上に、何かを見つけたり、
小さな喜びや驚きを感じにくくなっているのかな。

もうすぐ夏休みです。たまには童心にかえって、こころのアンテナを磨かないといけませんね。

暑い日が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹

今、おもうこと 6月

カテゴリ名: 今おもうこと

少し前の新聞に出ていた記事より。

 

「ヒヤリハット 」は、事故につながりかねない出来事をさす言葉。

業務引き継ぎに書いて同僚に注意を促そうと、職場で心がけている方も多い。

東京都の有料老人ホーム「ライフ&シニアハウス井草」もそうだ。

でもここにはもう一つ、「にやりほっと」がある。

介護していて思わず笑ってしまう、心がなごむ。そんなお年寄りの言葉や振る舞いを職員がカードに残している・・・。

 

そうだ!

そうだよね。

菜の花だって

会社案内の表紙に書いているじゃないですか。「 介護をもっと楽しい仕事に 」って。

雨の降る日に外の支援だったり、次々とトイレに呼ばれる施設内の日常では、記録する余裕などないかも知れません。でも、心の中で「クスッ 」と笑ったり和んだりする瞬間、1日に1度や2度はあるんじゃないかな。

どちらかといえば身も心も消耗することが多い介護の仕事ですが、

相手が人間だからこそ、「クスッ」の瞬間もあるはずですよね。

いちいち紙に記録する必要はないと思いますが、そんななごみを糧に、明日もがんばらなければなぁと感じました。

過ごしにくい時期を迎えましたが、どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹

今、おもうこと 5月

カテゴリ名: 今おもうこと

前月号に続き、古い手帳をめくりながら、 15年を振り返ってみました。

その時のご縁やお力添えでうまく運んだこと、残念ながらそうでなかった

ことなど、その時の緊張感や空気の感じを伴って思いだしたりしました。

予期せぬことが起こるのが当たり前だと、耳の奥で聞こえるような気もし

ますが、まずは今日という日。これからもひるまずたゆまず毎日を紡いで

いこうと思っています。

本当にいつもありがとうございます。

今、おもうこと 4月

カテゴリ名: 今おもうこと

今はもうなくなってしまいましたが、金山センタービルの怪しげな部屋から始まった介護サービス事業所「菜の花」。
当初はこんなところに会社があるの?って感じで訪ねてこられる方もビックリされるような始末。
振り返ってみれば、本当にたくさんの方々に支えていただきながら今日に至っています。
現在在籍している方は全部で75名。過去の台帳をめくってみれば、二百名近い方々のお世話になったことがわかります。
独立された方、他の事業所に移られた方、結婚や出産で退職された方・・などなど。
漢字の示すとおり、人は人に支えてもらって成り立っているんだと実感し
ます。
介護事業は制度に大きく影響されるため決して平坦な道ばかりではありませんでしたが、
それを乗り越えてこられたのもまた支えてくださる皆様あればこそ。
そこで今月と来月、2回に渡り、15年の歩みをご紹介します。
懐かしい話や、エッ!そうだったの?という話など・・。
お楽しみいただければ幸いです。
本当にいつもありがとうございます。
丸山秀樹

今、おもうこと3月

カテゴリ名: 今おもうこと

ずいぶん古い映画になりますが、トムハンクス主演の「フォレスト・ガンプ」。大好きな映画で年に1度や2度は観ます。「 人生はチョコレートの箱、開けてみるまでわからない・・ 」というセリフから始まる物語は、反戦運動など当時のアメリカで放映された映像も混じり、同じ時代を生きてきた感覚がよみがえります。予期せぬ出来事の連続だった主人公の人生ですが、振り返ってみればすべてよい方向へ作用したようで、ドラマですが観たあといつもなにか暖かいもので満たされた気分になります。

ママが言ってた・・のセリフも随所に登場しますが、ラストシーンで、「 人には皆さだめがあり、それにしたがって生きているのか、ただ風に乗ってさまよっているだけなのか・・。たぶんその両方が同時に起こっている」とつぶやく場面があり、まさにその通りだなと感じさせられます。

少しシンドイことが起こると、まるで自分ひとりが世界中の不幸を背負ってるような気分で落ち込む。弱い人間だからこそかもしれませんが、それもこれもみな定めや巡り合わせと考えれば、荷物も少し軽くなりませんか。

たった一度きりの与えられた人生ですが、不思議なことに必要なものは全て、あらかじめ周りに用意されているのかもしれません。

自分のチカラと過信したり、棚ボタを期待して努力を怠ったり、陥りがちな遠回りに気をつけたいと思います。

どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹

今、おもうこと 2月

カテゴリ名: 今おもうこと

在宅医療や在宅介護という言葉、最近の新聞やテレビには、日常会話のように登場します。私たちは介護職なので直接医療にたずさわることはありませんが、食事がちゃんと摂れているか、薬が服用できているかなど、命をつなぐお手伝いをしていることはまぎれもない事実です。ともすれば自分の体調がすぐれないときでさえ、利用者の体調を気遣って仕事に出たり、関係機関に連絡をとったりします。

なんとも尊い仕事だなと感じますが、反面そんな自分たちもひとりの弱い人間です。

国は「介護離職ゼロを目指す」と大きな公約を掲げています。介護するために仕事を辞める人をなくすという意味のようですが、そのための受け皿である介護サービス全般において、毎年辞めていかれる職員さんの数がいったいどのくらいあるのか。

施設サービスでは特に顕著ですが、低賃金で重労働という現実もあり、施設をつくっても働き手が集まらないという現象が恒常化しています。在宅サービスにおいては1対1での仕事という緊張感からか、新卒や若いスタッフの就労は皆無といってよい状況です。

勉強して資格を取り、誰かの支えになろうと決意したり頑張っている人が、本当は支えを必要としているのではないのか。人が人にするサービス故の難しさと、その打開策を日々見つめたいと思います。

どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹