菜の花通信

今おもうこと2月

私の古い友人。彼はコンサート機材や舞台装置の運搬を業とする運送会社を営んでいましたが、
折からの自粛でほとんど仕事がなくなってしまったとのこと。
音楽や芸術にあまり縁のない身ですが、左様な話を聞くと身につまされるものを感じます。

不要不急の掛け声のもと、安全で文化的な活動まで抑制してしまうのは如何なものかと
考えずにはいられません。人と集い、同じ感動を分かち合う行為は不要か。
混雑する地下食料品売り場は安全で、換気に配慮した劇場は危険なのか。

正しく恐れ、深く考え、広く見渡せる視野を、私たちは今こそしっかり持つべきなのではないのかなぁ。
まだ若い頃、切なさや虚しさに打ちひしがれる長い夜を、一編の映画やレコードにどれほど救われたことか。

そろそろ春の足音が聞こえる頃、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹