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正木の家9月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家の破天荒娘?H様。
ここのところ、夕方になるとご機嫌ななめになったり、帰宅願望が出てきたりと穏やかでないご様子が続いています。
俗にいう夕暮れ症候群といいましょうか、日中はずっとご機嫌で過ごしていたのに、夕食前位から「ん?」
と思うような発言が増えてきて、そのままの状態で夜を迎えてしまうと17時前位から不機嫌MAX。
何を言っても聞いてもらえないし、納得してもらえない状態になってしまいます。

基本的にこれがしたいと思ったら今したい。「明日にしよ。」と言っても聞き入れられない。
でも残念なことに、常に彼女の希望を聞いてあげることは難しいし、
私たちがなんとか誤魔化そうとしていることも何となく気づいてるしで、色々な事が悪循環になっていくような気がします。
認知症介護の基本に沿った対応は、「ゆっくり話を聞く」「安心できる環境を作る」「身体の変化を観察する」
といったところでしょうか。でもこれって私たち介護者に余裕がないとできません。
時間に追われ、せかせか仕事をしていたらそんな時間はとれません。
そんな時は一度自分たちのケアの仕方を振り返る必要があるかもしれません。
今やっていることは絶対に今やらないといけないことなのか、食事は絶対にこの時間じゃないといけないのか、
まず私たちがやるべきことは何なのか。日々の業務に慣れてくればくるほど、こうでなければイケナイ!
というガッチガチの考えになってしまいます。

でも基本的にこうしないといけないなんて事はないのです。
ちょっと頭を柔らかく、時にはちょっと適当に、ゆる~く過ごす日があってもいいのだと思います。
そしてそれが入居者様にとっての安心できる環境づくりにつながるのでしょう。

あすか