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正木の家7月

カテゴリ名: 正木の家

令和4年からの身体拘束適性化委員会、令和6年からは、虐待防止委員会の設置が義務づけられました。身体拘束は年4回、虐待は年2回、委員会の開催が義務となっています。

正木の家も2ケ月に1度行っている運営推進会議内で委員会を開催しています。現状、正木の家では身体拘束も虐待もない為、これってちょっとグレーゾーンなのでは?というケア事例を出して、外部の方の意見を頂くようにしています。

どんなものかというと、身体拘束、虐待とまでは言えないが、それになりうるかもって状況です。例えば、「ちょっと待って!」や「座ってて!」と言って行動を制限するスピーチロック。まだ自分でできるのに、様々な理由から介助してしまう過剰介助。声掛けをせずにいきなり介助する等。悪気はないけど、ついやってしまっていたかも・・と思いあたるかと。

委員会を開催し、様々な方々からのご意見を頂き、最終的にたどりつく結論はいつもこれです。それを行う理由が何なのか、入居者様の気持ちに寄り添ったケアなのか、今のケアが適切であるのか、これを常に考え、検証を繰り返していくこと。グレーゾーンが常態化してしまうと身体拘束、虐待になる。だからこそ今のケアが適切であるのかを常に考える必要があるということです。

つい言ってしまった、ついやってしまった。思い当たる節がたくさんあります。ほんの少しの気のゆるみだったり、手抜きだったり。気持ちの余裕のなさから出てしまう「つい」。  職員だって人間ですからそんなこともあります。でもこの「つい」に気づき、「しまった!」  と思い反省する。結局はこの繰り返しなのだと思います。そして正木の家はチームです。チームでお互いに気づき合うことができます。チームで協力し、みんなで考え、これまでのように身体拘束、虐待のない正木の家であり続けたいです。

あすか

今おもうこと7月

カテゴリ名: 今おもうこと

すでに熱帯夜もいく日か。暑い季節が始まる前にエアコンの点検を!って、まぁ半分他人事のように聞き流していました。

ところが・・です。

過日、寝室のエアコンがいきなりアウト。買ってまだ4年なのでまさか?と疑いつつも、汗をかきながら扇風機でひと晩過ごしました。

幸い、買い替え機も翌日には付いて事なきを得たのですが、しみじみ考えされられました。およそ日本中でエアコンが消費する電力たるや、想像を超える量。もし電気が止まったら、この暑い国でどうやって安眠を得ることが出来るだろうか?

カヤと風鈴で夏の夜を過ごす訓練をしておいた方がよいかもしれません。

過ごしにくい季節ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

訪問介護部6月

カテゴリ名: ハイ!こちら菜の花訪問介護部

最近、小説を読むことにハマっています。

小説を知るきっかけはアニメでした。話の続きが気になり、Amazon KInbleで漫画を買おうとしたら、間違えて小説をポチッと。1巻から15巻まで大人買い。

購入後に小説だったことに気づき、返品しようかとも思いましたが、この際だからと読み始めたらハマってしまいました。

読書の習慣はありませんでしたが、文章から色々と想像も膨らみ、すでに10巻目に突入。画面上で読めない漢字も辞書でサクサク。読み終わった本も溜まらない。便利だなぁと改めて実感しています。

視力はどんどん悪くなりそうですが、他の小説も読んでみよう!と思うこの頃です。           

ひとみ

正木の家6月

カテゴリ名: 正木の家

先月位から、どうも体調が芳しくない入居者様が続出しております。繰り返される急な熱発、食欲不振、嚥下の低下と穏やかでない日が続いております。

急な体調変化があると、何が困るって原因がはっきりと分からない事。熱発は採血しても異常なし、カロナールを服用したら次の日にはいつも通り元気になっている。食事は食べたくないのか、他に原因があって食べられないのか、年齢的なものなのか??

今までもずっとそうだったのですが、これだ!っていう答えがなかなか見つからない。結局は職員みんなで原因を探りながら対処していくしかないのですが、まあまあモヤモヤします。有難いことに正木の家の職員はベテランさんがほとんどなので、その都度的確な対処をしてくれて大事に至らず復活してくれることが多いのですが、それでもやっぱりモヤります。

復活してくれたらそれで良しだとも思うのですが、「っで!結局なんだったの?」ってまあまあなります。原因も人それぞれだし、探り出したら限りがないほどあるし、結局本当の理由はわからないままがほとんど。

認知症ってひと言だけど、難しいにもほどがあるなって感じる事があります。でもなんとなく、ひとつだけ言えることは、今、私たちに出来ることはできる限りやるってことだと思います。私たちがあきらめて匙を投げたとて、それでなにか状態が良くなることはないのです。今までも職員みんなであきらめずにケアし続けたら復活してくれた、そんな経験が何度も何度もあります。

私たちは医者じゃないし、病気を見つけてあげることはできないし、痛みをとってあげる事も出来ないけど、結局は根気強く、愛情たっぷりにケアすることが、おそらく一番のお薬なんじゃないかな~なんて思っています。

あすか

今おもうこと6月

カテゴリ名: 今おもうこと

自身の生来の性質なのだと思うのですが、まずじっとしていられません。

よく言えばマメに動く。悪くいえばせっかち。

振り返ってみれば、もう何十年もの間、人の迷惑かえりみずというか、気持ちが常に焦っていて、今日やっておかねば、何とかせねばの繰り返し。

ところが最近、自身の中に僅かな変化。思えば、何とかせねば・・だって、そうしなければならない理由も、確かな意味も見当たりません。

たとえて言うなら、予定していた電車に乗り遅れたならば、次の電車を待てばいいだけのようなもの。意味なく、無駄になる時間も受け入れる心持ちっていうのかな。今日も1日という時間は正確に流れていきます。

過ごしにくい季節ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家5月

カテゴリ名: 正木の家

今年に入って、正木の家は喫茶店ブームです。

1月から3月は入居者様のお誕生日が目白押しだった為、お誕生日の方から順番に喫茶ランチに出掛けています。いつもは出かけず、ケーキでお祝いをしていたのですが、コロナも明けたことだし、外食に行こうじゃないかとお出掛けモード。

最近のお気に入りはカフェヨシノ。正木の家から歩いて十分程度で、店内も広く、大きい車椅子でも楽々入れます。店員さんもとても親切で、嫌な顔せず車椅子用に席を用意してくれます。ランチも4種類あり、みんなが大好きなカレーもあります。こんなに近くにあるのに何で今まで行かなかったのかなぁ。入居者様もみんなニコニコしながら食べておられました。

いつもとは違う雰囲気でのお食事ってやっぱりウッキウキしちゃいますよね。車椅子での外食って、店内の広さだったりお客さんの多さだったり、食事の内容やトイレの広さなど、色々考え過ぎてつい躊躇してしまいます。リクライニングの大型車椅子だったり、食事にとろみ剤が必要だったりとかも。そんなことを色々考えてしまうとなかなか出掛けられません。

でもちょっとしたランチや、お茶くらいなら意外に何とかなるものです。毎日のケアで臨機応変は、みんな訓練していますからね。せっかくコロナが明けたのだから、今年はじゃんじゃんお出掛けしちゃおうと思っています。

今月はスシローにお寿司を食べに行っちゃおうです!

あすか

今おもうこと5月

カテゴリ名: 今おもうこと

釣り好きなことは何度か触れました。よく出かける伊勢湾や、イカナゴの名産地である明石沖など、海の水がキレイになり過ぎ、プランクトン不足となって、小魚も不足。

腕の悪さは別にして、相対的にサカナが取れなくなっているようです。

自然界の仕組みを単純に考えることはできませんが、生物循環の輪に異変が起きていることは事実で、下水処理後の水質基準を見直すなど、様々な研究が始まっているそうです。

海のみならず、切り開かれる森や、農薬漬けの田畑なども同様かも知れません。およそ地球上で、生分解できないものを生んでいるのは人間だけ。環境に不可をかけ続ける現在の暮らしぶりは、やはり考え直すべき時ですが、食品ラップやプラ容器の便利さは手放せません。取捨選択の難しい時代ですが、考え続けたいです。

どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

今おもうこと3月

カテゴリ名: 今おもうこと

利用者や入居者、これまで少なからぬ数の方々のお見送りをしてきました。

それぞれの人生の最後に臨ませてもらえることは、仕事とはいえかなり貴重な体験だと思います。だからといって、自身のその時に、どんな状況が待ち受けているのかはわかりませんけどね。

人生会議という言葉、よく聞くようになりました。

終末期の医療や、万が一の場合に、自分に代わって意思を尊重してもらう仕組みを用意しておくってこと。でも言葉で表せるほど簡単なことではないですね。

命の限りがいったいどの変にあるのか、与えられた寿命が誰にどのくらいあるのか。大きく影響を受けた作家やアーティストの訃報しきりのこの頃。ちびまる子ちゃんの声も聞けなくなりました。

なんだか見えそうで見えない、遠くの山並みを見ているような気がします。

どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家2月

カテゴリ名: 未分類

2月3日。

今年の節分も、豆まき大会&恵方巻大会を開催しました。

まずは、入居者様&職員も総出で「鬼丸山」に満面の笑みで、思いっきり豆をぶん投げます。逃げまわる鬼を横目に、持っている豆を懐に隠し持っていこうとする入居者様。「はいはい、後で食べようね~」とひとまず回収し、恵方巻大会スタートです。

今年も欲張りI様は、具をたくさんのせすぎて、細巻きの予定が見事な太巻きになっていました。太巻きを3本ペロリと平らげ、「あ~お腹一杯」とご満悦。

何でも信じる素直なM様、「恵方を向いてしゃべらずに1本食べると今年もいい事があるんだよ 」と言うと、一生懸命無言で平らげておられました。

さてさて、今年初参戦のH様はというと、職員が海苔にご飯をのせていく端からつまみ食い。しかし、出来た恵方巻を、恵方を向いて食べてもらおうと切らずに渡すと、「いや~」とお皿に置いてしまい食べようとしません。しょうがないので切って提供すると、パクパク手でつまんで食べていかれ、あっという間に3本完食。「つまみ食いはするのに、そこは上品にいきたいのね。こだわりね。」と、無理やり自分を納得させました。

ほぼ皆様3本の巻き寿司を完食し、今年の巻き寿司大会も無事終了です。高齢者にとって、海苔は嚙み切れないから危険と言われますが、歯のない入居者様も、丸々1本をしっかり噛んで召し上がっておられました。なんせお寿司は皆様の大好物。好きな物なら食べられるのです!

心配し過ぎて、好きな物なのに制限してしまうのは何だか悲しい事。もちろんリスク管理は大切ですが、出来るだけ好きな事をして、好きなものを食べ、笑って暮らしてほしい。

これが私のこだわりです。

あすか

今おもうこと2月

カテゴリ名: 今おもうこと

もう何年も前から、台所で調理をするのが自分の中では結構大きな楽しみになっています。

禅宗寺院では、修行僧の食事や祖師への供膳を司る役職を典座(てんぞ)というそうで、腹を満たすための食事作りですが、大切な修行の一環でもあるようです。

私の場合、およそ修行には及びませんが、切れ味のよい包丁で、完成時の状態を想像しながら材料を刻んだり、その合間に煮たり焼いたりの作業をしていると、何かにすごく熱中しているときのような気分になり、大げさですが、ある種の瞑想状態のようなこころもちになります。

ついついそれが快感で、包丁を握らない日はないと言ってよいくらいになりました。おっと、「男の調理は・・」と言われないように後片付けもちゃんとね。

どうやら春も近いようです。どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹