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正木の家1月

カテゴリ名: 正木の家

新年あけましておめでとうございます。正木の家13年目の年がスタートしました。

コロナウィルス感染症の急拡大から早4年。あれは4年も前だったのかと、猛スピードで過ぎていく1年に気持ちだけがついていけず・・。どんどん垂れていく頬の肉を鏡で眺めながら、やるせない気持ちになり迎える新年でございます。個人的にはこんな感じで新年を迎えたのですが、正木の家の入居者様はすこぶる元気にお過ごしです。

新年が明けてすぐの1月2日。M様「白寿」のお祝いをしました。孫からひ孫まで、勢ぞろいでお祝いに掛けつけてくれました。綺麗なお花を渡され涙を流すM様。11月に産まれたばかりのひ孫を上手に抱いてあやす姿に、なんだか私も感動してしまいました。

恒例の白の衣装で写真撮影をし、他の入居者様も交じってケーキでお祝いをしました。ご家族に囲まれ「おばあちゃん、おばあちゃん」と、ご家族に心配されながらケーキを頬張るM様。本当に本当に、幸せそうでした。

後日、「99歳まで生きてみてどう?楽しい?」と聞いてみたところ、「楽しいな~。幸せだ~。」と言われました。更に「長生きしたいな~。」とも。まだまだ長生きする気まんまんのようです。

いつも前向きで負けん気の強いM様。そんなM様から逆に元気をもらった、そんな素敵な新年でした。

頬の垂れなんかでモヤモヤしている場合じゃないようです。今年も正木の家をどうぞよろしくお願い致します。

あすか

今おもうこと1月

カテゴリ名: 今おもうこと

正月といえば、真新しい下着を用意してもらい家族揃って・・なんていうのは、ずいぶん幼い頃の思い出です。ここ何年か、なんだかザワザワした気持ちのままの年末年始。

繰り返す自然災害や、世界中で繰り広げられる領土の奪いあいによる殺戮。ニュースで知らされるばかりで、島国日本では実感しづらいですが、紛れもなく今の話です。

なんだか自由に暮らせることが、水や空気のようにふんだんにあると錯覚してしまっていて、どうやらそれらがいつまでもあるとは思えないと感じる焦りが、ココロをざわつかせているのかも知れません。

SNS、コンビニ、キャッシュレス。便利な暮らしのアレコレ。どれも欠かすことはできませんが、溺れてしまっているうちに、真に大切なものまで見失わないようにしないと。

本年もどうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家12月

カテゴリ名: 正木の家

今年も行ってきました秋の遠足!これまで2年連続で刈谷ハイウェイオアシスでしたが、今年は『名古屋港水族館でイルカショーを見よう』ツアーです。こんなに近いのに、なんだかんだで12年行かず仕舞いだった名古屋港水族館にようやく行ってきました。いざ観光バスに乗り込んで出発です。

到着したらやっぱりまずは腹ごしらえ。水族館のとなりにあるJETTYでランチです。ここ、穴場!フードコートがあり、2階にも広い飲食スペースがあって、しかもほぼ貸し切り状態。目の前には海が広がり、南極観測船ふじも見られ、景色も最高。ひとしきり景色を眺めたら、待ちに待ったお昼ご飯です。各々選んだメニューをかき込む入居者様。いつも他人のご飯が美味しく見えるM様。ご自分のカレーのトッピングをさっさと食べ終え、隣の入居者様のカレーを恨めしそうに眺めておられる。やさしい職員さんにトッピングを分けてもらったり、ポテトやおやつも平らげていましたが、満足したのかしてないのか。まだまだ食べられそうな勢いでしたがひとまず終了してもらい、イルカショーへ。

屋外の為、風が強く寒い寒い。皆様凍えながらも、水の上を飛び跳ねるイルカに「ワーッ」と歓声をあげ、拍手をしておられました。そんな中、イルカよりも鳩が気になるご様子のW様。イルカは見ずに「こっちおいで」と、ずっと鳩に話しかけておられました。イルカショーに来て鳩を見る。正木のお嬢はどこに行っても通常運転です。その後はそれぞれ分かれてペンギンや亀を見たり、イワシトルネードを見たりと、それぞれ楽しまれました。

そして欠かせないおやつタイム。大人気スガキヤのクリームあんみつやたい焼き、またまたポテトもぺろりと平らげ、さすがにおなかいっぱい!?ちょっと遅れてバスに乗り込み帰路につきました。帰ってきてしっかり夕飯も平らげ、その日の晩は皆様ぐっすり。

コロナ禍でスタートしたバス旅行ですが、3回目となった今年も、何事もなく無事に行ってくることができました。

ウチの社長がコロナで来られなかったこと以外・・。 

あすか

今おもうこと12月

カテゴリ名: 今おもうこと

世界レベルで、気候変動や減らない戦争についての協議が頻繁に開催されています。

それでもあまり進展がないのは、それぞれの立場で人間の飽くなき欲求を主張するからなのでしょう。

考えてみれば、個人のレベルでも同じことで、土地でも資産でも、一度手に入れたものを失いたくない・・という、本能の欲求みたいなものって、誰にもありますよね。

その欲がもとで事件を起こしたり、人を殺めたり。

毎日のようにニュースで報道されますが、画面から一歩引いて思えばとても虚しい話。

数千万年前のことだそうですが、大きな隕石が地球に落ちただけで、ほとんどの生物が死滅。

国もそこに暮らす人間も、一瞬で昨日の夢になるわけです。

失うものは与えられたものだけ。謙虚に生きなければと思う年の瀬でした。

どうぞよい新年をお迎えください。

丸山秀樹

正木の家11月

カテゴリ名: 正木の家

先月19日、新しい入居者様が入所されました。88歳の笑顔がとっても素敵な女性です。老健からの転居が決まってから、なんと転倒され入院になってしまいました。2、3日の入院予定だったが、退院が長引いてしまい、ようやく正木の家に来てくれました。

なんでも入院して3日目ぐらいから急に食事を食べなくなってしまったそうです。何が原因なのか分からないまま、正木の家にやってこられました。初日はやっぱり食事も拒否。大好きなおはぎも食べず、水分も摂れない状態でした。

彼女なりのストライキだったように思います。良くわからないまま老健から病院へ、病院から知らない施設へと移り、戸惑いと困惑や不安、色々なものを抱えておられたんだと思います。知らない場所、知らない人、不信感でいっぱいだったのでしょう。

どうにか水分だけでもと、パックのジュースを用意しました。私たちが声を掛けて飲んでもらうのではなく、ただ近くに置いておけば、手を伸ばしてくれるのではないかと。馴れるまで少し見守ろうと。2日目、さりげなく近くにパックジュースを置いておいたら、手を伸ばし飲んでくれました。そんな様子で、1日2パックのジュースを飲んでくれて、水分はなんとかクリア。

でも食事は拒否が続きました。3日目も食事は摂れず、でもみんながやさしく声掛けを続けてくれて、表情は日に日によくなっていきました。4日目、ようやく口を開けてくれるようになり、少しずつ食べられるようになりました。5日目、大好きなおはぎも食べ、食事もしっかり食べられるようになり、ひと安心。

笑顔もたくさんみられるようになり、おしゃべりもたくさんしてくれるようになりました。日に日に正木の家に馴れていく様子が嬉しくて、職員さんも「こんなに食べられた」「こんなことが出来るようになった!」と、毎日嬉しそうに話してくれます。久しぶりの新しい入居者様で私たちも不安がありましたが、正木の家が受け入れてもらえたようで安心しました。これかもっと距離が縮まり、正木の家で他の入居者様や職員さんと楽しい日々を送ってもらえたらと思います。

まずは焦らず見守る。これ大事。

あすか

今おもうこと11月

カテゴリ名: 今おもうこと

訪問介護員養成研修(初任者研修)の中に、「老化の理解〜老化に伴う心と体の健康〜」という単元があります。

初めて研修講師の依頼を受けたのは、かろうじてまだ五十代前半の頃。

テキスト片手に、現場で見聞きして学んだことを織り交ぜながら講義をしたと思うのですが、時は流れ、いつの間にか理解される側の年代に!

感じる年齢に個人差はあるし、それぞれ心持ち次第で「まだまだ現役!」って考えている人も多いはず。でもまぁ、ほぼ無料で市内のバスや地下鉄に乗れたり、 JRの旅行切符が3割引で買えたりと、悪いことばかりではないんですが、何だか身につまされる感は否めません。

歳月不待人。理解して頂かねばならないトコロがあまり多くなり過ぎないうちに、人生も楽しまないと行けないナと感じています。

どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

おめでとう👏

カテゴリ名: 松原のいえ

松原のいえの入居者 Y様。

10月がお誕生月なので、みんなでお祝いしてきました🍣

大好きなお寿司に、ビールも飲んで🍺

デザートもキレイに完食~✨

沢山笑って、沢山食べて、楽しいお誕生日会になりました🎵

Yさん、またお出かけしましょうね~♿🚌

正木の家10月

カテゴリ名: 正木の家

先月9月22日午前10時、正木の家の最年長T様が百三歳で永眠されました。

正木の家が開所した年の5月に入所され12年、数々の伝説を残していかれました。

入所当初はまあよくしゃべる。声が大きいものだから、毎日のように他者様に怒られていました。負けん気が強いものだから怒られて引き下がるわけもなく、更に大きな声で言い返す。そんな毎日でした。八十八歳まで、経理としてご主人の商売を手伝ってきたこともあり毎月25日になると、給与や支払いの心配をしておられました。

スーツの男の人が来ると税務署が来たと思い込み、すごい剣幕で怒っておられました。「里の秋」と習字で書いてもらおうと思ったら、「里の税」とご立派な字で書いておられました。肺炎で入院しても、大腿骨を折って入院しても必ず完全復活して帰ってきていました。最後の2年ほどは、食事が摂れなくなる時期もありましたが、そのたびに復活してはみんなを驚かせ、安心もさせてくれました。

最後の最後は昏睡状態に陥りながらも、T商店の締め日である25日を待って旅立っていかれました。

家族思いで家族に愛されたT様。最後まで子供の事を気にされていたのでしょう。本当にみんなに愛される人でした。身体は小さいのに声は人一倍大きくて、笑うと可愛くて、怒るとうるさくて、芯が強くて頑固で、でもやさしくて思いやりがあって、大らかで大雑把。

そんな人間味溢れる本当に本当に素敵な人でした。あのいたずらっ子のように笑う笑顔、きっとずっと忘れられないことと思います。百三年という長い人生、本当にお疲れさまでした。

どうか安らかな眠りにつかれますよう。

あすか

今おもうこと10月

カテゴリ名: 今おもうこと

いくらか値段が下がりましたが、秋刀魚が高い。生で大きいモノは五百円。気軽には食べられません。

同様、牡蠣やイクラ、ウニなども気軽には買えない値段になっています。海の中がおかしい・・と言われて久しいですが、北海道で鮭が取れずにブリが大漁など、この先も改善する見込みはない模様。

イワシやアジ、サバまでいきなり手に入らなくなることはないと思いますが、人間も含め、全ては食物連鎖の一部ですから、絶対とは言い切れません。

地球の温暖化は海のみならず陸の作物にも影響大なので、野菜や果物もいずれ手に入りにくくなるのか。都市部ではなかなか叶いませんが、地面があるなら今のうちから耕して野菜を育てる準備をした方がいいのかな。

食欲の秋、旬の食材を美味しく食べて、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家9月

カテゴリ名: 正木の家

ようやく、ようやく、正木の家夏祭りを盛大に開催することができました。

長かった、ホントに長かった3年間。コロナ禍も、正木の家の中だけでこっそり夏祭りを行ってはいましたが、やっぱり地域の方も交えて盛大にやりたい! だって、グループホーム正木の家だもの!という思いが地域の方にも通じたようでたくさん、ホントにたくさんの方が来てくださいました。

毎月、月壱屋に来店して下さっている方はほぼ全員。掲示板を見て知ってもらえたのか、初めてのお子さん連れのファミリーも。コロナで引き込まらざるを得なかった3年間を過ごしてきましたが、正木の家の存在というか、周知され具合は全然落ちていませんでした。

むしろ、初めて来て下さった方がたくさんいて、より正木の家が地域の方に知ってもらえていることを実感できました。入居者様にとっても久しぶりの盛大な夏祭り。たくさん食べて、たくさんしゃべって、花火もやって夏祭り気分を満喫しておられました。

いつもとは違う雰囲気でご飯を食べ、いつもとは違う人とおしゃべりし、きれいな花火を見る。コロナ禍ではできなかった刺激のある1日が送れたと思います。認知症の入居者様にとって刺激のある生活がいかに大切か。安心安全を重視するがゆえに、楽しいことや刺激のある生活が送れなかったコロナ禍の3年間を経て、よりその重要性を感じることができたように思います。

今後も正木の家は入居者様にも、地域の方にも楽しみや非日常の刺激を感じてもらえる、そんな場所でい続けようと感じた夏祭りでした。そうそう、すみれとれんげも盛り上げてくれたよね!ありがとう。

あすか