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正木の家  H26.3

カテゴリ名: 正木の家

3月10日 高齢者虐待相談センターから講師をお招きして虐待についての研修会を行いました。今回は、近隣のG・Hにも声を掛け2カ所から4名の方に参加いただきました。
以下は研修内容
虐待の現状、24年度全国データによると、身体的虐待56.7% 心理的虐待43.7% 経済的虐待23.5%(名古屋では30%)
施設の種類でみると
特別養護ホーム29.7% グループホーム26.5% 老健9.0%
名古屋市においては、24年度、6件の通報があり虐待との認定は0件だったそうです。
「虐待」というと身体的虐待を思い、私達はそんなことやっていないといえますが、心理的虐待となるとどうでしょうか?
高圧的な言葉や態度、無視や嫌がらせ等によって苦痛を与える=怒鳴る、ののしる、子供のように扱う、意図的に無視する・・・。
施設という空間は閉ざされた空間(密室になりやすい)人目に触れにくいので特殊な習慣が形成されやすくなる。不適切な個別ケアがゆくゆくは虐待になってしまうケースが多い・・・。
施設内では、不適切なケアが生じた時点でチームとして問題視し解決してゆくことがケアの質の向上に繋がり、入居者の尊厳を守ることになります。
講師の方は、高齢者福祉に携わる職員としての倫理観、虐待に対する認識を持つことも必要なことと結ばれました。

私ごとですが3月末で管理者を退くことになりました。開所から2年3ヶ月「これから」という気持ちもありましたが、年齢と共に頑固さが増し寄る年波には勝てずというところです。お世話になりました。そして、ありがとうございました。(赤)

正木の家  H26.2

カテゴリ名: 正木の家

暦の上では立春が過ぎましたが、厳しい寒さはもう少し残るのでしょう。新聞に「太陽の光は立春前から変わり始める」とありました。やさしく、あたたかな春の光を浴び入居者との散歩が楽しめる日が待ち遠しいです。

先日、NHKテレビで「ユマニチュード」という認知症ケアを紹介していました。フランス人のイヴ・ジネストさんがつくりあげたものです。
ユマニチュードの4つ基本
◇相手を見つめること
◇話しかけること
◇触れること
◇できるだけ自分で立つよう支援する
『私たちが人として存在するには、誰かに見つめられて言葉を交わし、ふれあい、そして自分で立つことが大事だからです。それがなければ、あなたは存在しないと言っているのと同じです』
どうでしょうか?とてもシンプルなテクニックですよね。
「そんなこと、わかっていつもやっていること・・」
とも思いますよね。車椅子に座っている方に、いつも同じ目線で話しているだろうか?
何もせず、座っておられる方に声をかけているだろうか?自分で立てる方にすぐに手を差し伸べてしまっていないだろうか?

「いつでもそばにいますよ。安心して下さいね」って感じていただける環境。私達も入居者にとってはご自分を取り巻く環境の一部なんですよね。まなざしや言葉やしぐさで、入居者と心が通じ合う回路を作りましょう。回路はたくさんあったほうが楽しく過ごせるのではないでしょうか。
放映の30分間、グラスの手を止め私自身の介護を振り返る時間となりました。  (赤)

さくら (1)

ヘルパーのつぶやき  H26.2

カテゴリ名: ヘルパーのつぶやき

12月に引き続き、今月は事務所で新型ベッドのデモンストレーションがありました。主にケアマネージャーさんに向けたデモでしたが、「パラマウントの営業さんがイケメン」という情報が伝わるや、訪問スタッフ一同たちまち集合!
ふだん高齢者さんばかり見ているから、若い男性へのハードルがどんどん下がっているのでは?という懸念も抱きつつ・・・。でも本当に一生懸命で素敵な営業さんでした。
思えば前の事務所のころは、狭くて畳敷きで、とてもベッドを置いて動かすなんてできなかったので、こんな機会もなかったのです。やっぱり引っ越ししてよかったですよね! などと、小さな喜びを再確認する訪問部女子一同でした。(玉)

今、おもうこと  H26.2

カテゴリ名: 今おもうこと

雪に見舞われたり、氷点下の朝が続いたりと、立春を過ぎて尚、寒さが増しているようにも感じますが、陽射しは日増しに力強くなり、春が確実に近づいてきているようです。まだまだ手袋やコートを手放せない日が続きますが、皆様お変わりありませんか。
日中の移動に車を利用することが多く、車内で聴くラジオやCDの音楽は欠かせないものとなっています。そんな毎日、普段はほとんど聞き流しているラジオの音楽に、ふと耳を奪われたりする瞬間があります。
記憶に残る映像や、遠い昔に刷り込んだ感情などを、流れる音楽が思い出させてくれるといえばわかりやすいでしょうか。仰げば尊し♪を聴くと卒業式を思い出すようなものかもしれませんね。
過日、耳に残ったのは「ふるさと♪」という曲でした。
誰にだって生まれた場所はあるし、その場所を含めた家庭環境は、たとえ短い期間だったとしても、やはり故郷そのものでしょう。その後の人生において、結婚して引越しをしたり、仕事の都合で転勤になったり、意図するところとは別の事情で転居せざるをえなかったり・・・。
ままあることだと思います。
原稿を書いている今は、折しも東京都知事選の最中。故郷を捨てたくないのに捨てざるを得ない状況におかれている方々の切実な想いが、民意に反映されることがあるのだろうか?と少しいぶかったりもします。
自身の少年期、ウサギこそ追えなかったものの、小鮒は毎日のように釣って遊びました。田園地帯に変わりませんが、今では川のほとんどにコンクリートの蓋がついて、おもむきは変わってしまったようです。
その後、就職で東京、子どもができて八ヶ岳と、それぞれ10年近い時間を過ごしましたので、当時の環境や、都度お世話になった方々の顔を思い出しながら、住んだ場所を「ふるさと」と呼べなくもないのかなぁと、懐かしさ半分ですが感じたりもしました。
我が人生、いくつになっても開拓途上でありまして、こころざしを果たしていつの日にか帰るべき場所がどこなのか、いまだ見当もつきませんが、毎日ひたひたと、生きるために懸命に暮らしている方々の多くは、もしかしたら同じような心境なのかな。地図にもないけど、心の奥にある大切な場所。そこを想う人々の気持ちこそが「ふるさと」だとしたら、ちょっぴり素敵だなぁ・・なんてツラツラと思いました。ほんの2分半のことですが。
春はもうすぐそこまで来ています。どうぞお元気でお過ごしください。       丸山秀樹菜の花

正木の家 H26.1

カテゴリ名: 正木の家

新年は穏やかに明けました。元旦はおせちを囲み、お屠蘇をいただきながら新しい年を祝いました。今年のおせちは奮発して、三段重ね一揃い数万円という豪華版!? と思いきや伊勢海老(?)がドンと真ん中に鎮座していただけでした。皆さんには一箸づつ召し上がっていただけましたが・・・。2日、3日は闇之森社へ初詣「今年も健やかに過ごせますように」とお願いしたのですが、4日頃から風邪菌が侵入してしまいました。

思えば、昨年は年明けからインフルエンザの波に乗ってしまったことを思い出しました。今回の受診の結果は、風邪との診断でしたのでひとまず安堵しています。どこにでもいるウイルスですが、抵抗力の弱っている方にはすぐに感染・発症してしまいます。私達がキャリアにならないよう、自己の健康管理をおこない、感染した場合は早期の対応を心掛けて、大事に至らないようにしていくことが大切ですね。

正木の家は今年で3年目を迎えます。2月からは実習生の受け入れもさせていただくことになりました。日々のケアに翻弄されている私達ですが、実習生を介して自分のケアの振り返りができ、サービスの向上につながっていくようにしたいものです。今年も笑顔の多い一年になりますように!
(赤)

ヘルパーのつぶやき H26.1

カテゴリ名: ヘルパーのつぶやき

デイサービスへの外出をしぶる利用者さんはけっこういらっしゃいますが、寒い朝はますます拒否する方が多くなります。「頭が痛いから、今日はやめておきます」「家を空けるのが心配」「水曜日は気の合わない人が来るから」・・・などなど、行きたくない理由は様々です。もし私が行く側なら、「人の多いところへ出かけていくより、今日もこたつの中でまったり過ごしたい」などと、やはり思うかも。でも「デイサービスへの送り出し」を援助目標として訪問している以上、なんとかしてお出かけしていただかなくてはなりません。あの手この手で玄関までお連れし、ようやくデイサービスの送迎車に乗りこんでいただけたときは、心の中で思わずガッツポーズです。出かけるときはいやがっておられた利用者さんも、帰宅したときには「お風呂が気持ちよかった!」「やっぱり行ってよかった!」とおっしゃることがほとんどなので、やっぱり明日も笑顔でお出かけしていただきたいなーと思います。   (玉)

今おもうこと H26.1

カテゴリ名: 今おもうこと

新しい年が始まりました。例年のことですが、元旦からお仕事を引き受けてくださった方々には、改めてお礼申し上げます。暦の上ではまもなく大寒。寒さも一段と厳しくなりますが、本年も変わらずご活躍くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

私の元旦は松原の泊まり明けでしたが、ちょっとは正月らしくしようと思い、入居者の皆様とお屠蘇で新年を祝いました。自身のことで恥入りますが、毎年少しずつ旧年と新年の区別がつきにくくなり、歳と共に感性や情緒が鈍化しているのかなぁと顧みたりします。正月三ヶ日ぐらいでしたか、お店もデパートもしまっていて、せっかくもらったお年玉を使う場所もなく、家でカルタをめくったり凧揚げをしたりしたのは、もうずいぶん昔の話になってしまいました。当時、お店がしまっていたせいもありますが、年末からお正月にかけての気分の変化や高揚は絶大で、子どもながらに「今年はぜったい○○するぞ!」みたいな決意を新たにしたものでした。ひるがえって昨今、元旦でも食料品や日用雑貨を買うのに苦労することは皆無となり、普段同様の生活ができます。自身の感性が鈍化してしまったこととは無関係かもしれませんが、暮らしの中に年越しとかお正月といった風情が少なくなってしまったのは事実だろうと思います。

今の事業を始めてみて実感したことですが、地下鉄やバスの運行、ホテルや旅館も同様、介護という仕事に盆や正月がないのは事実です。ましてや医療機関など、人命に関わる仕事に携わっている方々にとっては、元旦と普段の日に差があってはいけないわけで、何やら一員としての責任の重さを感じたりもします 。超高齢化社会と言われて久しいですが、この先、日本の人口構成も変化し続け、およそ4割の人が 75歳以上となることを予測しています。当然のことながら、医療や介護を要する人も増え続けるわけですが、正月返上でそこに対峙してくださる人がいったいどれほど必要となるのか??。正月に限らず、少し手を止めて、自分の来た道や行く末をじっくり眺めたりするのはとても素敵なことだと思います。新たな1年を迎える節目を、そうやって心静かに過ごせるなら尚ありがたいですが、仕事で少し後回しになったとしても、営業している店や地下鉄同様、今の時代は仕方がないのかもしれませんね。

なにはともあれ、新たな年。今年も1年どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木のいえ  H25.12

カテゴリ名: 正木の家

正木公園の銀杏や桜の木の紅葉がとてもきれいでした。散歩に出かけたとき、入居者様も「わぁ!!」と感嘆の声を上げられました。
色づいた葉もいつしか木枯らしに吹き飛ばされ、冷たい風が身にしみる季節となりました。
「正木の家」開所から約2年になろうとしています。早く満床にしなければ・・・との気負いが先だった1年目。入居者様のため・・・と言い続けてきた2年目。
ここにきて働きやすい職場環境について、ある職員から進言をされました。
言われた時は「えー!私、こんなに頑張ってきたのにー」って、正直ショックでした。しかし、冷静に考えると、多くの職員が居なければ正木の家は成り立たないことにも気づきました。
偶然ですが、書店で「こわせない壁はない」という本を手に取りました。
私は「介護とはこうあるべき。こうしなさい」と書いた壁を、自分の背中に建てていたように思いました。入居者に対する私の関わり方と、他の職員の関わり方は違って当たり前なのです。年齢も違うし、声のトーンも違う、考え方も違うんだから・・・。
なぜ分からなかったのでしょうか。
常識や思い込みにとらわれていた自分、過去やその場の空気に縛られていた自分がいました。
本の中に書いてありました。
「自分の中にすき間を開けてみよう」「何もない空白、余白は、心の余裕、包容力、創造力といった可能性をもっている」「すき間は発想を転換させる」
これからは、すき間時間を見つけ、心に余裕のある熟女になりたいと思います。  (赤)

Unknown

ヘルパーのつぶやき  H25.12

カテゴリ名: ヘルパーのつぶやき

お世話になっている福祉用具の会社の方が、介護用ロボットスーツの試作品を持ってきてくださいました。それを身につけると、少しの力で相手のからだを持ち上げたり、移乗したりができるというものだそうで、試着もさせていただきました。

将来的には着た人の呼吸の強さで操作することになるそうですが、この日は横でボタンを押してもらってのお試しです。せぇの~、で操作をしてもらうと、腰を誰かにうしろから持ち上げてもらっているような、同時に太もも部分もサポートされているような感じ。

たしかに、これが普通に使いこなせるようになれば、腰痛防止の強い味方になりそうです。

ロボットといえば、数年前、自動尿取りロボットをいちはやく使われたご家庭がありましたが、あと始末がけっこう大変で、何よりも使われたご本人の拒否が強く、すぐにやめてしまったことがありました。そりゃイヤですよね、オムツの中で機械が動いてオシッコが吸われるなんて。

私たちが後期高齢者になるころの、近未来の介護業界はどうなっているのでしょう。みんなが幸せになれるロボットが完成しているといいですね。   (玉)

今おもうこと  H25.12

カテゴリ名: 今おもうこと

朝晩の冷え込みも厳しくなり、年の瀬間近!と実感する時期になりました。何かと気忙しい毎日ですがお変わりありませんか。
今年も皆様のお力添えで、大きな事故なく1年の終わりを迎えられそうです。ありがとうございます。改めて心よりお礼申し上げます。

今春から始まった新たなサービス付き高齢者向け住宅の計画については、この場でも何度かご紹介させて頂きましたが、先日久しぶりに、施主さんとその後について話をする機会がありました。現在、既存の建物に入居されている方々と立ち退き交渉の最中で、融資の為の事業計画書も取引金融機関に提出されたとのことでした。完成予想の平成27年度分整備補助金については、まだ予算化されていないため、実行するか否かの最終決定は来春頃になると思われますが、いずれにしても実現に向けてコマが回り始めた感じです。

現時点の計画では1階が食堂とデイサービスを兼ねた大浴場、多目的相談室と事務所。2階以上が居住スペースで7階建、50室超の規模です。すでに既存の訪問介護利用者さん数名からは、「完成したら俺も世話になるわ!」と、嬉しい言葉を聞かせてもらったりしていますが、とにかく責任重大です。

4年前に開所した「松原のいえ」は、「誰かが居れば安心して住み慣れた場所で暮らせる」というコンセプトを具現化したものですが、利用料が安い分、宿直という形の、スタッフの献身的な労力によって成り立っていることも事実で、かく言う私も週に2回程泊まっています。入居者の自立度が年々低下するのは不可避で、いずれは看取りまでと考えているのですが、そうなれば夜中も介護が必要・・・という事態も避けられないでしょう。

入居者や家族は安心するでしょうが、来る日も来る日も、その「安心」を支えるのは「マンパワー」なんですね。

おそらくこの先も、日本の高齢者は予想通り増え続け、要介護者も増加することは間違いないでしょう。国主導という側面もあって、都市部では今後もサービス付き高齢者向け住宅など、高齢者の受け皿整備は進むものと予測されます。でも、いくら器があっても、つまるところ支えるのは人です。自分自身のリタイアがいつ頃になるかは想像つきませんが、そのときでも、支えてくださる方々がきちんと集える仕組みであり続けられるよう、より一層智恵を絞らないと・・・と、最近よく考えるようになりました。

大きな山をスプーンで崩していかねばならないような気持ちですが、新しい1年もたゆまず歩もうと思っています。

よい新年をお迎えください。        丸山秀樹

 

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