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正木の家8月

カテゴリ名: 正木の家

最近の正木の家は夏祭りの準備に大忙しです。
お祭り用の飾りを皆様でせっせとこしらえています。

7月はウチワ作り。
チラシや新聞を使ってちぎり絵のウチワを作成しました。
やりだしたら皆様とっても真剣です。
とくにM様の集中力には頭が下がります。
集中すると無言になり、顔もきりっとした職人顔に変わります。
下手に話しかけようものなら怒られそうな勢いです。

そんな職人M様ですが、実はとってもお茶目な方。
完成したウチワにご自分の名前を書いてもらうと、ついつい一文字間違えちゃった!
なんと「のぶこ」が「のぼこ」に!「のぼこって書いちゃった~」と本人大爆笑。
それにつられ回りの皆様も大笑い。しばらく笑いが止まりませんでした。

そして8月からはペーパーフラワー作りが始まりました。
これにもせっせと精を出すM様。本当に働き者です。
おかげで素敵な飾りが完成しそうです。働き者でお茶目なM様。
初めての正木の家の夏祭り。茶目っ気たっぷりな笑顔を見られるのが楽しみです。

あすか

今おもうこと8月

カテゴリ名: 今おもうこと

押尾コータローというギタリストのライブに行ってきました。
久しぶりのライブということもありましたが、生ギターのみで3時間近く、
6本の弦が織りなす素敵な世界に引き込まれてきました。

中学2年のとき、レッスンを受けていた先生から勧められた当時としては相当高価なギターを、
女手ひとつで養っていた母が購入してくれたのが、この道を極めるきっかけとなったそうです。
納得のいく音を奏でるまでにどれほどの時間が費やされたのか。苦労は想像に難くありません。

壁に立てかけたままの我がギターをぼんやり眺めながら、
今更ですがもっと努力していればオレも・・・なんて妄想を。

まだまだ暑い日が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家7月

カテゴリ名: 正木の家

先日わたくし、微笑みの国タイに行ってきました。
コロナのせいでなかなか行けなかった海外旅行に、ようやく行くことができました。
もちろん帰国前にPCR検査はしてきましたのでご安心を。

バンコク市内の交通手段はやっぱり電車がとっても便利です。
メーターがないタクシーだとぼったくろうとしてくるし、運転手は道を知らないし、
なんせ言葉が通じない。その点、電車はすぐ来るし、運賃も安いし、渋滞も避けられるし・・。
で、私はバンコクに行くと基本電車移動です。そんな電車でよく見かけた光景が、
高齢者や荷物をたくさん持っている人が乗ってくると絶対に席を譲る。
譲る側も何も言わずに普通に席を立って、譲られる側も何も言わずに普通に座る。
そんなことが当たり前のように行われていました。

バンコクでは譲る側も、譲られる側も当たり前。タイの人はそんな感覚を持っているようでした。
する側もされる側も当たり前の感覚ってなかなか難しいように思います。
正直、してあげたらお礼の一つ位欲しいし、してもらったら何だか申し訳ないような気がしてしまう。
やって当たり前、してもらって当たり前とは、なかなか思えないものです。
でもタイではそんな当たり前が実際に行われていました。もちろん当たり前なんて人それぞれだし、
感謝の言葉ってすごく大切なことだとは思うけど、こんな当たり前なら全然ありだなと思います。

介護の現場でもこんな当たり前の感覚が充満したら、介護する側も介護される側もハッピーに過ごせるのに・・
と思いながらも、実際なかなか難しいんだよな・・とも思う、未熟な私です。

あすか

今おもうこと7月

カテゴリ名: 今おもうこと

幼い子や孫を置き去りにする。妊娠中の愛人を殺害する。
警護のスキをついて要人を撃つ。尚あれもこれも。
このところ言葉さえも見失うような惨事が目白押しで、
なにかざわついたものが身にまとわりついているような気分です。

便利極まりない日常生活に慣れすぎたせいなのか、
忙しすぎて多くの人が行く先を見失っているからなのか。
なにかおかしいと感じていても何にどうあらがえばよいのかもわかりません。

懐古趣味ではないので、昔の時代に戻そうとは思いませんが、
立ち止まって見つめ直すことは必要だと感じます。
長い文章に改行や余白が必要なように、人のあゆみにも余白があっていいんじゃないのかな。

過ごしにくい日が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください。 

丸山秀樹

正木の家6月

カテゴリ名: 正木の家

先日、2年ぶりとなるクリーンキャンペーンに参加してきました。
全市一斉クリーンキャンペーンなごやは、毎年6月の第1土曜日に開催される清掃活動です。

正木の家も平成26年から参加しています。
毎年入居者様と張り切って参加していたイベントでしたが、この2年はコロナで中止となっていました。
ようやく今年再開となり、皆様で軍手をはめ、ごみ袋とトングを持って行ってきました。
いつものんびりな正木の家チーム、出発したころにはもうすでにほとんどお掃除済。
きれいになった道路をお散歩がてら正木公園まで向かいました。
正木公園では草取りを(少し)頑張って「はい。お疲れさま!」とってもいい天気で心地よい風が吹く中、
よい気晴らしになりました。

そして、地域コミュニティが希薄化している今、名古屋の中区にある正木町のクリーンキャンペーンに、
こんなにもたくさんの方が参加していることに驚きました。
子供からその親御さん、高齢の方々まで、幅広い年齢の方々が皆さん協力しておられました。
開所した時からお世話になっている町内会、消防団、女性会の方々も久しぶりの地域行事で張り切っておられました。
正木町も地域の高齢化が進んでいるという話を耳にしますが、まだまだ皆さんお元気そうです。

そんな元気な高齢者のいる中区の下町正木町。
世代交代も必要かもしれませんが、元気なうちは町の皆さん頑張ってほしい!
若い力も借りながら。正木の家も若くはないですが、地域の力になれるよう精進したいと思います。

あすか

今おもうこと6月

カテゴリ名: 今おもうこと

京都や奈良を訪れる外国人の姿を目にしなくなって久しく、
空いている神社に参拝したり、人通りの少ない錦市場を歩いたりするのがラクだったのですが、
添乗員付きツアーに限って外国人訪日再開のニュース。

外国人に限らず、旅行客で混雑する観光地がまた日常のひとコマとなり、活気も戻るのかな。
中にはマナーの悪い客人を目にする事も・・。

「観光とは異なる文化や自然に触れて感動する、人間だけの高度な営為」と何かで読みました。
長い歴史や美しい自然に対する共感が、「混雑」と「活気」の分岐となるのか。
来る人も迎える人も互いに敬意を持って接して欲しいと願うばかりです。

空模様が気になる時期ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家5月

カテゴリ名: 正木の家

先日、地域の方が「どじょうすくい」を披露してくださいました。

まずは笑み筋体操で笑う為の準備運動です。
笑み筋体操とは、顔の表情筋を動きやすくするストレッチ運動。
笑うことは健康に良いとよく言われています。

笑いたくない時でも、笑み筋体操で脳をだませば、楽しい気持ちになり健康になるそう。
正木の家の皆様はというと、笑いながらの笑み筋体操。笑い声をあげながら、
楽しそうに体操をしておられました。これは効果も2倍です。

さてさて、準備運動が終わったらいよいよどじょうすくいです。
手拭いにカスリの着物と一文銭の鼻あてをして登場です。
ひょうきんな振り付けと表情で皆様大笑い。
ほぐれた表情筋で素敵な笑顔が溢れていました。
職員以外の人との交流も入居者様にとってとても良い刺激になっていたように思います。

コロナウィルスによって2年以上、こういった機会を設けることもできませんでした。
地域の方との関わりも減ってしまい、正木の家が閉ざされた場所になりつつありました。
そんな中、このような機会を頂き、新たなスタートになったように思います。

今年は闇之森八幡社のお祭りも開催予定だそうです。
まだまだ完全にオープンにはできませんが、少しずつでも地域との関わり、
外部の方との交流を再開し、開かれた正木の家を取り戻したいと思います。

あすか

今おもうこと5月

カテゴリ名: 今おもうこと

立ち並ぶ超高層ビルや高層マンションには独特の美しさがあります。
帰宅して眠りにつく人の、何百と続く窓灯りのひとつひとつに人生があり、いとおしささえ感じます。

この精緻な構造物が、ひとたび大災害によって破壊されたら・・と想像する自身の胸には、
建物同様、復旧不可能なほどの穴が空いたような複雑な感情が生まれます。

タブレット端末の操作ひとつでほぼすべての身体的快楽を得られるデジタル時代。
掌中の情報端末で瞬時に世界中とつながる。
手にするたび、便利さの裏に隠れている何かに気づかなければならないのでは・・と、
高層建築を眺めた時と同様、背中に冷水を浴びたような感覚になるのは私だけなのか。

そんなことを思いつつ、手中のスマホで今日もポチッ。

よい季節になりました。
どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

正木の家4月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家の入居者様は9名中8名が女性です。
更に職員も全員女性です。

そんな中、ただひとりだけの男性入居者K様ですが、女子たちの中ですっかり馴染んでくれています。
分かりやすく言うと、社長丸山のような感じです。

そんなふたり、最近めっきり仲良しです。社長は正木の家に来たら、真っ先にお父さんことK様のもとへ。
ツンデレなお父さんにだいたい冷たくあしらわれ、それでも毎回構わずにはいられない社長。
K様は社長が来たら来たで冷たくあしらうくせに、いないといないで寂しそう。

そんなどっちつかずな関係のふたりですが、カラオケタイムでは仲良くデュエットでイチャイチャ。
本当に微笑ましくて素敵な関係です。

この先もまだまだ元気でいてね、お父さん。
いなくなったら社長丸山が弱っちゃうから・・と願う今日この頃です。

あすか

今おもうこと4月

カテゴリ名: 今おもうこと

手を引かれながら入学式に向かう幼い子の姿を目にするたび、心が温かい湯で満たされたように感じます。

これから出会う身の廻りのすべてに、願わくば安全とわずかばかりの幸があらんことを!
って瞬時に思い描いているのかもしれません。

平和や幸福を訴える詩や歌は、世界中のアーティストによって幾度も表現されてきたはず。
穏やかな暮らしに必要なものが何なのか、多くの人は理解しています。
なのに正義や真実は、いつもそれを都合よく使う方にねじ曲げられ、
受け入れられないような事が次々と起こる。

湧き上がるような優しさで心を満たすために、まず何かを愛することからはじめましょうよ。
それしかないかな。

いよいよ新緑まばゆい季節。どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹