正木の家8月
カテゴリ名: 正木の家
正木の家のおしゃれ大好きM様。若いころからお買い物が大好きで、しょっちゅう松坂屋に出掛けては、お買い物を楽しんでいたそうです。
友達とよく旅行にも出かけていたようで、旅行の度にお洋服からバッグまで全て新調していたというこだわりっぷり。今でも毎日素敵なお洋服をお召しになっています。
私が柄物の洋服や明るい色の洋服を着ていると、はっきりと発語ができないM様が「これ素敵ね」と言わんばかりに、服をちょんちょんっと触ってにっこり微笑んでくれたりもします。いつまでもおしゃれ心を忘れない正木の家の素敵女子です。
先日、皆様で正木小学校の盆踊りに出掛けました。やぐらから少し離れたところに皆で並んで、子供達が踊る様子を見ていました。ときどき職員と一緒に踊ったり、音楽に合わせて手拍子したりと、盆踊りの雰囲気を楽しまれていました。もっと盆踊りの雰囲気を楽しんでもらおうと、 M様と一緒にやぐらの近くに行くと、いつも月壱屋にご来店下さる方が声を掛けて下さいました。
毎年やぐらの上で踊られる女性会の方です。「今年は浴衣を新調したの」と、浴衣姿をみせて下さいました。するとM様、浴衣をちょんちょんと触ってにっこり。素敵な浴衣を褒めておられました。些細なことですが、はっきり発語のできない認知症の入居者様と、地域の方とのコミュニケーションがこういった形で取れたことをとても嬉しく感じました。
やっぱり女性はいくつになってもおしゃれに関心があり、素敵なものには敏感です。それは認知症になっても変わらないのです。だって正木の家の女性たちもみんな素敵なものが大好きだし、若者に負けないくらいのキラキラ女子ですから。
あすか