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松原のいえ 3月

カテゴリ名: 松原のいえ

★キラキラのおもいで!(松原のいえ)

中日劇場が3月末で終りになるというテレビのニュース。

一緒に見ていたYさんが「寂しくなるなぁ~」とポツリ。

若い時は仕事帰りに中日ビルのビアガーデンに行ったこと、

当時は屋上にある回転レストランがおしゃれスポットだったことなど、

仕事をバリバリしていた頃の思い出話をたくさんしてくれました。

そのYさんの思い出話はとても鮮明で、昔の賑やかな栄の様子が

目に浮かぶほどでした。きっと忙しかったけど楽しい時間をた

くさん過ごした時だったのでしょう。

Yさんの思い出話を聞いていて、私はいつ頃のことを鮮明に思い出すのかな~

なんて想像しました。

新しいビルは2020年に完成予定とのこと、

新中日ビルでまた新しい思い出を作ってもらいたいです。

 

(あや)

正木の家 3月

カテゴリ名: 正木の家

★みんなの知恵で乗り切ろう!

ここ1週間程前から、 U様の食事が進まなくなりました。

口は開けるけれど、咀嚼しない。

右頬に溜めてしまい、なかなか嚥下もしない状態が続きました。

咀嚼できないのならミキサー食?

でも咀嚼ができなくなるのは避けたい。

じゃあ繊維質の葉物や肉、魚だけミキサー食にしてみては?

スルメ噛んで咀嚼の練習は?

お煎餅はしっかり噛んで食べるから、おやつはお煎餅?

エンシュア増やした方がよくない?

等々、職員からどんどんアイデアが出てきます。

みんなの工夫もあり、まだ口の中に残ってしまうものの、

徐々に食事が進むようになりました。

正木の家は職員全員のアイデアや工夫に支えられ6年間

やってきたのだなと実感。

先日たまたま読んだ漫画に、工夫は禅語からきている言葉だと知りました。

意味は一心に修行に励むこと。

一心に励むからこそアイデアや工夫が生まれるのだそうです。

皆で一心に励み、入居者様の事を考えているからこそ出てくる

アイデアや工夫の数々。

より良いケアをしていく為の必需品かな。

これからもアイデアウーマン活躍の場でありますように。

 

(あすか)

 

今おもうこと 3月

カテゴリ名: 今おもうこと

今年で六十回めの桜。

幼い頃の記憶はほとんどありませんが、それでも卒業や上京の折とか、

家族が増えた翌年に見た桜は、かなり鮮明に記憶しています。

命のとなりと言っても過言ではない、今の仕事をさせてもらうように

なってからは、来年また一緒に見られるかな?という思いも相まって、

余計に桜を意識するようになりました。

高齢化が猛スピードで進む我が国、見渡せば先行き不安な話題ばかり。

心配ないと言えばウソになりますが、春霞を望みつつ淡色の陽射しの中で

見る桜は、連綿と続く人々の営みの輝く道しるべとなってくれているように感じます。

さぁ、今年ももうすぐ。

朝晩の冷え込みはもうしばらく続きそうですが、

どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹

松原のいえ 2月

カテゴリ名: 松原のいえ

★これからよろしくね!

新しい入居者A君は知的&身体障害があり、日常生活の支援が必要です。

今までは高齢の方ばかりだったので、うまくいくのかなと心配でした。

初めての日曜日。キッチンで3人がお茶。

認知症のあるOさんはA君に「お菓子を食べてもいいよ」、「お茶も飲みなさいね」と

優しいお母さんに変身。笑顔でA君に話しかけていました。

A君がカップを倒してしまった時は、「あらら~やっちゃったね」 とみんなが笑い、

Gさんが机をふいてお茶を足してくれました。

とっても優しい雰囲気に包まれ、愛されキャラのA君がいてくれることで、

他のみなさんも和やかな気持ちになっているのかな。

なんだか嬉しく思いました。

 

(あや)

今おもうこと 2月

カテゴリ名: 今おもうこと

4月に予定されている医療保険と介護保険の同時改定について、

その内容が明らかになりました。

試行錯誤は必要ですが、世界に類を見ない速さで進む

日本の高齢化を制度だけで果たしてコントロールできるのか。

概ねの考え方としては、住みなれた場所で最期を迎えられるような

仕組み作りをさらに推進する・・というもののようです。

人が年老いていくことは避けられない現実ですし、

できれば住みなれた場所でのピンピンコロリが理想。

ただ支えが必要になった時に、同じ地域で支える人手が確保できるのかどうか。

今でも多くの事業所が人手不足で四苦八苦なのに!

絵に描いたモチに終わらなければって感じですね。

 

どうぞお元気でお過ごしください。

 

丸山秀樹

正木の家 2月

カテゴリ名: 正木の家

★人生いろいろ!

正木の家には働き頭のお姉さんが2人。

起床後リビングに降りると、二人で手分けしてカーテン、ブラインドを

開けてくれます。

朝食後は食器拭き。食器担当とお盆担当に分かれてテキパキ。

それが終わると洗濯。干し役とたたみ役に別れ、

せっせとこなしてくれます。

午後からも食器拭き、洗濯と仕事が続きます。

そんな2人ですが、同じことをしているのに仕事の仕方が全く違うのです。

ひとりはゆっくり時間をかけ、隅々まで丁寧に。

もうひとりはパッパと素早く、でもちょっと雑。

分からなければ「まぁこれでいいか」と。

性格出ますね。

2人の働きっぷりから、若いころはこんな生活を送ってきたのだろうなと

妄想が膨らみます。

認知症の人にとって、その人生歴を知ることはとても重要だと言われています。

家族や本人から聞いて知る人生歴も大切ですが、生活を共にするからこそ見える9人生歴も大切な気がします。

それを知る事が出来るのも、深く長く一緒に居るからこそできる

私達の特権なのだと思います。

グループホームだからこそ見えるもの、出来る事が

まだたくさんありそうです。

もっともっとみつけていきたいと思います。

 

(あすか)

松原のいえ 1月

カテゴリ名: 松原のいえ

年末のYさんのお楽しみは宝くじ!

当たっても使い道もないし・・なんて言いながら、今年もちゃんと買われました(笑)

朝食の時、二人で3億円当たった設定で使い道をあれこれ考えてみました。

Yさん:1割は買って来てくれたアヤちゃんにあげないとね。

あとは菜の花のみんなにも半分あげよう、それとちょっと旅行に行って、

みんなで美味しいものを食べにいこう!

それから・・・うーんどうしようかな?

なかなか次の使い道が出て来ません。

私が、あれは?これは?といろいろ使い道を提案しても、あんまり乗り気じゃない様子。

私が「3億円もいらないね〜」と言うと「本当だなぁ〜」とYさん。

二人でわっはは〜 と笑い、結局今まで通りが

一番だねと言うことに落ち着きました。

 

(あや)

 

正木の家 1月

カテゴリ名: 正木の家

正木の家は年末からT様が熱発され、バタバタと新年を迎えました。

インフルエンザが心配だったので29日には北川先生にお願いし検査をしてもらいました。

結果は陰性でひと安心。

97歳という年齢だけに熱発すると心配になってしまいます。

息子さんにも連絡すると、その日のうちに来て下さいました。

様子をみてちょっと安心され、

「 明日から東京に行くんだけど、ババァがどうなるか分からんから海外には行けん」と

言っておられました。

言葉は乱暴ですが、お母様に対する深い愛情がひしひし伝わってきました。

元日の朝には熱も下がり、起こしに行った私に一言、「無理しちゃいかんよ 」と。

こんな時に他人を思いやる器の広さ!

T様が息子さんやお嫁さんから愛されているのも、職員がT様を大好きなのも、

このお人柄なのだと思います。

認知症故に発する言葉が少なくなっても、その人からにじみ出る人柄は変わりません。

まだまだT様から学ばせてもらうことはたくさんありそうで、

いつまでもお元気でいてほしいものです。

(あすか)

今おもうこと 1月

カテゴリ名: 今おもうこと

人生フルーツというドキュメンタリー映画、
ご覧になられた方も多いかと思います。
ニュータウン設計を手掛けたエンジニアが、その手法に疑問をもち、
家族と共に手作り生活を始める・・という内容です。
落ち葉が土に変わるように、長い時間をかけて自分の一生を手作りしていく。
そして最期は自分も土に返る。
素晴らしい記録映画ですが、同時にこの国においては線路を外れ、
他と違う生き方を選び継続していくことが、
すごく難しくなっていることに気づかされます。
たった一度の人生。
誰かと同じモノサシでくらべる必要はないと、
今更ながら強く感じました。

寒に入り寒さもこれからが本番、
どうぞお元気でお過ごしください。

丸山秀樹

松原のいえ 12月

カテゴリ名: 松原のいえ

★最後まで本当にありがとう!

今月7日におかーちゃんことNさんが永眠されました。
103歳でした。
100歳を過ぎてからも、ご飯もしっかり食べられ、ずっとお元気だったので、
年明けには当たり前に104歳を迎えられると思っていましたが、
突然お別れの日が来てしまいました。

終末期に入ったと先生に言われてから亡くなるまでの1週間、
今までと変わらない穏やかな時間をおかーちゃんと過ごすことが出来ました。
死が近づいていても、変わらず凛としたおかーちゃんの存在は、
「 そろそろお別れだけど心配しないで」と伝えてくれているようで、
最後までその大きな心で私たちに安心感を与えてくれました。

今までたくさんおかーちゃんから学ばせてもらいましたが、
最後にもう一つ大切なことを教えてもらったようでした。
それは、死は自然なこと。そのままを見守り、寄り添い、受け入れるということです。

おかーちゃんが教えてくれた沢山のことを、
これからのケアに生かしていきたいと思います。
おかーちゃん、ありがとう。     

(あや)