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カテゴリー別アーカイブ: 正木の家

正木の家8月

カテゴリ名: 正木の家

長かった梅雨が開け、灼熱の日々が続いております。
更に今年はマスク着用を余儀なくされ、地獄のような夏。

正木の家でも、コロナウィルス感染予防の心配が常に付きまっとていますが、
今のところ大きな事故や急変もなく、なんだかんだと平和な日々。

コロナでピリピリしてはいるものの、正木の家は平和だな~と思っていたのもつかの間。
8月に入り「K様、H様突き飛ばし事件」、「N様お久しぶりのてんかん発作」などが勃発。
歩き回るK様に業を煮やして注意したH様、逆切れしたK様に突き飛ばされて転倒。
股関節の痛みを訴え受診しました。幸い骨折はないものの、1週間しても痛みが治まらず、
今も車イス生活です。

N様もこの2週間で2回のてんかん発作があり、頓服薬を服用し発作は治まっているものの
心配は否めません。

私、ちょっと平和ボケしておりました。が、どうも平和ボケは長くは続かないようです。
ボケボケしていられなくなる時は必ずやって来るのですね。

灼熱の夏。ボケボケせず、皆様の熱中症や脱水に気を付けたいと思います。

あすか

正木の家7月

カテゴリ名: 正木の家

K様の室内履きが古くなってきたので、買い替えることにしました。
しかし、新しいものをなかなか受け入れてくれないK様。
今までもご家族が新しく買ってきてくれた洋服を、「私のじゃない 」
と言って着てくれなかったこともしばしば。

試し履きをしてもらった時にも、「 まだ履けるから新しいのなんていらない」 と拒否。
でも外反母趾がひどく、今の靴では歩きにくそうだし、足にもよくない。

そこで一考。お風呂に入っている時に靴を入れ替え、素知らぬ顔で靴を置いておくことにしました。
すると、私たちの心配をよそに、何事もなかったかのように普通に履いて、
その後も靴についてK様から触れてくる事はありませんでした。

ひと安心ですが、なぜ普通に受け入れる事ができたのか。
私が思うに、気に入ったという事なのだと思います。
試し履きしたのはブルーですが、新しい靴はピンク色の可愛らしいもので、
好みの色や形が受け入れられたのでしょう。

人に対してもそう。訪問マッサージの先生も、好みの顔ならすんなり受け入れ、
好みじゃなければ受け入れるのに時間がかかります。

K様にとって新しいものや人を受け入れるのに一番重要なのは好み・・・かな。
やっぱり認知症は素直で正直。

先日テレビで歩くパワースポット、湘南乃風のSHOCKEYEさんがこんな事を言っていました。
「 ワガママ」と言ってしまうと悪く聞こえてしまうけど、「 我が道を行く」と言えばいいように聞こえる。
なるほど。認知症は『我が道を行く』ですね。

あすか

正木の家6月

カテゴリ名: 正木の家

誰かの誕生日が近くなると度々出る干支の話。
先月、入居者様のお誕生日会があり、干支の話で盛り上がりました。

正木の家には子、虎、午、未、申、酉、亥が揃っています。
どの入居者様がどの干支か? 分かる人には分かるかもしれません。

適応能力が高く逞しい生命力を持つ子年。
負けず嫌いで頑固な虎年。
要領がよく独立心が強い午年。
平和主義で温和な未年。
世渡り上手で口が達者な申年。
直感型で自由が一番な酉年。
猪突猛進、正直者な亥年。

なんとなくですが、皆様当てはまるような気がしてちょっとおもしろい。
こんなこともちょっと頭の片隅に置いておけば、個々に合ったケアをするうえで
役に立つのかも。なんて事を思いました。

ちなみにうちの社長は実直で正義感のある戌年。
でも頑固で融通が利かないようなので要注意です。

あすか

正木の家5月

カテゴリ名: 正木の家

暖かい日が続いています。陽気は良いのに、
相変わらずのコロナウィルスで気分は一向に晴れません。

イベントは出来ないし、ご家族の面会は断らざるを得ないし、
外出できない、マスク暑い、消毒のし過ぎで手は荒れる…。
文句を言いだしたらきりがない。

しかし、悪い事ばかりではなく、改めて気づかされたこともあります。
それは正木の家職員のプロ意識の高さです。

皆、緊急事態宣言が出る随分前から、自ら感染対策に取り組んでくれていました。
こちらが言わなくとも、マスク着用、消毒の徹底と換気。
プライベートに関しても、外出自粛で、人との接触を減らしてくれています。
これらの行動ひとつひとつが入居者様を守る行動です。
職員ひとりひとりが介護現場で働いているという自覚を持って行動してくれている
おかげで、ホームの平穏は保たれています。

素晴らしいプロ意識!
管理者として頭が下がります。

いつ自分が感染してしまうかと不安もあるでしょう。
外出も出来ずストレスもたまっていることでしょう。
医療現場ばかりがピックアップされ、介護現場は?と不満も募るでしょう。
それでもプロ意識を持ち、毎日業務に励んでくれている正木の家の職員さんたち。

本当にリスペクトです。

あすか

正木の家4月

カテゴリ名: 正木の家

★コロナって美味しいの?

毎日毎日、コロナウィルスに関する報道がニュースで流れ、
知っていなければいけないと思う気持ちと、なんだか報道に
踊らされているような、そんな気持ちも沸いてきてしまい、
どうもスッキリしない日々が続いています。

そんなある日、入居者N様が息子さんに
「今、世間で何が起きてるか知ってる?」と聞かれ、
当の本人「 知らな~い。」と元気に笑顔で答え。
息子さんと一緒に「この幸せもの~。 」と笑ってしまいました。
知らない事の方が幸せな事、本当にあるものだと痛感しました。
知らぬが仏です。

世間で何が起きていようと、入居者様からしたらはっきり
言って知ったこっちゃない。
コロナウィルスに関する情報よりも今日のご飯は何か、
さっき社長が持ってきたおやつは何か、入居者様にとっては
そっちの方が重要な情報のようです。

うん。シンプルでいい。情報過多のこのご時世、入居者様は
踊らされることなく、常にブレずにシンプルだなっと実感。
先日、 M様に「コロナで大変なことになってるよ~」
と話しかけると、「 そうか~。美味しいかな~。」と返ってきました。

正木の家はみんな元気です。

あすか

正木の家3月

カテゴリ名: 正木の家

★全部中止! だけど・・

毎日毎日コロナウィルスの感染者数が更新され、正木の家もサロンや
イベントを中止せざるを得ない状況になっています。

毎週楽しみにしていたカラオケ歌声十八番もお休み。
今月末に予定していた餅つき大会も、このままでは厳しい状況と
なっています。

お花見にも行けるのか・・。
いったいいつまで続くのか・・・。
仕方のない事ですが、なんだか外部から隔離されているような、
そんな気分になってしまいます。

しかし、そんな中でも入居者様だけでも楽しんでもらおうと、
カッキーと協力して、週2回、ホールでカラオケを楽しんでもらっています。
いつもはお客さんがいて遠慮しがちな入居者様も、人数が少ないせいか、
いつもより伸び伸びされているようにも思えます。

限られた時間ですが、好きな歌を存分に唄い満足気。
お客さんとの関わりも楽しい時間のひとつですが、たまには遠慮せず、
のびのび過ごすこんな時間もいいものです。

不安な事はたくさんありますが、外部との関わりが減った今、
中で楽しめる何かをみつける事に専念しようかと思います。

とにもかくにも、早く終息することを祈ります。
正木の家の長老に、毎日手を合わせてお願いしたいと思います。

あすか

正木の家2月

カテゴリ名: 正木の家

★100歳バンザイ!

令和2年1月7日、入居者T様がめでたく百歳を迎えられました。
平成24年の1月に正木の家が開所し、同年の5月にT様は正木の家にやってきました。
その時すでに92歳。お元気でお元気で、声が大きく、よくしゃべり、気が強く、
でも思いやりがあって、可愛らしい人。

この8年間本当に色々ありました。大腿骨を骨折したり、気管支肺炎で入院したり、
インフルエンザにかかったり、おでこを3針縫ったこともありました。
しかし毎回予想を上回る回復ぶりで元気に復活!
ご家族もびっくり。職員もびっくり。かかりつけ医の北川先生もびっくりです。

そんな恐るべし治癒力を持ったT様。百歳になった今でも、声も大きく、よく食べ、
よく寝て、相変わらず気も強く、でも 「ありがとな」とにっこり微笑んだ時の笑顔が
たまらなく可愛らしい人です。

ご家族や職員、みんなに愛されている正木の家のお母さん。
いつまでもいつまでも変わらず元気でいてほしいと思うと共に、
一緒に過ごせる日々を丁寧に大切に刻んでいきたいと思います。

あすか

正木の家1月

カテゴリ名: 正木の家

★ミカン!みかん!ミカン!

正木の家は平穏無事に新年を迎える事ができました。

今年も皆様がのんびりゆっくり暮らせるよう、のんびりゆっくり
やっていきたいと思います。

正木の家はみかんに終わり、みかんで始まる。
まさにみかんづくしの年末年始でした。
ベランダにはみかんの段ボールが2箱。午前の水分補給でみかん。
おやつにみかん。このところ毎日みかん。冬といえばみかん。
正木の家といえば・・・のみかんとなっております。

そしてそのみかんを常に目を光らせながら狙っているのがK様。
キッチン横のテーブルにみかんが並んでいると目掛けて一直線。

M様の介助をしようと職員がテーブルにみかんを置くと、すかさずパクリ。
ベランダに出たかと思うと、みかんを剥きながら帰ってくる。
そしてちゃっかりポケットにもみかん。みかん大好きK様は今年も元気。
毎年冬になると風邪を引くのにまだ引いていません。
みかんは風邪予防に効果があるようです。

この冬は全員でみかんを食べ、乗り切ろうと思います。

あすか

正木の家12月

カテゴリ名: 正木の家

★すなおなきもちで!

先月、あいち福祉医療専門学校の生徒2名が実習にきていました。
実習目標は、入居者様と関わり、コミュニケーション技術を習得する。

始めは2人共緊張して、笑顔も少なく、話しかけることも出来ずただ隣に座っている・・。
そんな状態でした。

しかし毎日カンファレンスを続け、困っている事、疑問を一つずつ解決し、
こうしてみたらとアドバイスすることにより、どんどん笑顔も増え、自分から積極的に
接することができるようになりました。

たった十日間でみるみる変わっていく2人を見て、とても嬉しく思う気持ちと、
伝えた事を着実に実践していく2人の素直さに感嘆しました。

年々感じるのですが、変化が怖くなったり、人の話を素直に聞くことが出来ず、疑ったり、
つい反論してしまったり・・。そんな事が増えてきたように思います。

今回の実習で2人の変わっていく様子、私の言葉を素直に受け入れる姿勢をみて、
改めて今の自分を反省しました。18歳に教えられる38歳。

来年は素直で謙虚に生きようと思います。

あすか

正木の家11月

カテゴリ名: 正木の家

★おとうさんははたらきもの!

正木の家のKさん。
やっぱりお父さんだけあって一番の働き者です。
洗濯干しやたたみ、掃除機掛け。ベランダの掃き掃除からもやしのヒゲ取りまで。
気分にムラがある為、毎日とはいきませんが、いい時にはとても丁寧に根気強くやってくれます。

洗濯たたみでは1枚のバスタオルを何十分もかけ、丁寧にしわを伸ばしたたんでくれますし、
ベランダの掃き掃除では40分近くかけて隅から隅まできれいに掃いてくれる事もあります。

一つ一つの仕事がとても丁寧で、頭が下がります。
認知症は進行性の病気で、進行するに従い出来なくなっていく事も増えます。
それと共に、年齢によるADLの低下も重なり、入所当初は洗濯たたみや食器拭きをされていた方も、
次第に出来なくなってしまいます。
しかし、Kさんは正木の家に入所し早6年、変わらず正木の家でのお仕事に精をだしてくれています。
人により進行度合いに違いはありますが、やはり継続してきた事も大きな要因なのでしょう。

継続することは本当に難しく、入居者様ではなく職員がついつい「もう出来ないよね」
と諦めてしまいそうになることがあります。

しかし、日を変えたら出来た、時間はすごくかかってしまうけど出来た、そんな事もたくさんあります。
職員が出来ることを出来なくしてしまっては元も子もありません。
諦めずにお願いして、お父さんにはまだまだ頑張ってもらおうと思います。

あすか