正木の家10月
カテゴリ名: 正木の家
★最後のことばは?
現在、名古屋と豊田で開催されている愛知トリエンナーレに「10分遺言」
という作品が展示されています。
人生の最後に、誰かに言葉を残すとしたら何を書くかをインターネットで募集し、
24枚のモニターに次々と映し出されていく作品です。
何枚も何枚も映し出されていく遺言を読んでいて感じたことは、怒りや恐怖、後悔の言葉は
ひとつも書かれていないこと。
むしろどの遺言にも感謝の思いと残された人を励まし応援する言葉で溢れていました。
死を受け入れるとはこういうことか。自分よりも他者。究極の思いやりだな。
大量の遺言を読みながらそんなことを考えていました。
正木の家も開所してから10人の方の最後を見送ってきました。
最後のお顔は皆さま本当に穏やかでした。
皆様の心の中の遺言も、きっと感謝と励ましの言葉で溢れていたことでしょう。
あすか