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カテゴリー別アーカイブ: 正木の家

正木の家 3月

カテゴリ名: 正木の家

<元気の秘訣はなに?>

正木の家の恋バナ大好きK様。

私の顔を見るたびに「はよ結婚せないかんな。選びすぎたらいかんのよ」と心配してくださいます。そんなK様の好みのタイプを聞いて見ると、「キリッとした人がいいなぁ」と。そこでジャニーズ本を開き「この人は?」と順に聴いてみました。するとこんな厳しい答えが・・・

堂本光一・・・甘すぎるな

相葉雅樹・・・タイプじゃないな

櫻井翔・・・しまりがないな

山下智久・・・きどってるな

錦戸亮・・・「知らんわ」って感じだな(自分勝手そう)

木村拓哉・・・男前すぎるな

なかなか好みのタイプが出てきません。そうしてようやく見つかりました!K様のタイプ!!!

「松本潤」「この人ならいいかな!」と少し恥ずかしそうに言われました。入居者A様も松潤好きなようで、正木の家では松潤人気が高いみたいです。

こんな中学生のような話を久しぶりに聴いた33歳。「わたしはこの人がいいな〜」と一緒になってキャピキャピしてしまいました。

女性の元気の源は「いい男を見ること」!!!

これ間違いない!

正木の家 2月

カテゴリ名: 正木の家

★九十歳!九十歳!

正木の家には2名の元気な90代の入居者様がいます。お二人ともご飯をモリモリ食べ、スタスタ歩き、大きな声でおしゃべりをし、他のどの入居者様より活発です。そして、何より驚くことに、傷、ケガの治りがとても早いのです。

1月後半に、この90代の入居者様2名が転倒してしまい、ひとりは顔に5センチくらいの傷を、もう一人は左足の骨にヒビが入ってしまいました。職員たちも痛々しい姿に申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、お二人ともアレヨアレヨという間に傷は治り、お一人でスタスタと歩き始められました。

「恐るべし90代!!」と職員一同ビックリです。年齢が進むにつれて傷の治りが遅くなると言われていますが、正木の家の90代には全く当てはまらないようです。

先日、「百歳で元気ピンピンな人」という記事を読みました。長寿の命運を握る鍵は「ポジティブ」「ストレスを溜めない生活」だそうです。それを見て「あ〜なるほど」となんか納得してしまいました。

なにはともあれ、いつまでもお元気で、「目指せ百歳!」ですね。

 

 

正木の家 1月

カテゴリ名: 正木の家

かなり前になりますが、ダウンタウンの松本人志がテレビでこんなことを言っていました。

「うちの親父が最近ちょいちょい変なこと言うようになって、この前なんか上海万博行ったって言ってましたから・・・」

「行ってないんですよ」

「それがあんまり楽しくなかったって言いよるんですよ」

「せめて楽しんでくれよって思いましたけどね」

俺の親父、なんでこんな事を言うようになってしまったのだろうっと深刻になるのではなく、「せめて楽しんでくれよ」と笑うまっちゃんに共感したのを覚えています。

2025年には700万人にもなると言われている認知症の介護も、こんな発想の転換があれば、あまり深刻に考えることではないのかも・・・と買ってに楽観的に考える私。

こんな笑いのネタが豊富な場所で働ける私は幸せだなぁとしみじみ思いました。時にお笑い芸人より面白いネタを提供してくれる認知症の方々に感謝!

 

正木の家 12月

カテゴリ名: 正木の家

11月、「正木の家」ではおめでたいことがありました。M職員が待望の!子供を授かりました。正木の母達も大喜び。母達は心配でしょうがないようで「私達が守ってあげなきゃ!」とはりきってくれています。

そして、M職員が夜勤の朝に騒動が起きました。入居者K様が何かを探しているのか、ひと晩中入居者様の居室のドアを開けようとしながら歩きまわっておられました。

一睡もせず朝が来て、それでも変わらずガタガタと音を立てながら、居室のドアを開けようとしていました。

そして、T様のドアを開けようとした瞬間、堪忍袋の緒が切れたのでしょう。

T様、「なんだー!」と大きな声を出してK様に飛び掛かりました。

それにK様も反撃!!

あわや殴り合いの喧嘩になりそうな所でM職員が「お願いだからやめて! 私、お腹に赤ちゃんがいるから間に入って止められないの!」と叫びました。

それを聞いたT様。

ぱっとK様から離れ、「それはいかんな。大事な体だからな。」と微笑み居室に入って行かれました。

そしてK様も「そうだな。」と居室に戻って行かれたそうです。

とんだ騒動が心温まる結末を迎え、職員皆「ホッ」と胸をなでおろしました。

 

そして、この話にはまだ続きが…

朝の申し送りでこの話を聞いた正木の母M職員。「これみんな使えるねー。またこういうことがあったら(出来ればあってほしくはないですが)みんな赤ちゃんがいるって言えばいいんだよー。私も言っていいかな~。私なんて一番リアルじゃない?」っと自分のお腹をなでなでなで???

騒動を自虐ネタで笑いに変える。やっぱり母にはかないません(笑)

 

 

あすか

 

いつまでも現役

カテゴリ名: 正木の家

先日、正木の家のお習字大会を行いました。
暖かい日差しの差し込む一回のパブリックホールでお習字セットをセッティング。
お題は「秋の里」。
字の上手な職員さんにお手本を書いてもらい、さあスタートです。

男性のT様、K様は太い文字で力強く書かれ、得意げに何枚も何枚も書かれておられました。
女性のU様は複写がとてもお上手で、お手本をしっかり見ながら一画一画丁寧に書いておられ、A様は、「わたし書けないわよ〜」と言いながらも書き始めると、クスクス笑いながら楽しそうに書いておられました。

そして、最年長94歳T様!!
ご主人の会社を、ご主人亡き後も必死で守って来た逞しい女性です。
正木の家でもお金、給料、従業員、税務署の事と心配がたえません。
そんなT様の書いた里の秋は・・・。

「里の税」!!!!!!
やっぱり心配事が絶えないようです。
みんな大笑いでしたが???。

 

あすか

たまにはいいよね

カテゴリ名: 正木の家

先月、たまにはいつもと違った食事をと思い、昼食にお好み焼き&焼きそばを作りました。

テーブルの真ん中にホットプレートを置き、入居者様の目の前でジュージューと音を立て、ソースの匂いをプンプンと漂わせながら作りました。
すると、リビングのベットでお昼寝をされていたT様がむくっと起き「いい匂いだなぁ~」と一言。
いつもは起こしてもなかなか起きてくれない事の多いT様ですが、眠気を覚ましてしまう『ソースの匂い』。恐るべし・・です。

出来上がると皆様モクモクと食べ続け、男性陣はお好み焼きを5枚!(小さ目ですが…)も召し上がり、いつも小食のA様も焼きそばをおかわりしておられました。
栄養バランスの取れた食事はもちろん大事ですが、こんな食事もたまにはいいですよね。
次回はマックのハンバーガー大会を計画中(*^_^*)
あすか

正木の家の七夕まつり

カテゴリ名: 正木の家

8月の正木の家は高校野球観戦に花が咲きました。
それぞれ地元の高校の試合では熱心に応援され、勝つと「わぁー!!」っと歓声を上
げて喜んでおられました。
いつもは全く野球に興味を示さない入居者様まで「大阪勝ったー?」と言われる程で
す。
特にT様は毎日のようにテレビの前のソファで真剣に応援しておられました。
山形の高校の試合では、「嫁さんのところだから…」と応援し、勝つと、「俺の女房
が喜んどるわ」と嬉しそうに言っておられました。

T様は時折、思い出したかのように奥様の話をして下さいます。
そして最後は「さみしいなぁ~」と一言。いつも笑顔で冗談を言って笑わせてくれる
T様も、どこかでさみしい思いを抱えているのでしょう。
奥様の代わりにはなれないけど、寂しさを紛らわせる事ならできる!!介護者として
出来ない事に目を向けるのではなく、私に何が出来るだろうっと考えていけたらいい
のかなっと思いました。
さて、T様に何が出来るかなぁ~。
彼女気取りでデートでもしよ~かぁ~なんて考え中です。
(あすか)

正木の家はまさきさんち

カテゴリ名: 正木の家

ある日のお昼前。買い物に出掛け、お昼ごはんに間に合うようにと大急ぎで帰ってき
ました。
荷物を抱え2階に上がり、「ただいまー」っと大きな声で言うと、お昼ごはんを待ち
ながらテーブルについていた入居者様とその日の職員さんが「おかえりー」と声を揃
えて言ってくれました。

仕事で帰りが遅い姉と2人暮らしの私は、「おかえり」なんて言われたの久しぶりだ
なぁっと、ふと思いました。
「おかえり」そんなたったひと言がこんなに嬉しいのだなっと、改めて感じました。
「おはよう」「おやすみ」、「ただいま」、「おかえり」、そして「ありがとう」。
当たり前だけど何よりも大切な、そんな言葉が元気に飛び交う『まさきさんち』で
す。
(あすか)

正木の家のエイプリルフール H26.4

カテゴリ名: 正木の家

その日は毎月2回開催している太極拳の日でした。
スタッフ3名のみの勤務日で少々バタバタ気味でしたが、6名の方が参加して下さり正木の家の住人さんも2名が参加しました。転倒など、怪我されないように見守り、声掛けをしながら私も一緒に参加しました。
そして毎回恒例の「おやつタイム」参加者様にも手伝ってもらいながら準備していた時、外から一人の女性が入ってこられました。
どなたかの知り合いかと思って、声をかけましたが『△#□※%!?』手には正木の家のポストに届いたであろう郵便物も・・。
それを受け取り「ポストから取って下さったんですか?」『□#△※● ・・おるんだわ!』と、中に入ってこられましたが、なぜか右足だけ裸足。
太極拳の参加者かしら?どなたか知り合いを探しているのかな?と、様子を見守りましたが、お茶とお菓子が用意された席に参加者のごとく着席されたものの、他の方と会話する様子もなく・・。
太極拳の先生に「今見えた方が居るのですがお知り合いですか?」と確認するも「ん ?! 知らないわよ・・」
もしかしたら認知症(徘徊中?)の方かしら?と、そこでやっと様子がおかしいことに気づき、近くで見守ることにしました。
会話をしても「お家は近くですか?」
 『▲□%#※・・野菜なんかがあるだろ』
「買い物??」
『そうそう』  『■#△※車・・□%#▲?!』
「車はそこに止めてあるよ」
『動いとるわ!・・・うん』
あっ!道路の事?と、気づき「たくさん走ってますね~」
なかなか会話が成り立ちません。
それでも、笑顔でおやつのロールケーキはしっかり召し上がっておられました。ただ両手とも手先が「何を付けたの?!」というほど真っ黒。
太極拳参加者の方も驚かれ、話が通じないことに皆さん首をかしげていました。おやつ終了後「ヘルプー!!」と2階のスタッフを呼び、参加者様を送り出し、入居者様2名を誘導した後、急い
で110番しました。警察の方がすぐ来て下さり、捜索願が出されていないか照会してもらうと、すぐに見つかり無事に保護していただけました。 その女性のお宅は、なんと奈良県!あまりの距
離にスタッフもビックリ!
それにしても、どうやって正木まで来たんでしょう??
突然迷い込んでしまったその(おそらく認知症の)おばあちゃん。
私たち介護職員が助けることができ、迷いこんだのが正木の家で良かったと思いました。              (さくら)

正木の家  H26.3

カテゴリ名: 正木の家

3月10日 高齢者虐待相談センターから講師をお招きして虐待についての研修会を行いました。今回は、近隣のG・Hにも声を掛け2カ所から4名の方に参加いただきました。
以下は研修内容
虐待の現状、24年度全国データによると、身体的虐待56.7% 心理的虐待43.7% 経済的虐待23.5%(名古屋では30%)
施設の種類でみると
特別養護ホーム29.7% グループホーム26.5% 老健9.0%
名古屋市においては、24年度、6件の通報があり虐待との認定は0件だったそうです。
「虐待」というと身体的虐待を思い、私達はそんなことやっていないといえますが、心理的虐待となるとどうでしょうか?
高圧的な言葉や態度、無視や嫌がらせ等によって苦痛を与える=怒鳴る、ののしる、子供のように扱う、意図的に無視する・・・。
施設という空間は閉ざされた空間(密室になりやすい)人目に触れにくいので特殊な習慣が形成されやすくなる。不適切な個別ケアがゆくゆくは虐待になってしまうケースが多い・・・。
施設内では、不適切なケアが生じた時点でチームとして問題視し解決してゆくことがケアの質の向上に繋がり、入居者の尊厳を守ることになります。
講師の方は、高齢者福祉に携わる職員としての倫理観、虐待に対する認識を持つことも必要なことと結ばれました。

私ごとですが3月末で管理者を退くことになりました。開所から2年3ヶ月「これから」という気持ちもありましたが、年齢と共に頑固さが増し寄る年波には勝てずというところです。お世話になりました。そして、ありがとうございました。(赤)